偏愛的プレミアリーグ見聞録

コミュニティシールドに続いて、マンチェスター・シティに連勝。昨季プレミアリーグ王者をシュート4本に抑えた会心の一戦を見て、ウィリアム・サリバのパフォーマンスにテンションが上がりました。69本のパスを通し、成功率99%。デュエル3戦全勝、リカバー5回といった数字を残したCBは、ハーランドを封じてチームを勝利に導いた立役者です。

しかし今、「フットボールロンドン」のアーロン・キャッターソン＝リードのレポートを読んで、少々反省しています。「アーセナルには、プレミアリーグで最も過小評価されている選手がいる」。サリバとコンビを組んで体を張ったガブリエウ・マガリャンイスも、同等に称賛されるべき存在です。

マン・シティ戦はパス59本、成功率92%。デュエルは3勝3敗、リカバーは5回で、サリバにはないインターセプト3回という数字が目を引きます。プレミアリーグ開幕からの3試合で24分しか出番がなかったCBは、マンチェスター・ユナイテッド戦で自らの存在意義を証明し、レギュラーポジションを奪還しました。

直近の5試合はフル出場。「WhoScored」でスタッツをチェックして見ると、1試合あたりのタックル、インターセプト、シュートブロックはサリバを上回っています。相棒ほどのスピードと対人プレイの強さはないものの、より前で刈り取るアグレッシブな守備と前線へのフィードは、プレミアリーグでトップクラスです。

「ブルーズのヤングスター、レヴィ・コルヴィルは、トップリーグで25試合しかプレイしていないにもかかわらず、多くのベストイレブンに選出されている。コルヴィルのポテンシャルの高さに疑いの余地はないが、既にガブリエウより優れているという主張はばかげている」というロンドンの記者は、「アーセナルに来て成熟した」と称えています。

「彼が戦うと決断したとき、しばしばトップに立つ。実際、『fbref』によると、90分あたりでわずか0.21回しかチャレンジに敗れていない。過去365日の欧州主要5リーグのポジション別成績と照合すると、上位6%に入っている」

セットピースにおける得点力も、サリバをしのぐストロングポイントで、プレミアリーグ103試合10ゴール。最初の2年はレッドカードやPK献上が目立ったものの、冷静なパートナーを得てからは、味方を不利にするプレイが確実に減っています。チェルシーとのロンドンダービーも、もちろん先発でしょう。アグレッシブな守備と前線を動かすパスワークに注目したいと思います。