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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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残り1週間、放出候補は10人!? アーセナルの余剰戦力整理はどこまで進むのか?

ルーカス・トレイラは、フィオレンティーナへのローン移籍が濃厚。セアド・コラシナツに興味があると伝えられているのは、トルコのフェネルバフチェです。エディ・エンケティアは、パトリック・ヴィエラ率いるクリスタル・パレスに移籍するのでしょうか。プレミアリーグ2019-20シーズンは13試合2ゴール、昨季は17試合2ゴール。思うようにネットを揺らせず、バログンの後塵を拝した感があるストライカーは、契約期間が残り1年を切っています。

2017年10月、ノリッジとのカラバオカップ4回戦でデビュー戦2ゴールをゲットし、アーセン・ヴェンゲルに絶賛されたストライカーは、22歳になりました。アルテタ監督は戦力外と見做しているようで、「フットボール・ロンドン」は「2000万ポンドと評価していたアーセナルは、1000万ポンドのオファーを容認する可能性がある」と報じています。交渉はこれからですが、フリーで出ていかれるのを嫌ったクラブが譲歩するという着地は極めて現実的です。

さらにもうひとり、放出の話が具体的になっているアタッカーがいます。3年契約の2年めを迎えたウィリアン。「テレグラフ」「インディペンデント」によると、母国ブラジルのコリンチャンスが獲得したがっており、高額のサラリー負担を軽減したいガナーズはフリーで手離す見通しだそうです。アルテタ監督が「われわれに違いをもたらすことができる」と称賛していたベテランウインガーは、プレミアリーグ25試合1ゴール5アシストという不本意なスタッツを残して、ロンドンを去ろうとしています。

ベテランといえば、キャプテンがチームを離れるというサプライズはあるのでしょうか。ウィリアンの移籍に関する記事を掲載した「テレグラフ」は、同じページでオーバメヤンについても触れています。「この夏、彼の購入に関心を示すクラブがあれば、邪魔はしない」。昨季プレミアリーグで10ゴールに留まったエースは、不可欠な存在ではなくなってしまったようです。

契約は残り2年。「スカイスポーツ」は、バルセロナとリンクしているとレポートしていますが、このご時世で週給25万ポンドを払えるのは、プレミアリーグのクラブとパリ・サンジェルマン、レアル・マドリード、ユヴェントスぐらいでしょう。ラカゼットとエンケティアが残り1年となっているなかで、32歳のストライカーを先に手離せば、1年後にストライカーはバログンのみとなるリスクがあります。

最終的には、「オーバメヤンは結局残留、ラカゼットは1年後にフリーで離脱」となるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。チェルシー戦でパス成功数2本に終わったマルティネッリを見ていると、指揮官が戦い方を見直さない限りは、誰が前線に入っても苦労するでしょう。

ここまでで、放出候補は6人。インテル移籍が破談となったベジェリン、GKルナルソン、ネルソン、メートランド=ナイルズ、エルネニーは買い手が見当たらないようです。デッドラインデーまで残り1週間。10人の候補を抱えるクラブは、どこまでサラリーを減額することができるでしょうか。

モウリーニョの後を継いだスールシャールは、ルーク・ショー、ポグバ、マルシアルのモチベーションを高め、ランパードのチームを預かったトーマス・トゥヘルはリュディガーとマルコス・アロンソを復活させました。スパーズに招聘されたヌーノ・エスピーリト・サントはデル・アリに彼らしいプレイを思い出させようとしています。

アルテタ監督は、有力な選手の再生プランを考えずにリニューアル路線を走り続けるのでしょうか。ウィリアム・サリバ、グエンドゥジ、オーバメヤン、ラカゼット、ウィリアンは戦術次第でいけるはずですが…。リヴァプールは大半の主力と契約延長、チェルシーは若手抜擢、マン・ユナイテッドはベテラン残留と、ライバルたちが選手層の厚さをキープするなかで、アーセナルの大量放出プランは異色に映ります。


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