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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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現地紙が大胆予想!「アーセナルの監督にマックス・アッレグリが就任したら、11人はこうなる」

どこかのタブロイド紙が、この企画をやるのではないかと思ってました。「もし、〇〇がアーセナルの監督になったらどんなラインナップになるのか?」。今なら、プレミアリーグ参入の準備をしていると報道されたユヴェントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督が旬でしょう。「デイリー・スター」が予想したアッレグリの11人は、「no Sanchez or Ozil, four new signings」。契約延長交渉が進展していないといわれる昨季プレミアリーグアシスト王と今季得点王候補を外したフォーメーションで、イタリア人監督の「ネクスト・アーセナル」を表現しています。ヴェンゲル監督の去就が実際にどうなるかはひとまず脇に置いて、タブロイド紙のシミュレーションに目を向けてみましょう。

おお、GKから既に刺激的です。ACミランの守護神ジャンルイジ・ドンナルンマ。シニシャ・ミハイロヴィッチ元監督に才能を見出され、2015-16シーズンより名門のゴールマウスに立つ生え抜きGKは、未だ18歳です。チェルシーでクルトワと熾烈なレギュラー争いを繰り広げたチェフは、アーセナルでも若いGKにプレミアリーグのゴールを譲り、カップ戦にまわるというシナリオでしょうか。最終ラインは、ムスタフィ、コシールニーに加えてユーヴェからジョルジョ・キエリーニ。攻撃時には、脇にいるムスタフィとキエリーニがスパーズのフェルトンゲンのごとくオーバーラップするシーンも見られるでしょう。プレミアリーグで一世を風靡した4-2-3-1は、ヴェンゲル監督の退任をもって、トッテナムやマンチェスター勢がときどき使うオプションに格下げとなるのかもしれません。

タブロイド紙が中盤に指名したのは、アンカーにジャカ、右のインサイドにアーロン・ラムジー、左はボーンマスから復帰のジャック・ウィルシャー。停滞していた選手が、監督交代やフォーメーション変更によって息を吹き返すことがあるのは、ロホ、ヘンダーソン、ペドロが証明しています。運動量豊富なラムジーが2013-14シーズンの得点力を取り戻し、負傷に才能の発揮を阻まれていたウィルシャーが彼らしさを思い出せば、この3枚はおもしろいユニットになりそうです。サイドに配されるのは、右は絶対に外せないエクトル・ベジェリン。左には、これもユーヴェからアレックス・サンドロです。イタリア王者が彼を手離すイメージはありませんが、獲得できれば攻撃においてはモンレアルよりも機能しそうです。2人のアレックス、イオビとチェンバレンは、前者はウィルシャーのオプション、後者は出場機会を求めてプレミアリーグの他クラブに移籍という想定でしょうか。

3-5ときたら、前線は2トップ。「デイリー・スター」は、プレミアリーグ17ゴールのアレクシス・サンチェスだけでなく、ここぞというときに頼りになるオリヴィエ・ジルーまで外しています。新エースは、レアル・マドリードではやはりベンチが多いアルバロ・モラタ。リーガ・エスパニョーラで17試合8ゴールのストライカーは、カウンターや裏を狙う動きは素晴らしいものの、リーグ戦で1度も2ケタゴールを記録していないのが気になります。ソルダードのようにプレミアリーグにフィットせずに終わる可能性や、ルーカス・ぺレスのほうが実は頼りになるといった結末もないわけではないでしょう。

相棒をダニー・ウェルベックとするなら、外からは点取り屋タイプを持ってきたいところ。リヨンのオラス会長が移籍解禁を明言したラカゼットや、違約金1億ユーロ(約120億円)と騒がれたトリノのベロッティ、大ブレイクの予感漂うサウサンプトンのガッビアディーニなどのほうにより惹かれます。アレクシス・サンチェスが残ってくれれば、それが最高ですが、バルサやユーヴェ移籍でサンチェス基金を残してくれるのであれば、ストライカーには投資すべしと思います。プレミアリーグはもちろん、欧州で8強をめざすレベルのクラブでシーズン20ゴールクラスのゴールゲッターがいないのはセヴィージャだけです。

以上、「デイリー・スター」が試みた居酒屋で盛り上がりそうな遊びは、私は大好物で、ガナーズのボスが離れることになったら、いろいろ考えてしまいそうです。グーナーのみなさんは納得感と違和感のどちらでしょうか。ラムジーとウィルシャーが本格化してくれれば、アーセナルらしさにイタリアンテイストをまぶしたおもしろいチームになりそうです。できればこの布陣に、ひとりぐらい下から食い込んできてほしいですね。イオビもいいのですが、私が希望を捨てていないのは、「右のインサイドMFにゼラレム」です。16歳のときに浦和での練習をチェックし、そのボールタッチの繊細さに興奮して以来、マンチェスター・ユナイテッドサポーターのくせにジェームズ・ウィルソンと同じぐらい気になり続けている逸材は、ドイツにいってしまうのでしょうか。プレシーズンツアーやカップ戦などでライブで観た若手が成長する姿を追いかけるのも、サッカーの醍醐味のひとつだと思います。

