偏愛的プレミアリーグ見聞録

「アーセナルは、4つの契約の完了に近づいている」。週末の「ミラー」が、多忙を極めるノースロンドンの最新事情を伝えていました。デクラン・ライスを巡るウェストハムとの交渉は、ディテールを詰めるのみ。ハマーズの公式サイトから、41番に関する情報が軒並み削除されており、正式発表の後にスカッド情報から外すという流れになっているようです。

アヤックスのユリエン・ティンバーも、移籍金3600万ポンドとアドオンの最大4000万ポンド（約73億円）でまとまったようです。ハマーズのキャプテンもアヤックスのDFも、支払い条件が決まってメディカルチェックで問題がなければ「DONE DEAL」。トム・ホプキンソン記者は、「今後48時間以内に決まる可能性がある」といっています。

順調に強化を進めているアーセナルは、2人の新戦力に加えて、2人のキーマンの新たな契約も成立させようとしています。ウィリアム・サリバは、4年契約が口頭合意と伝えられており、早ければ今週中に完了。7月に入ってフリーになったリース・ネルソンも、1年の延長オプション付きの4年契約が結ばれる予定で、獲得を狙うニューカッスルとミランのサプライズはなさそうです。

「ミラー」の記者は4つの契約といっていますが、「フットボールロンドン」のレポートを足し込むと、注目のディールは倍増します。まずはグラニト・ジャカ。レヴァークーゼンに5年契約を提示されたレフティは、既報の通りに事が進むなら、デクラン・ライスの入団発表の直後に移籍決定となります。

しかし最近になって、「残留の可能性あり」「アーセナルは、1300万ポンドの移籍金を吊り上げようとしている」という情報が流れています。本人の意志が強ければ、ガナーズは快く送り出すはずで、チーム事情による契約延長はないでしょう。同じく退団を志願したといわれるトーマス・パーティーは、ラビオがユーヴェ残留となったため、イタリア行きは頓挫したようです。

現在、最もリアルといわれているのはサウジアラビア。妥当な移籍金を提示されれば、ガナーズはノーとはいわないでしょう。中盤では、サンビ・ロコンガにも移籍先の名前が挙がっています。アンデルレヒト時代のボス、ヴァンサン・コンパニが率いるバーンリー。昇格クラブは、ハードルがあると考えているようで、条件次第ではローンになるかもしれません。

本日、最後の移籍関連情報は、「フットボールロンドン」のキーラン・ホーン記者が主張している新戦力のお話です。「リヴァプールがショボスライに6000万ポンドを投じることになったため、バイアウト条項が3440万ポンドと格安なガブリ・ヴェイガを獲得する可能性が高まった」。セルタ・デ・ヴィーゴのMFは、エドゥとアルテタが求める条件にぴったりです。

「昨季ラ・リーガで36試合11ゴール4アシスト。まだ21歳で伸びしろあり」「アタッキングハーフ、セントラルMF、アンカーをこなすユーティリティ」「ドリブル成功とシュートブロックは昨季プレミアリーグのウーデゴーアより上」「アルテタ好みの謙虚な努力家」。これだけでも充分ですが、決め手となる5つめの要素を紹介しましょう。

「ジェズス、マガリャンイス、マルティネッリに続く4人めのガブリエウ系」。スペイン人なので、ガブリエルですね。それはさておき、どうでしょう。4000万ポンドといわれるロメオ・ラヴィアをプレミアリーグのライバルと争うより、ガブリ・ヴェイガのほうが魅力的に映ります。イケメンの優等生採用という方針にも、ぴったりはまる逸材といっていいのではないでしょうか。

以上、アーセナル関連の8つのディールを紹介しました。ムバッペとチュアメニは、具体的なアクションが確認できてから触れることとしましょう。今の勢いなら、すべて実現しても驚きはありません。まずはイングランド代表MFとオランダ代表DFの「Here we go! 」ですね。「スカイスポーツ」のライブブログとTwitterを開けっ放しにしてお待ちしております。