【Tottenham×Liverpool】ホームチームはどっち!?必殺スルーパス連発で、リヴァプール5発圧勝!
対するリヴァプールは、今季プレミアリーグでフルスタメンだった大黒柱ジェラードが、前節のウエストハム戦でシュートを打った瞬間、ハムストリングを痛めて最大6週間といわれるリタイア。センターMFという層の薄いポジションに不安を抱えながら、ホワイト・ハート・レーンに乗り込みます。前半戦でゴールを量産していたスタリッジも戦列を離れており、スアレスが厳しいマークを受けることが想定されるなかで、ジョー・アレンやコウチーニョ、スターリング、モーゼス、ヘンダーソンなど中盤の若い選手たちの奮起が求められます。
と、ここまで書いて思いましたが、試合前は、どちらが勝ってもおかしくない試合ということで、好ゲームを期待していたんですよね。しかしまあ、プレミアリーグは何が起こるかわかりません。終わってみれば0-5、リヴァプールのワンサイドゲームです。確かに、トッテナムは木曜日にヨーロッパリーグを戦ったので、コンディション面で難しさがあったのでしょうが、この日のヴィラス・ボアス采配は用兵も戦略も戦術もすべて失敗。本拠地ホワイト・ハート・レーンでのゲームなのに、シュート数では9対20とダブルスコアを喫し、ボールポゼッションも43対57。何よりも枠内シュートが1本もなかった、というのが悲惨です。ここからは、試合の経過とともに「なぜこうなってしまったのか」を追いかけてみることにしましょう。
最初にして最大の過ちは、「ホームとはいえむやみに高いDFライン」。カプエとドーソンの裏には、スアレスやコウチーニョが大好きな広大なスペースが空いてしまい、90分にわたってここを使われたのが、大量失点の最大のカギです。前半開始から、リヴァプールが優勢なまま試合は進んでおりましたが、18分、スアレスがさっそくDFの裏を狙ったスルーパス。このボールは、抜け出そうとしたヘンダーソンに渡る前にカットされるものの、すぐにヘンダーソンが取り返して走り込んだスアレスに落とすと、スアレスは簡単にDFをふりほどいてコントロールショットを左隅に流し込みます。
ただラインが高いだけで、カバーリングと連携の意識が低いトッテナムのDFラインは、ダイレクトパス一発で簡単に振られ、決定的なピンチを招きます。40分の失点は、右サイドから出たスターリングのサイドチェンジと、これをダイレクトでヘンダーソンに落としたコウチーニョの完璧な左足で決まり。ヘンダーソンのシュートはGKロリスが弾き、フォローしたスアレスのシュートもブロックされますが、ヘンダーソンが三度めの正直で、右隅に蹴り込み0-2。
前半のトッテナムは、ソルダードを筆頭にシュートをゴール上にふかすばかりでいいところがありません。30分にサンドロをホルトビーに代えた後、ハーフタイムにカイル・ノートンをフライヤーズと、ここで2枚めを費やしているのは「完全に選手起用を間違えました」と監督が白状したようなものです。トッテナムは、残り45分の打ち手が限定された状態で、2点を追いかけないといけません。
後半開始直後はトッテナムが反撃に出ますが、49分には波状攻撃からCBサコがヘディングをポストに当て、こぼれ球をシュクルテルが右足シュートと、CBふたりが前線に出てきているくらいで、トッテナムの攻勢に迫力がないのは明白です。ホルトビーは空回りし、フライヤーズはDFラインの不安を増幅させただけ。ことごとく選手交代が機能しなかったヴィラス・ボアス監督の最後のカードは、デンベレOUT、タウンゼントIN。リヴァプールのセンターMFコンビ、ジョー・アレンとルーカスをラクにさせるだけに見えた最後のカードは、その効果を測る間もなく、63分のパウリーニョレッドカードでジ・エンドです。レフェリーの目の前で、はっきりスアレスの胸を蹴ってしまっては、一発でロッカールーム行きを命じられても仕方がありません。
