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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

オイルマネーで一気に決着!?現地メディアが「ニューカッスルがコウチーニョ獲得を画策」とレポート!

これは、せつない…。リヴァプールの公式サイトに、現地メディアの移籍ゴシップを掲載する「メディアウォッチ」というコーナーがあるのですが、「リヴァプールはコウチーニョと再びサインすることに興味はない」という見出しが座っています。かつてプレミアリーグやチャンピオンズリーグ制覇をともにめざしたエースと、もはやヨリを戻す気はないという寂しい話が公式サイトの目立つエリアにあるのを見ると、フットボーラーのキャリア選択の難しさを想い、ため息がこぼれます。名門バイエルンで公式戦32試合9ゴール8アシスト。並の選手では残せないスタッツを見れば、通常なら他のクラブからオファーが殺到するはずです。しかし…。

フィリペ・コウチーニョの居場所に関するゴシップは、ご本人にとって苦々しいものばかりです。リヴァプール復帰の可能性はないと断じた冒頭の記事は「ミラー」。プレミアリーグ復帰を画策中と伝えられていたブラジル代表MFには、チェルシーが興味を抱いていると伝えられておりましたが、「メトロ」の見出しは「チェルシーはコウチーニョへの関心を断ち切り、マンチェスター・ユナイテッドとカイ・ハヴェルツを争う」。ミドルシュートが魅力のMFが不人気である理由は、この記事のなかで説明されています。

フランク・ランパード監督が、高額の移籍金とサラリーを嫌った…。バルセロナが1億6000万ユーロ(当時のレートで約217億円)などという途方もないタグを付けてしまったために、7000万ポンド(約93億円)に値崩れしたといわれている今も、それほどのお金をかけて獲るべきではないと敬遠されているようです。コロナウイルスの蔓延によって各国のリーグが中止や延期に追い込まれている状況も、彼の身の振り方を難しくしています。ラウタロ・マルティネスやネイマールをほしがっているバルサは、コウチーニョの売却益を新戦力獲得にまわしたいと考えているようですが、プレミアリーグのクラブでさえも資金に余裕はなく、ビッグディールが成立する気配はありません。

そんななかで「ミラー」が、ニューカマーがリングに上がる可能性があると報じています。エヴァートン、トッテナム、レスターが「関心はあれど7000万ポンドはさすがに厳しい」と躊躇しているなか、サウジアラビアのファンドが3億ポンド(約400億円)で買収間近といわれているニューカッスルが興味を示しているとのこと。プレミアリーグ13位のクラブは、完全移籍で獲得するのか、あるいはレンタル狙いか。コウチーニョは、プレミアリーグのクラブであれば、CLやELに出られなくてもいいのか。オイルマネーの参入が正式に認められれば、サウジアラビアのプロモーションに資する目玉商品として引き入れるというプランは、ありえない話ではないような気がしてきます。

ニューカッスルの新たなプロジェクトが、プレミアリーグのビッグ6に肩を並べようとする壮大なシナリオだとすれば、参加する意義を感じるプレーヤーもいるのではないかと思われます。少なくとも、リヴァプールのライバルクラブであるエヴァートン移籍よりはリアリティがあるのではないでしょうか。コロナウイルスの蔓延により、マッチデー収入を失ったクラブがビッグディールを控えるのではないかといわれているなか、新たな資本によるサプライズが成立するかどうかに注目しましょう。「買収が成立すれば」ではありますが。


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