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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ラカゼット売却でイサク獲得!? 地元メディアが報じる「アーセナルのストライカー問題」を考える。

「フットボール・ロンドン」のジェイク・ストークス記者が、アーセナルが新たなストライカー獲得を検討中と伝えています。ターゲットは、レアル・ソシエダでプレイしているアレクサンデル・イサク。ズラタン・イブラヒモヴィッチの後継者と目されている22歳のスウェーデン代表は、2020-21シーズンのラ・リーガで34試合17ゴール2アシストという数字を残しています。

ユーロ2020で4試合ノーゴールに終わり、今季のラ・リーガでも開幕からの5試合はゴールなしと苦しんでいますが、彼の大ファンといわれるエドゥTDの評価は下がっていないようです。ただし、7月に新契約にサインしたばかりのイサクを引き入れるためには、5980万ポンド(約92億円)というバイアウト条項をクリアしなければなりません。ストライカー獲得にお金がかかるという話が出ると、必ず登場するのが、夏に売却候補といわれていたアレクサンドル・ラカゼットです。

2017年にアーセナルに入団して以来、プレミアリーグ130試合50ゴール18アシスト。4シーズン連続で2ケタゴールと安定感抜群の点取り屋ですが、2021-22シーズンのプレミアリーグは途中出場2試合のみと出番を減らしています。とはいえ、カラバオカップでは2戦2ゴール1アシストと得点力は健在。オーバメヤンが封じられる展開になれば、頼りたい存在ではあるものの、来季以降も残すべきかという問いに対しては、グーナ―の意見も分かれそうです。

「フットボール・ロンドン」の記者は、「ノースロンドンサイドはこの夏、1500万ポンドでラカゼットを手離そうとしたが、外国のクラブがイニシアティヴを握っていたため、安売りを強いられて断念した」とレポート。現在もアトレティコ・マドリード、ユヴェントス、ACミラン、セヴィージャが関心を示しており、納得できるオファーがあれば、2017年の移籍金4650万ポンドの一部を取り戻そうとするはずと主張しています。

32歳になったオーバメヤンはゴールのペースが落ちており、30歳のラカゼットは最後の売り時。伸び悩んでいるエンケティアも売却の噂が消えず、バログンは未だプレミアリーグにフィットしていません。私の推しは、ロベルト・バッジョやフィルミーノを想起させるガブリエウ・マルティネッリだったのですが、2019-20シーズンに公式戦26試合10ゴール4アシスト(18歳で…!)を記録したアタッカーは、膝の負傷以降、精彩を欠いています。

ティアニーのクロスの精度を活かすという観点では、夏に噂になっていたドミニク・カルヴァート=ルーウィンはおもしろい存在ですが、8000万ポンドと伝えられる移籍金は高いハードル。アストン・ヴィラのオリー・ワトキンスは、昨季プレミアリーグで37試合14ゴール5アシストという単年の実績をどこまで信頼するかというお話です。

現地メディアの情報を整理すると、「ラカゼットとエンケティアを手離して、潜在的な能力が高いイサクを獲得し、バログンとマルティネッリの成長を待つ」というプランは的確なのではないかと思えてきます。今季、振るわなかったとしても、ラカゼットはクラブのレジェンドと称されるにふさわしい選手です。ベテランのパフォーマンスを堪能しつつ、世代交代を迎えるガナーズのストライカー問題を注視していきたいと思います。…がんばれ、マルティネッリ!


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