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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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アーセナル、守備の脆さを露呈し因縁のナポリとドロー…どうなる、GK&FW問題

8月3日から毎年恒例のエミレーツ・カップが開催されています。今年、アーセナルの本拠地、エミレーツ・スタジアムに集結したのはポルト、ナポリ、ガラタサライ、そしてアーセナルの4クラブ。初戦はアーセナルVSナポリ、ガラタサライVSポルトの2試合が行われました。

アーセナルにとってナポリは因縁浅からぬ相手で、このオフシーズンはアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアイン、ブラジル代表GKジュリオ・セーザル争奪で激突したクラブです。この戦いは、ナポリの1勝1分け。本人も「自分のスタイルはアーセナルのサッカーに合っている」とまで発言し、プレミアリーグ参入間違いなしといわれていたイグアインでしたが、カバーニ放出で潤沢な資金を持っていたナポリがレアル・マドリードとの金額交渉を手早くまとめ、ロンドンに向かうはずだったその足はイタリア南部へと方向転換することになりました。

そしてジュリオ・セーザルは、所属するQPRのプレミアリーグからの降格に伴い、トップリーグで戦えるクラブに移籍するといわれていました。こちらも「ロンドンを気に入っている」とアーセナル移籍をほのめかすコメントがありましたが、ここでもナポリが横やりをいれ、ガナーズ加入の話は立ち消えムードです。結局、ジュリオ・セーザル側の意向が不透明でしびれを切らしたナポリは、リヴァプールのレイナにターゲットを代え、こちらで決着しましたが、アーセナルからすればこれも「ナポリが入ってこなければ…」といいたくなるような話。実際どうなのか、水面下の事情はわかりませんが、ニアミスがあったのは確かでしょう。

というわけで、ヴェンゲル監督としては、せめてこのプレシーズンマッチを気持ちよく勝ってベニテス監督の渋い顔を見たかったところですが、渋かったのはアーセナルのディフェンスのほうでした。ホームチームが攻勢だった前半早々に、縦パス1本でインシーニェに簡単に決められ、さらにはペナルティエリア右からパンデフに裏への侵入を許してこれもゴール。いきなり大きなビハインドです。昨季、何度前半0-2にされたことか。アーセナルの「スロースターター病」は治っていないようです。DFの対応もさることながら、最大の問題はGKファビアンスキの対応のまずさ。1点めはこぼれ球への詰めが甘く、2点めは逆に早く飛び出し過ぎて抜かれ、なすすべなく2失点。アーセナルは、そろそろチームを仕上げないといけないこの時期に、早期にGK問題を解決しないといけないという事実を突きつけられました。

しかし後半、これまたアーセナルらしく、ぎりぎりで同点に持ち込みます。72分、ジルーのオーバーヘッド気味のボレーがうまくサニャの背中に当たって1点返すと、86分にはFKからのシュートのこぼれ球をコシールニーが決めて、何とかドロー。これはこれで「らしい」のですが、よくも悪くも進歩がないというと言い過ぎでしょうか。前半のポドルスキのPK失敗を帳消しにするところまではいかず、不満の残る同点決着です。

ジェルビーニョがローマに移籍するのがほぼ決まっており、ヤヤ・サノゴしか獲得できておらず、ウォルコット、ポドルスキがいるとはいえ、本職のFWがジルーのみではやはり不安です。ここから1ヵ月弱の間にGKとFWを獲れるかどうかで、アーセナルの未来は大きく変わりそうですね。

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