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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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6月再開ならどうなる⁉「スカイスポーツ」が、今季で契約満了選手のベストイレブンを公開!

「テレグラフ」が独占と銘打って報じたプレミアリーグの6月再開は、現状では最良のオプションです。イギリスでは、1日あたり1000人弱という規模で感染者が増えているものの、不要不急の外出禁止等の施策によって拡散が抑制されれば、いずれスタジアムのゲートを開けられるようになるでしょう。現在は、どちらに転ぶかは全くわかりませんが、そう遠くない日に世界は日常を取り戻すと信じて待ちたいと思います。

さて、楽観シナリオではありますが、プレミアリーグが6月開催となった際に解決すべき最大の問題は、契約満了となる選手たちの処遇です。これについては、FIFAがベーシックなルールを検討中と報じられており、「すべての契約が一定のレギュレーションの下で、リーグ終了までの期間は自動延長となる」などの発表があるはずです。この措置は、クラブがイレギュラーな契約延長のためのコストやパワーを必要以上にかけなくてもよくなると同時に、選手たちの権利を守るためのものでもあります。

スイスのシオンが、バンデミックの最中でサラリーカットに応じなかった9人を解雇し、囂々たる批難を浴びました。外国への渡航が制限されているなかで、実態的に次のクラブと交渉できない選手たちが宙ぶらりんにならないよう、2020‐21シーズンの開幕時期やトランスファーウインドウのオープン期間の設定など、ルールを整備しなければなりません。「スカイスポーツ」が、契約満了予定の選手によるベストイレブンを公開しています。GKはワトフォードのベン・フォスター。最終ラインには、長期離脱中のナサニエル・クライン、アーセナルにローン移籍しながらプレミアリーグ出場ゼロのセドリク・ソアレス、トッテナムのフェルトンゲン&タンガンガが名を連ねています。

中盤の5人は、なかなか豪華な顔ぶれです。サイドアタッカーは、ボーンマスを出たがっていたライアン・フレイザーと32歳になったチェルシーのペドロ・ロドリゲス。アンカーにレッズのララナ、インサイドMFはブラジル帰国が許されたウィリアンと、今季限りでプレミアリーグを離れるのが既定路線のダヴィド・シルヴァです。最前線には、出場機会を求めて海を渡るといわれていたオリヴィエ・ジルー。このメンバーなら、プレミアリーグのTOP10フィニッシュを達成できるのではないでしょうか。

未来が見えないのは、契約が切れる選手ばかりでなく、ローン移籍中の選手も含まれます。契約期間内にプレミアリーグが終わらなければ、選手は元のクラブに戻らざるをえなくなるので、こういった選手向けの特別措置も検討する必要があるでしょう。「スカイスポーツ」は、エヴァートンのシディベや、5月までのレンタルとなっているイガロ、ACミランからアストン・ヴィラに移ったペペ・レイナの名前を挙げ、「FIFAからのニュースを心待ちにしている」と報じています。

「プレミアリーグは2019‐20シーズンを終えられるのか」という問いに歯切れのいい答えを出せないなか、契約満了選手に関する統一ルールとは、いささかせっかちな話ではあります。しかし、見方を変えれば、「彼らのプレイを堪能するラストチャンスがあるかないか」という切実なテーマでもあるのです。ダヴィド・シルヴァがこのままいなくなるのは、あまりにもせつないと思いながら、厚生労働省やニュースサイトのレポートを息を詰めてチェックする明け方であります。


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