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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マンチェスター勢かアーセナルか…夏のマーケットは「ウパメカノ争奪戦」に注目!?

マンチェスター・シティが注目していると伝えられたのは、ボーンマスのナタン・アケ、レスターのジョニー・エヴァンス&チャグラル・ソユンチュ、インテルの大黒柱シュクリニアルとシャフタール・ドネツクのマトヴィエンコ。スモーンズの売却が噂されているマンチェスター・ユナイテッドは、カリドゥ・クリバリが本命といわれています。プレミアリーグのCB争奪戦には、ムスタフィやパパスタソプーロスでは安心できないアーセナルも参入するのでしょうか。次のシーズンからウィリアム・サリバが加わるノースロンドンのクラブは、パブロ・マリを買い取るというオプションを行使する可能性もあります。「スカイスポーツ」が報じたバトルのターゲットは、RBライプツィヒで活躍するダヨ・ウパメカノです。

プレミアリーグ2019-20シーズンは、CBの大事さを思い知らされたシーズンでもありました。ファン・ダイクが健在のリヴァプールが首位を独走。コンパニが去り、ラポルテが長期リタイアとなったマンチェスター・シティは、フェルナンジーニョを最後方に張り付けざるをえず、前年の強さが嘘のように7敗を喫して脱落しました。コシールニーがいなくなったアーセナルも、ダヴィド・ルイスの相棒が決まらず9位に低迷。リュディガーが出遅れたチェルシーは、フィカヨ・トモリやクルト・ズマで何とかやりくりして4位に食い込んだものの、失点39は既に昨季と並んでいます。

アルデルヴァイレルトとフェルトンゲンが下り坂に差し掛かったトッテナムも、新シーズンは有望株を獲りたいところでしょう。ビッグ6が苦しむなかで、躍進したのはレスター、シェフィールド・ユナイテッドといった堅守のチームでした。カウンター一辺倒だったレスターにスピーディーなパスワークをもたらしたブレンダン・ロジャースは、ジョニー・エヴァンスとソユンチュというチェックとフィードに長けたコンビを重用。シェフィールド・ユナイテッドのクリス・ワイルダー監督が、オコネル、ベイシャム、イーガンのトリオを崩したのはたった1試合で、左右のサイドから「オーバーラッピングCB」が攻め上がる独特のフォーメーションを完成させました。

ハリー・マグワイアを引き入れたマンチェスター・ユナイテッドは、昨季プレミアリーグの29試合終了時の失点を8つ減らしましたが、スールシャール監督はリンデロフとバイリーに満足していないようです。TOP4復帰をめざすかつての2強と、リヴァプールへのリベンジを果たしたい現在の2強の一角が鎬を削るのが、ウパメカノ争奪戦というわけです。マン・シティにはCL出場禁止処分を巡る訴訟中という傷があり、マン・ユナイテッドはクリバリとの交渉が長引けば後手を踏む可能性があります。マンチェスター勢とハンマープライスとなれば、アーセナルに勝ち目はないでしょう。

5250万ポンド(約71億円)のバイアウト条項があるといわれるウパメカノには、レアル・マドリードやバルセロナ、バイエルン・ミュンヘンも興味を抱いていると伝えられており、CL出場権を確定できないプレミアリーグ勢が揃って討ち死にという結末もありえます。ドイツを離れる意志を固めたといわれる21歳のフランス人CBは、出場機会を重視しているとのこと。ジェラール・ピケ、セルヒオ・ラモス、ボアテングの後継者をめざすか、椅子を空けて待っているプレミアリーグ勢か。決着は、おそらく3ヵ月先ですが、戦いは既に始まろうとしているようです。(ダヨ・ウパメカノ 写真著作者/Werner100359)


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