ここからは、まさにサンドバッグ。DFラインの裏をいいように狙われ、トッテナムはホームで戦っているのを忘れるかのように失点を重ねます。75分にはヘンダーソンが右サイドを突破し、ゴールライン際で絶妙のヒールパスを後ろからフォローしたスアレスにつなぐと、スアレスが浮き球のクロスをフラナガンに合わせ、20歳の左SBがうれしいプレミアリーグ初ゴール。84分、後半から登場してリヴァプールの攻撃にアクセントを加えていたルイス・アルベルトがスアレスにスルーパスを通すと、エースがチップキックで絶妙なループシュートをロリスの頭越しに決めて0-4。とどめは89分、またもスルーパスです。中央からスアレスが右に出した短いパスに反応したのはスターリング。GKと1対1になった19歳は、余裕をもって右足のシュートをロリスの足元に放ち、ゲームオーバー。誰も予想しなかった、一方的なゲームでした。リヴァプールは、前の選手が全員機能しており、ジェラードの不在を感じさせない素晴らしい攻撃を展開。今週敗れたアーセナルの背中にプレッシャーをかける完璧な勝利を決めました。
MVPを選ぶならヘンダーソン、ワーストはドーソンでしょうか。それにしても、トッテナムはひどかったですね。「新加入選手が多いから…」というエクスキュースは、4ヵ月経てば、もう期限切れでしょう。そもそも、大勢入ったといってもゲームに出ているのはそのうちの3~4名で、新しい選手がスタメンに占める割合は、フェルナンジーニョ、デミチェリス、ヘスス・ナバス、ネグレドが活躍するマンチェスター・シティや、サコ、コロ・トゥレ、モーゼス、ミニョレが揃うリヴァプールとほとんど変わりません。16試合で平均1得点に満たない貧弱な攻撃とDFラインの脆弱さが改善しないまま、マンチェスター・ユナイテッドやセインツに再度追い抜かれれば、さすがにレヴィー会長が動き出すかもしれません。(写真著作者/Danny Molyneux)
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リバプールは強いですね
ヘンダーソンが攻守にわたって貢献してましたね
スパーズは何がしたいのかよくわかりません
個人的にリバプールを応援してるので
優勝も狙っていって欲しいです
話は変わりますがアグエロが6週間離脱らしいです
シティは四天王がひとりでも欠けると
いるといないでは大きく違いがでますから
他のチームにとって朗報です
スパーズは良くなかったですが、ジェラードとスタリッジ、エンリケを失いながらも若手が奮起しビッククラブに勝てたのは、ものすごく自信になるでしょうね。
ここから、波に乗ってくれることを願います。
リバサポさん 通りすがりさん>
リヴァプール、素晴らしかったです。以前に「ヘンダーソンを放出するのもアリなのでは?」と書いて、リヴァプールサポーターの方に諌められたことがありましたが、あらためてお詫びいたします。何よりも、彼のプレイは情熱的で、ファンの心を熱くさせると思います。
昨シーズンもそうでしたが、ヘンダーソンはジェラードがいないと攻守で大車輪の活躍をしてくれるんですよね苦笑
遠慮があるのかな、もちろん尊敬からくるものなんでしょうが。
スパーズ戦を消化してチェルシー&シティのアウェイがちらついてきましたが、次節のカーディフ戦がエアポケットのようにならないように注意、ですね。
ロジャースは大差がついても選手交代が遅いわりにボトムチーム相手におとしたスタメンで挑んで高い授業料を払う癖があるので。
モイーズとビラスボアスの解任レース
ビラスボアスが負けましたww
後任は誰でしょうかねー?
ゴタゴタが続くでしょうから
年明けユナイテッドは諦めるしかなさそうです(^^;;
浮気性なリバサポさん>
カーディフ戦は、「どこまでメンバーをいじるか」ですね。先々のことを考えて、イアゴ・アスパスやケリーを使えるといいのですが。
スパーズ推しさん>
早かったですね。カペッロやホドルの名前が挙がってますが、果たして…。