2021.09.25 アーセナルの話題
「アルテタの願いは叶った」ノースロンドンダービーを盛り上げる現地記者の熱血レポートを堪能!
「われわれがやりたいことを的確に遂行するために、すべてのポジションにスペシャリストを配したい」。2020年2月、バーンリー戦を控えたプレスカンファレンスで、ミケル・アルテタが残した言葉です。「With more time」と前置きした若き指揮官は、チームの立て直しには新たな戦力と熟成のための時間が必要と主張していました。
その5週間前、フレディ・リュングベリの下で苦しんでいたチームのマネジメントを引き受けたアルテタ監督の船出は、プレミアリーグ6試合1勝4分1敗という危うい立ち上がりでした。ショーン・ダイクのチームとのアウェイゲームはスコアレスドロー。シュート数は15対13と下回っており、攻守ともに抜本的な改善が必要なのは明らかでした。
この試合の先発メンバーを見ると、アーセナルが1年半でいかに変わったかがよくわかります。GKレノ、DFベジェリン、ムスタフィ、ダヴィド・ルイス、サカ、中盤センターはジャカとグエンドゥジ、2列めにマルティネッリ、エジル、オーバメヤン、最前線にラカゼット。1-0で勝った先週のバーンリー戦で同じポジションにいた選手は、ひとりもいません。
「1年半経った今、彼はその願いを叶えている」。サカをSB、オーバメヤンを左サイド、マルティネッリを右で起用していた指揮官が、その後のマーケットで手に入れた戦力について、「スカイスポーツ」のニック・ライト記者のアナライズは好意的です。
最終ラインは、ハードマークが身上のガブリエウ、パスセンスに定評があるベン・ホワイト、鋭いクロスを上げ続けるキーラン・ティアニー、空中戦とタックルをリスペクトされている冨安健洋。異なる強みを持つガブリエウとベン・ホワイトは補完し合えるという記者は、冨安とティアニーについても絶妙な組み合わせと評しています。
「冨安は万能だ。バックラインのどこでもプレイできる。その守備的な特性によって、逆サイドから前に出ようとするティアニーのポジショニングに対して必要なバランスをとる理想的な存在である」
GKのラムズデールは、ベン・ホワイトとともに新たなスタイルに慣れれば、レノの危ういフィードに対応してきたDFたちに安心感をもたらすことができるでしょう。パスの出しどころの判断は問題なし。低く鋭いパントは、WBA戦やバーンリー戦でカウンターのトリガーとなりました。ニック・ライト記者は、「初期の段階ではあるが、アルテタが必要とした両サイドを使いこなせるGKであることを証明している」と絶賛しています。
負傷が癒えたトーマス・パーティーについては、「攻撃的な2人のMFの後方を、ほぼひとりで守るというのはビッグな仕事だが、守備力と意識の高さを発揮しつつ、配球でも存在感を発揮している」と評価。得点力不足を解決する存在として期待しているのは、マルティン・ウーデゴーアだそうです。
「メスト・エジルとは異なり、ウーデゴーアは疲れ知らずのワーカー。情熱的かつ知的にプレスを仕掛け、相手のパスワークを乱して高い位置でボールを奪える」
「アルテタ就任以降、10番のポジションに存在感がなく、サイドアタックに過度に依存していたが、彼はセントラルゾーンで適切なタッチ数を刻んでいる。中央にいるオーバメヤンとのコンビネーションを早く実現してほしい」
11000字を超える熱血レポートは、「アルテタはすべてのポジションにスペシャリストを求めていたが、それが実現したのだ。日曜日のスパーズ戦は、アルテタの新しいチームに対する厳しいテストだが、進化し続けるためには克服しなければならない」という言葉で結ばれています。これを読んで、あらためて期待したいと思ったのは、「トーマス・パーティーがリーダーシップを発揮すること」です。
ノリッジ戦でサカを前に向かせた鋭いパスが、ウーデゴーア、スミス・ロウ、オーバメヤンに通れば、左サイド比率4割の攻撃にバリエーションが生まれるはずです。ノーズロンドンダービーでは、オーバメヤンがどんな形でパスをもらえるかに注目したいと考えておりますが、中央からウーデゴーアのスルーパスやトーマスのナイフのようなフィードが通れば、スパーズ守備陣を混乱させることができるでしょう。
