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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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オナナは高額、ホイルンドはアタランタが拒否…低予算のマン・ユナイテッドの悪戦苦闘レポート!

サラリーの減額を呑んだダヴィド・デ・ヘアは、合意した契約を白紙に戻され、ついに時間切れ。12年の長きにわたり、マンチェスター・ユナイテッドのゴールマウスに君臨した守護神がフリーエージェントになったことで、サー・アレックス・ファーガソン時代のプレミアリーグ制覇を知る選手がいなくなりました。

再契約の交渉は続行されるようですが、ジョン・マータフFDとテン・ハフ監督が新たなGK獲得に成功すれば、結婚したばかりのベテランGKはプレミアリーグに別れを告げるかもしれません。「近日中にオナナにオファーを提示」と報じた「Goal」によると、インテルの要求額は4300万ポンド(約79億円)。FFPに低予算を強いられているクラブにとっては、いささか高額です。

オナナを獲り逃した際は、フランクフルトのケヴィン・トラップとフェイエノールトのユスティン・バイローが候補として浮上します。「ミラー」が伝えるオランダ代表の移籍金は2000万ポンド。デ・ヘアと同い年のトラップはその半額ですが、1年前にマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を拒否しています。

両者ともに、パスワークはデ・ヘアより上。25歳のバイローを獲ったら、第2GKはデ・ヘアではなくトム・ヒートンになるかもしれません。予算1億2000万ポンドといわれているクラブは、メイソン・マウントとGKを7500万ポンドで押さえられれば、ストライカーの上限は4500万ポンドになります。

「アタランタは、マンチェスター・ユナイテッドのラスムス・ホイルンドに対する3000万ポンドのオファーを拒否」と報じたのは、イタリアの「コリエーレ・デロ・スポルト」。セリエAのクラブは、昨季の公式戦42試合で16ゴールを決めたデンマーク人ストライカーに3900万ポンドのタグを付けているようです。

8000万以上という報道もあったストライカーを4000万以下で獲れるなら、速攻でユーヴェを出し抜きたいところです。192cmの長身でフィジカルが強く、スピードを武器とする北欧出身のレフティー。共通項が多いため、何かとハーランドと比べられる20歳は、コペンハーゲン、シュトルム・グラーツ、アタランタでトータル27ゴールの原石です。高額を要求されたら撤退でしょう。

予算の半額近くをチェルシーのMFに取られたため、GKとFWの選定に苦労しているマンチェスター・ユナイテッドは、CBまでいくなら余剰戦力を売らなければなりません。フレッジ、マクトミネイ、マグワイア、ディーン・ヘンダーソン、エランガで、どこまで投資額を膨らませることができるでしょうか。ひとりに1億を突っ込めるクラブがうらやましくなる今日この頃であります。(ユスティン・バイロー 写真著作者/Werner100359)


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