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歴代2位のゴールラッシュ!「数字で見るモー・サラーのプレミアリーグ100試合」

リヴァプールの公式サイトと「BBC」が、プレミアリーグ100出場を記録した稀代のウインガーを特集しています。2017年の夏にプレミアリーグに帰還し、2年連続得点王に輝いたモー・サラー。最初のシーズンにCLファイナル進出、2年めは夢だったビッグイヤー制覇、そして今季はクラブの悲願だったリーグ優勝間近…濃密な時間を過ごしてきたレフティについて、クラブ公式の記事を執筆するサム・ウィリアムズ氏が「数字で見る:リヴァプールにおけるサラーのプレミアリーグ100試合」と題したレポートをリリースしています。

フットボールにおけるさまざまなデータを解析するOptaの情報を引用した記事から、主な足跡をピックアップしましょう。プレミアリーグの出場時間は8423分、100試合のうち97試合に先発して70ゴール24アシスト。左足が7つのPKを含む56発、右は11発で、ヘッドが3発あります。アンフィールドで46ゴール、敵地で24ゴール。サラーのゴールをアシストした回数が最も多いのはフィルミーノとマネで、それぞれ9つのラストパスを通しています。ロバートソンのクロスを決めたのは7本、アリソン・ベッカーのアシストが1本。ここまでの活躍を見た誰もが、3700万ポンドはバーゲン価格だったとため息をついているでしょう。

「BBC」の記事は、サラーの100試合70ゴールというスタッツがいかに素晴らしいかを伝えています。ひとつのクラブで最初の100試合に出場したストライカーのゴール数をチェックしてみると、リヴァプールで輝いたフェルナンド・トーレスが63ゴール、セルヒオ・アグエロは64ゴール。マンチェスター・ユナイテッドの絶対的エースだったルート・ファン・ニステルローイは68ゴールで、サラーは中央に張るワールドクラスのストライカーたちを上回っています。レッズの11番よりもハイペースなのはたったひとりで、79ゴールというとんでもないペースで快走したアラン・シアラー。プレミアリーグ歴代得点王の次というポジションは、天晴れのひとことです。

クラブのレジェンドたちの数字を見ると、マイケル・オーウェンが54ゴール、ルイス・スアレスとロビー・ファウラーが62で、フェルナンド・トーレスがそのひとつ上。公式戦トータルで3シーズン連続20ゴール以上は、2002‐03シーズンのマイケル・オーウェン以来の偉業です。ボリーニ、リッキー・ランバート、バロテッリ、ベンテケが結果を出せず、スタリッジの負傷に悩まされていた暗黒の時代が遠い昔に感じられるレフティのゴールラッシュ。多くのサポーターやOBのリスペクトを集めているサラーですが、最後にちょっと不安になる数字を紹介します。

リヴァプールで3シーズンめとなった快足ウインガーは、年を追うごとにマークが厳しくなり、シュートの本数もゴールのペースも落ちています。2017‐18シーズンは公式戦52試合44ゴール、昨季は52試合27ゴール、今季は40試合20ゴール。プレミアリーグのシュート数は144、137、98で、ビッグチャンスにおけるミスが23、16、8と減っているのは、ボックス付近でフリーにさせてもらえなくなったからでしょう。プレミアリーグ初制覇を決めた後、連覇やCLリベンジに向けてモチベーションを高められるのでしょうか。素晴らしい軌跡を称えつつ、彼が描く次のキャリアステップも気になるところです。


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“歴代2位のゴールラッシュ!「数字で見るモー・サラーのプレミアリーグ100試合」” への1件のコメント

  1. 海苔助 より:

    近年ではフロントスリーの中で相対的の優先度の低い選手として扱われることも増えた印象です。
    ただ、サラーの他2枚には無いストライカーとしてのエゴ、強引さ、フィジカルはチームが行き詰まった時
    ある意味では理不尽なフィニッシュという形で現れ、チームを救う大変重要な要素だと思っております。
    統率力や発信力は知りませんが凄く闘える選手だと思うので、どこぞやのクラブで腕章巻いてる姿も是非見てみたいですね。

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