イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

あのスタジアムで1日3~4試合!? 現地メディアが報じたプレミアリーグ再開の有力プラン!

先週の議題は、プレミアリーグのクラブにとって最大の懸念となっている資金調達の手段について。今週の最初の話は、「サラリーのカットを選手たちといかに合意するか」でした。コロナウイルスの感染拡大が収まらないなか、プレミアリーグのオーナーたちをつなぐビデオカンファレンスでは、母国にフットボールを取り戻すために必要なさまざまなテーマについて意見交換がなされています。金曜日に語られるのは、2019-20シーズン再開のオプションです。「スカイスポーツ」は、ウェンブリーとセント・ジェームズ・パークの2会場で開催される「ビハインド・クロースド・ドアーズ」が有力とレポートしています。

各クラブと密にコミュニケーションを取っているのは、プレミアリーグのフットボールディレクターであるリチャード・ガーリック氏と、メディカルアドバイザーのマーク・ギレット氏です。彼らが検討しているのは、選手たちの健康面のケアを施したうえで行われる無観客試合。「フェスティバル・オブ・フットボール」のステージ候補として選ばれた2つのスタジアムの共通項は、「1日に数試合を開催できる場であること」だそうです。

セント・ジェームズ・パークと聞いて「オールド・トラフォードは?」「ホテル併設のスタンフォード・ブリッジではダメなのか?」と疑問を抱いた方もいるでしょう。最北の会場が指名された決め手は「敷地内にある228室のホテル」。選手たちとスタッフを1ヵ所に集めることによってウイルスをシャットアウトするプランには、長期間の遠征による疲労を和らげてくれる環境が必要という判断です。

この計画が実現したら、われわれプレミアリーグファンはヤバいですね。土曜日にウェンブリーで3試合、セント・ジェームズ・パークで3試合。日曜日には、それぞれ2試合。週末は終日フットボール三昧となり、ミッドウィークにも同じような2日間が繰り返されます。テレワークのみなさん、火曜日と水曜日の20時から明け方まで試合、試合、試合となっても、昼間に働ける自信はありますか?いや、ヤバいです。今まで意志をもってスルーしていたゲームも、ついつい観てしまいそうです。

6月末の再開から、6週間で行われるはずの熱狂のラストスパート。この頃には、イギリスも日本も、欧州もアメリカも、全世界でコロナウイルスの感染が収束していれば…と願っています。元々のスケジュールでは、30節の初日となる3月14日にチェルシー、アーセナル、マンチェスター・シティのゲームが組まれておりましたが、オーバメヤンやダヴィド・シルヴァの姿が目に入った瞬間、号泣してしまうでしょう。

今できることは、極力自宅で過ごしつつ、たまの外出時はソーシャルディスタンスを保ち、そしてひたすら祈るだけです。体を張って、世界を元に戻そうとしてくれている医療スタッフのみなさんに、穏やかな日々が戻ってくることを。そしてわれわれにも、ありふれた日常とプレミアリーグの感動が帰ってくることを。(セント・ジェームズ・パーク 写真著作者/Sir-Nobby)


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