以上、「スカイスポーツ」の敏腕記者によるノースロンドンダービー盛り上げ企画を紹介させていただきました。こういう記事を読むと、日曜日の決戦が楽しみになり、本日のチェルシーVSマン・シティやマン・ユナイテッドVSヴィラの存在を忘れそうになります。ランチタイムキックオフで同時開催って、なんでやねん!と叫びたくなりますが、その話は別な機会に。
その5週間前、フレディ・リュングベリの下で苦しんでいたチームのマネジメントを引き受けたアルテタ監督の船出は、プレミアリーグ6試合1勝4分1敗という危うい立ち上がりでした。ショーン・ダイクのチームとのアウェイゲームはスコアレスドロー。シュート数は15対13と下回っており、攻守ともに抜本的な改善が必要なのは明らかでした。
この試合の先発メンバーを見ると、アーセナルが1年半でいかに変わったかがよくわかります。GKレノ、DFベジェリン、ムスタフィ、ダヴィド・ルイス、サカ、中盤センターはジャカとグエンドゥジ、2列めにマルティネッリ、エジル、オーバメヤン、最前線にラカゼット。1-0で勝った先週のバーンリー戦で同じポジションにいた選手は、ひとりもいません。
「1年半経った今、彼はその願いを叶えている」。サカをSB、オーバメヤンを左サイド、マルティネッリを右で起用していた指揮官が、その後のマーケットで手に入れた戦力について、「スカイスポーツ」のニック・ライト記者のアナライズは好意的です。
最終ラインは、ハードマークが身上のガブリエウ、パスセンスに定評があるベン・ホワイト、鋭いクロスを上げ続けるキーラン・ティアニー、空中戦とタックルをリスペクトされている冨安健洋。異なる強みを持つガブリエウとベン・ホワイトは補完し合えるという記者は、冨安とティアニーについても絶妙な組み合わせと評しています。
「冨安は万能だ。バックラインのどこでもプレイできる。その守備的な特性によって、逆サイドから前に出ようとするティアニーのポジショニングに対して必要なバランスをとる理想的な存在である」
GKのラムズデールは、ベン・ホワイトとともに新たなスタイルに慣れれば、レノの危ういフィードに対応してきたDFたちに安心感をもたらすことができるでしょう。パスの出しどころの判断は問題なし。低く鋭いパントは、WBA戦やバーンリー戦でカウンターのトリガーとなりました。ニック・ライト記者は、「初期の段階ではあるが、アルテタが必要とした両サイドを使いこなせるGKであることを証明している」と絶賛しています。
負傷が癒えたトーマス・パーティーについては、「攻撃的な2人のMFの後方を、ほぼひとりで守るというのはビッグな仕事だが、守備力と意識の高さを発揮しつつ、配球でも存在感を発揮している」と評価。得点力不足を解決する存在として期待しているのは、マルティン・ウーデゴーアだそうです。
「メスト・エジルとは異なり、ウーデゴーアは疲れ知らずのワーカー。情熱的かつ知的にプレスを仕掛け、相手のパスワークを乱して高い位置でボールを奪える」
「アルテタ就任以降、10番のポジションに存在感がなく、サイドアタックに過度に依存していたが、彼はセントラルゾーンで適切なタッチ数を刻んでいる。中央にいるオーバメヤンとのコンビネーションを早く実現してほしい」
11000字を超える熱血レポートは、「アルテタはすべてのポジションにスペシャリストを求めていたが、それが実現したのだ。日曜日のスパーズ戦は、アルテタの新しいチームに対する厳しいテストだが、進化し続けるためには克服しなければならない」という言葉で結ばれています。これを読んで、あらためて期待したいと思ったのは、「トーマス・パーティーがリーダーシップを発揮すること」です。
ノリッジ戦でサカを前に向かせた鋭いパスが、ウーデゴーア、スミス・ロウ、オーバメヤンに通れば、左サイド比率4割の攻撃にバリエーションが生まれるはずです。ノーズロンドンダービーでは、オーバメヤンがどんな形でパスをもらえるかに注目したいと考えておりますが、中央からウーデゴーアのスルーパスやトーマスのナイフのようなフィードが通れば、スパーズ守備陣を混乱させることができるでしょう。
以上、「スカイスポーツ」の敏腕記者によるノースロンドンダービー盛り上げ企画を紹介させていただきました。こういう記事を読むと、日曜日の決戦が楽しみになり、本日のチェルシーVSマン・シティやマン・ユナイテッドVSヴィラの存在を忘れそうになります。ランチタイムキックオフで同時開催って、なんでやねん!と叫びたくなりますが、その話は別な機会に。
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