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マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

後方の自滅と、武器なきアタック。アーセナルの苦戦を物語る6つのスタッツ!

背水の陣で臨んだチェルシーとのビッグロンドンダービーを制し、プレミアリーグ7戦5勝2分と復活を遂げたかと思いきや、ウルヴスとアストン・ヴィラにシーズンダブルを許す連敗。監督としてのキャリア初年度をプレミアリーグ9勝6分5敗で終えたミケル・アルテタは、FAカップとコミュニティシールドを制した後、躍進が期待された2年めを9勝4分10敗と苦しんでいます。

メスト・エジルは戦力外になり、フェネルバフチェに移籍。オーバメヤンは19試合5ゴールというスランプに陥り、プレミアリーグ1年めを31戦5ゴール6アシストで終えたニコラ・ペペは16戦4ゴールと空回り。高額の移籍金やサラリーが話題になった選手たちの厳しい状況が目立ちますが、ウェストハムやアストン・ヴィラの後塵を拝する不振の理由を彼らに押し付けるのはフェアではないでしょう。アーセナルは、なぜ負け続けたのか。気になるスタッツをいくつかピックアップしてみたいと思います。

最初に目に付くのは、今季プレミアリーグでTOPとなる2つの数字です。5枚のレッドカードと、3つのオウンゴール。ニコラ・ペペがアリオスキに頭突きを喰らわせたリーズ戦は1-1のドローに終わり、ジャカがウェストウッドにのど輪をかましたバーンリー戦は、0‐1で落としています。オーバメヤンが52分に決めて逆転ムードが高まったサウサンプトン戦は、10分後にガブリエウ・マガリャンイスが2枚めのイエローをもらってトーンダウン。ダヴィド・ルイスに対する厳しいカードとレノのバレーボールで9人になったウルヴス戦は、1-2で敗れる展開ではありませんでした。

レッドカードをきっかけに勝ち点をロストした4試合は、いずれも勝てる展開でした。18本のシュートを浴びせたバーンリー戦は、オーバメヤンのオウンゴールが致命傷となりましたが、0‐3で完敗したアストン・ヴィラ戦のサカと、2-1で競り負けたホールディングのオウンゴールも相手の先制点です。ヴィラにダブルを決められた先週のゲームも、開始2分にセドリク・ソアレスの不用意なパスをベルトラン・トラオレにさらわれる軽率な失点で、1-0の逃げ切りを許しています。

守備力を高めて勝とうとした若き指揮官にとっては、自らの過ちで7試合も落としたやりきれないシーズンとなりました。すべて勝っていれば50ポイントで、マンチェスター・シティと並ぶ首位に浮上。レッドカードの4試合だけでも3ポイントをゲットしていれば41ポイントとなり、リヴァプールをかわしてTOP4に食い込みます。現在のアーセナルに最も必要なのは、集中力、コミュニケーション、アンガーマネージメントでしょう。先制された試合が10もあり、逆転勝ちがひとつしかないチームは、つまらない失点を減らさなければ順位を上げられません。

逆転できない理由のひとつに、攻撃のバリエーションの乏しさがあります。こちらについても、気になる数字を挙げてみましょう。1試合あたりの空中戦勝利13.1回は、今季プレミアリーグ最下位。セットピースから3ゴールは18位で、ヘディングによるゴール3発も16位です。ミドルレンジからのシュート比率33%も16位。ひとたび劣勢となると、セットピースもクロスも機能せず、ミドルレンジからのチャレンジもないまま敗れてしまうゲームが多いのも、選手たちから自信と落ち着きを奪う理由となっているのではないでしょうか。プレミアリーグ歴代5位となる32ゴールを頭で決めているオリヴィエ・ジルーがいれば、アルテタ監督の目に映る景色は変わっていたかもしれません。

オープンプレーで崩せるマンチェスター・シティ、強力なSBを配してクロス本数が最多のリヴァプール、カウンターNo.1のマンチェスター・ユナイテッド、ミドルレンジから決められるレスター&スパーズ、今季プレミアリーグTOPのヘディング5ゴールを記録しているカルヴァート=ルーウィンを擁するエヴァートン、セットピースから11発を叩き込んで6位に食い込んだウェストハム。彼らのような明快なストロングポイントがないアルテタ監督が、どんな工夫で上位進出をめざすのかに注目したいと思います。


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