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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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エンケティア売却でストライカー獲得?カイ・ハヴェルツは8番か9番か?アーセナルの強化を考える。

「スカイスポーツ」のトランスファーライブブログが「クリスタル・パレスがエディ・エンケティアに3000万ポンドを投じる用意があるにもかかわらず、アーセナルはアプローチを拒否した」といっています。プレミアリーグで4位に転落したクラブは、冬のマーケットで即戦力のストライカーを獲得するのは難しいと考えているのでしょうか。

以前にファーストチョイスと報じられたイヴァン・トニーは、「スカイスポーツ」のインタビューに応じて「ブレントフォードとトーマス・フランク監督に恩返しをしたい」とコメント。自らのキャリアアップは、夏に延期する心づもりのようです。エンベウモが長期離脱となったクラブは売るわけにいかず、1億ポンドのタグを付けて徹底抗戦の構えと伝えられています。

ウェストハム戦とフラム戦の連敗を受けて、「ストライカーを獲るべき」という声が増えているアーセナルですが、あらためて夏の補強をどう評価すべきでしょうか。当時の論点は、「バログンの放出はやむなしか」「カイ・ハヴェルツとダヴィド・ラヤは必要か」「ウインガーは足りているのか」といったあたりでした。

今やデクラン・ライスの1億500万ポンドを、高すぎるという人はいないでしょう。プレミアリーグの開幕戦で重傷を負ったユリエン・ティンバーは、「期待しつつ保留」とするしかありません。ラヤかラムズデールかの論争は、新たに引き入れたGKがローンである限りは、次の夏に先送りしてもいいでしょう。問題はやはりカイ・ハヴェルツです。

トロサールにうなずくグーナーがドイツ代表にモヤモヤするのは、6500万ポンドという高額の移籍金と、あまりにも眩しすぎたグラニト・ジャカの幻影がチラつくからでしょう。今季プレミアリーグで19試合4ゴール1アシストのレフティは、11月末のブレントフォード戦から5戦3発と調子を上げてきたのですが、リヴァプール戦とフラム戦は機能しませんでした。

現地の記者やジャーナリストからは、「6500万ポンドもかかるなら、ストライカーに投じるべきだった」という声が挙がっています。これだけだと、後出しジャンケンのように聞こえますが、「冬のマーケットでストライカーを押さえてリカバーすべし」という趣旨なら納得する人は少なくないはずです。

当時のエドゥSDとアルテタ監督は、彼を9番に据えるというプランも併せ持っていたのでしょうか。もしそうなら、「レアル・ソシエダのMFマルティン・ズビメンディを獲得すべく、バイアウト条項にある5000万ポンドを用意」という報道も受け入れやすくなります。一方で、ストライカー候補としてボローニャのジョシュア・ザークツィーの名前も挙がっています。

バイエルン・ミュンヘンでトップチームデビューを果たしたのは、18歳だった2019年12月。フライブルク戦のファーストタッチが決勝ゴールという鮮烈な自己紹介が話題になったストライカーは、2021-22シーズンにアンデルレヒトにローン移籍し、ジュピラー・プロリーグで32試合15ゴール8アシストという数字を残しました。

出場機会を求めて移籍したボローニャでは、初年度はセリエA19試合2ゴール2アシストと苦戦したものの、今季は19戦7ゴール2アシストと本領を発揮しつつあります。193cmの長身でフィジカルが強く、前線でボールを収められる22歳は、プレミアリーグでも活躍できるのではないでしょうか。ボローニャの要求額は5000万ポンドと報じられています。

冬にCFを獲得するなら、エンケティアを3000万ポンドで手離すというプランもあります。イヴァン・トニーのプレミアリーグでの実績を夏に買うなら、現状維持という選択肢も理解するものの、「ジェズスとエンケティアでは優勝は難しい」という外野を黙らせる戦術が必要です。そしてもうひとつ、ストライカーに負けず劣らず気になるのはウインガーを足すかどうかです。

センターをステイしてサイドを強化するなら、ネルソン、スミス・ロウ、エルネニーから2人を売って資金を得るという手もあるでしょう。話を整理すると、選択肢はこうなります。「8番あるいはウインガーを獲得して、カイ・ハヴェルツを9番でも活用」「カイ・ハヴェルツはあくまでも8番で、ストライカー獲得」「現状のスカッドで戦い抜く」。果たして正解は…?

グーナーのみなさんに叱られるかもしれませんが、どれかを選べといわれれば「エンケティアを売って、ジョシュア・ザークツィーやヘタフェでラ・リーガ19戦12発のボルハ・マジョラルをゲット」です。アルテタ監督は、公式戦27戦6発のエンケティアを評価しており、キャラクターも好きなのだと思われますが、伸びしろがなさそうなのが気になっています。

26歳のマジョラルは、前線ならどこでもこなせるユーティリティも魅力で、4000万ポンドもかからず獲得できるといわれています。ストライカーを強化し、スミス・ロウやファビオ・ヴィエイラをウイングとインサイドでうまく活用すれば、最後まで優勝争いに食い込めるのではないでしょうか。ガナーズは動くのか?エドゥSDの立ち回りに注目しましょう。


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