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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ラカゼット、コラシナツ…「スカイスポーツ」が提言する「アーセナルが売るべき選手9人」

いわゆる「出すか、残すか」「stay or go」。アーセナルの夏は興味深いという書き出しで、放出すべき選手を名指ししたのは、「スカイスポーツ」のレポーターチームです。今季プレミアリーグで9位に沈むチームの全選手を並べて二択の答えを提示し、詳細な解説を付けた記事の主張をさっそく紹介させていただきます。放出すべきとされた選手は総勢9人。「そんなに!?」とたじろくか、「それだけ?」とツッコミを入れるかはみなさん次第ですが、エメリ体制における混乱を思い出せば、「決して乱暴なジャッジではないのでは?」と思います。

まずは、GKから。補強予算が限られているガナーズが、ベルント・レノとエミリオ・マルティネスを残すことに異論がある方はいないでしょう。2年前に、2000万ポンドにも満たない額で引き入れたレノは、プレミアリーグ2019-20シーズはフル出場。リーグ3位の136本のオンターゲットを浴びながら、セーブ率77.2%はアリソン、シュマイケルに次ぐ3位の好記録です。国内カップを主戦場とするマルティネスも安定感抜群。このポジションで「Goes」のハンコを捺されたのは、来年の夏に契約が切れるマット・メイシーのみです。

右SBのベジェリンとセドリク・ソアレスは、両方ステイ。1月にサウサンプトンから連れてきたセドリク・ソアレスは、未だプレミアリーグ出場ゼロですが、ローン移籍の契約満了とともにフリーエージェントとなります。左サイドのキーラン・ティアニーは「アルテタ監督が、特別な何かをもたらすと信じている」と紹介されています。コラシナツを放出すべきとしたのは、1月にセリエAから注目されているという話があったことと、契約の残り期間が2年になったことを加味してのジャッジだそうです。プレミアリーグに精通したレポートチームは、「彼を売却して多額のお金を得る最後のチャンスとなる可能性がある」「パリ・サンジェルマンのレイヴァン・クルザワ獲得の道を開くかもしれない」と指摘しています。

CBについては、「まったく同じ!」とテンションが上がる向きが多いのではないでしょうか。ダヴィド・ルイス、パブロ・マリ、ホールディング、チャンバースがステイで、契約が3年残っているマヴロパノスは来季もローンで武者修行。放出候補はムスタフィとパパスタソプーロスです。「ダヴィド・ルイスは若い選手たちにいい影響を与える」「アルテタ監督が、ホールディングは非常に貴重な選手と評価している」というコメントには、すんなりうなずけます。

最も意見が分かれるのは中盤でしょう。「スカイスポーツ」のジャッジは、エジル、ジャカ、グエンドゥジ、メートランド=ナイルズ、ウィロックが残留で、ルーカス・トレイラ、エルネニー、ダニ・セバージョスがアウト。ルーカス・トレイラは「イタリアに戻りたがっているから」、セバージョスは「彼の買い取りオプションは存在しない。完全移籍には4000万ポンド以上が必要」と、いずれも現実的な見立てです。

心情的にはエジルにもうひと花咲かせてほしいのですが、経営的な視点で見ると、彼のサラリーをゼロにできれば、その枠で4000万ポンドの選手をひとり獲れるんですよね…。ウィロックも、それなりの値段が付くなら出してもいいのではないかと思うのですが、「若い選手はリスクに見合う価値がある」というボスの言葉を聞けば、「わかりました」のひとことです。中盤の選手は、代役を獲れるかどうかでジャッジということになるのでしょう。「スカイスポーツ」は、アトレティコ・マドリードのトーマス・パーティー獲得を前提として、ルーカス・トレイラの離脱を是としているのではないでしょうか。

前線の退団は、ラカゼットとムヒタリアンのみ。今季プレミアリーグ17ゴールのオーバメヤンをはじめ、マルティネッリ、サカ、エンケティア、ニコラ・ペペはキープです。ネルソンについては、アルテタ監督が潜在的なスターと期待しているとのこと。マルティネッリとペペは2年めに期待。サカは、フリーエージェントで出ていかれるリスクを背負っても、契約更新をめざすべき逸材です。ヒッピークラック吸引騒動のラカゼットは、エンケティアを好む指揮官によって最後の4試合のうち3つがベンチでした。トーマス・パーティーとのスワップが噂されており、現在のガナーズで移籍の可能性が最も高い選手のひとりです。

以上、ニューフェイス獲得のためにはスカッドの整理が必要なガナーズの戦力診断でした。いかがでしょうか。こうして見ると、やはり中盤が薄いですね。CL出場権の獲得が厳しくなっているクラブが、いかに効果的な補強ができるかも夏の見どころです。トランスファー・マーケットにおける彼らの動向を注視したいと思います。


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“ラカゼット、コラシナツ…「スカイスポーツ」が提言する「アーセナルが売るべき選手9人」” への1件のコメント

  1. ゆゆ より:

    更新お疲れさまです。いつもありがとうございます。
    やはり中盤のパンチ力、いわゆる得点力がある選手がほしいですよね。トーマスうってつけです。でもトレイラは残ってほしいな、、
    ラカは事件もあったし出されるのでしょうか?直近はエンケティアを使っていたのも気になるところですよね。
    とにかくマルティネッリとぺぺとティアニー、そしてサリバには期待せずにいられません。さらに言えば、若いチームにルイスの経験は必要でしょう。

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