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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ミケル・アルテタ、2年半ぶりの大胆ターンオーバー!最大の収穫は2ゴールに絡んだスミス・ロウ!

ミケル・アルテタ、2年半ぶりの大胆ターンオーバー。プレミアリーグで最後に5枚以上を入れ替えたのは、2021年9月でした。ホールディング、セドリク、コラシナツでマン・シティに5-0で敗れ、開幕3連敗を喫した直後のノリッジ戦。ベン・ホワイト、ガブリエウ、冨安健洋を起用し、オーバメヤンの1発で勝った試合です。

今回は、18位のルートンに2-0で完勝。「ペップと戦った後、降格ゾーンのチーム相手に半分をスイッチ」という流れは同じですが、チームの状況は真逆です。2021-22シーズンは最下位で、3連敗同士のバトル。現在は首位リヴァプールを2ポイント差で追う2位で、翌週に控えるチャンピオンズリーグ準々決勝のバイエルン戦を視野に入れた采配でした。

マン・シティ戦に出場していたサカ、デクラン・ライス、ジョルジーニョ、キヴィオル、ジェズスに代わって先発したのは、トロサール、ジンチェンコ、トーマス、スミス・ロウ、ネルソン。マルティネッリがトップフォームでなければ選ばれるトロサールと、攻撃的に戦うときは起用されるジンチェンコは予想通りですが、2020年7月以来となるネルソンはサプライズでした。

ルートン戦を振り返ると、パス成功率93%のトーマスと、デュエル5戦全勝のジンチェンコはまずまずのパフォーマンス。ゴールを決められなかったトロサールも、次に期待のひとことです。最大の収穫は、2ゴールに絡んだエミール・スミス・ロウ。24分の先制ゴールは、左サイドで詰まったダウティーがムパンズに出すと読み切った10番のボール奪取がきっかけでした。

体を当ててボールを足元に収めた後、ドリブルで上がりたくなるところですが、すかさず右にいたウーデゴーアに預けたのはナイスジャッジ。右に逃げてパスを受けたカイ・ハヴェルツは、左に流れたキャプテンが空いているのを見て、優しいラストパスを通します。橋岡大樹はコースを切れず、ダイレクトショットがニアポスト際に決まりました。

アシストした29番に駆け寄ったウーデゴーアの背後で、スミス・ロウのチャージを称えるネルソンとジンチェンコの姿が印象的でした。44分の2点めも、トロサールの斜めのパスでボックス左に出た彼の判断が決め手です。ゴールライン際でネルソンの上がりを待ち、ここぞというタイミングで高速グラウンダー。ネルソンの前で橋岡大樹が触らなければアシストでした。

BBCのファン投票による採点は、サリバ、ウーデゴーアの順でしたが、3位だったスミス・ロウがゴールを決めていれば、文句なしでプレーヤー・オブ・ザ・マッチだったはずです。ウーデゴーアの縦のスルーパスで、GKカミンスキの前に出たのは34分。ライブ観戦では、決定機を逃したと思ったのですが、後で映像を見ると難易度の高いシュートです。

打つ瞬間、メンギがコースに入ってクリアしようとしており、股間を通すというジャッジは的確でした。GKが触りやすい高さに浮いてしまったため、セーブされましたが、足元を抜いていれば決まっていたのではないでしょうか。彼が左のインサイドで常に力を発揮できれば、アルテタ監督はターンオーバーが得意な監督にキャラ変するかもしれません。

今季のアーセナルで、途中出場の選手がプレイした時間はトータル1995分。この数字はリーグ14位ですが、ゲームチェンジャーの11ゴールは3位で、7アシストは4位です。スカッドが厚くなったアルテタ監督のチームは、サリバと冨安のリタイアで崩れた1年前から着実に進化しています。サリバとガブリエウは健在、欠場したサカも問題なし。2つの大会の着地が楽しみです。


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