話が脱線しかけました。戻しましょう。心の準備をするかのように、こうして新しい布陣を想像してみると、ヴェンゲル監督がいなくなったとしても、新たな興味をもって2000年代前半最強のクラブのサッカーを愉しめるような気がしてきます。フットボールは、続くのですね。サー・アレックス・ファーガソンがスタンドからゲームを見守るようになっても、アーセン・ヴェンゲルが新しいクラブのコートを身に纏ったとしても。

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“現地紙が大胆予想!「アーセナルの監督にマックス・アッレグリが就任したら、11人はこうなる」” への5件のフィードバック

  1. だしまる より:

    更新お疲れ様です。脱線話の方に惹かれて、ゼラレム残って活躍して欲しいですね。似たような立ち位置だったグナブリーは五輪&ドイツで活躍中です。日本にはゼラレムのポテンシャルに惚れた人達は多いはず。頼むよ。ゼラレム!

  2. makoto より:

    だしまるさん>
    センスは問題なし、フィジカルの強さと経験があれば…と思ってました。ファーストチームで観たいですよね。

  3. アカイ より:

    上の2文はミスですパスワード設定して中ってので消せなくて申し訳ないです。

    私はヴェンゲル監督が退任するのは条件が2つあります。

    1つCLと4大リーグでの優勝経験がある監督
    これに当てはまるのがアレッグリとシメオネのみですね。
    正直、ハウ監督などを起用したらギャンブル過ぎると思っております。
    理由としてはモイーズ監督の例ですね。
    やはり監督も経験が重要だと思います。

    2つ目はクラブが全面的に新監督のサッカーをサポートすること。
    新監督の欲しい選手の最低は3人獲得して欲しいです。

    では本題で仮にアレッグリが来たとすると
    GK→そのまま
    DF→ナポリのクリバリ、ローマのマノラス、ユーベの誰か
    RSB→ベジェリン
    LSB→誰かしら補強
    DMF→ウィルシャー
    CMF→ラムジー、カソルラ、イスコ(理想です)、誰かしら補強
    AMF(トップ下)→エジル
    2TOP→サンチェス、ジルー

    アレッグリなら3バックでも4バックの2つのオプションを持つと予想出来ます。

    ただし残念ながらガブリエルは放出されると思います。
    正直、右サイドバックでの彼は攻撃に参加出来ませんしCBも微妙ですし。。

    左サイドにも誰かしら攻撃に優れた選手を獲得すると予想します。

    ボランチは迷ったのですがウィルシャーです。
    彼のサッカーセンスならボランチで復活してくれると信じたいです。

    ラムジーは守備を1から教えてあげて欲しいです守備を覚えれば長一流の仲間いりが出来ると思います。
    ジャカは残念ながら守備を重視するアレッグリからして、あれだけレッドカードを意味もなく貰う選手は計算にいれないかと。。。

    アレッグリは守備はシッカリとしてますが攻撃に関しては、どうしてもタレント頼りなのでエジルとサンチェスにはなんとか残ってもらいたいです。
    ジルーも今年のユーロでグリーズマンをサポートしてたプレーを見ると2トップなら期待が出来ます!

    私はこういうイメージをしました。
    そして誤発信で2度も中途半端な文を送信してしまい誠に申し訳ないです。

  4. グナ より:

    更新ご苦労様です。

    随分と気が早い記事ですね。面白いから私も乗らせて頂きます。私の希望が存分に反映した予測であることをあらかじめお断りしておきます。

    さすがにGKはチェフですよ。オスピナが去ってもシュチェスニーのレンタルバックで落ち着くことになると私は思いますけどね。

    CBは難しいですね。3バックを採用するのならコシェルニー・ムスタフィとコンビを
    組むのは誰なのか・・・アッレグリが新監督だとして若手にチャンスを与える監督ならホールディングの抜擢も私は有り得ると思ったりします。そうでないのなら補強するかモンレアルの本格コンバートでしょうが・・・私の予想は後者です。メルテザッカーかガブリエウが放出されるはずですからCBは5名体制ですね。

    左SBには補強が必要です。サンドロはないでしょうがこのポジションに多額の投資をするはずだと予想しておきます。右SBはベジェリンです。むしろ問題は控えですね。私の予想は既存戦力の誰でもなくコクランのコンバートです。何となくですが・・・

    私の予想ではアンカーはウィルシャーです。もちろんジャカとの競争だと思いますけど故障という大きなリスクがあるウィルシャーに全てを託すことはないはずですからね。

    中盤センターは誰が残留するかで大きく変わるでしょうがエジルは結果的に残留すると思っていますのでラムゼイとコンビを組むと予想しておきます。いずれにせよ運動量が豊富な選手とテクニックに優れた選手の組み合わせがベースになるのではないかなと。だとすればどちらとも言い難いチェンバレンは放出だと思いますよ。ラムゼイの控えがエルネニーでエジルの控えがカソルラでしょう。そして怪我が増えたカソルラの備えとして管理人さんご推薦のゼラレムが控える布陣とかどうでしょう?

    そして前線です。心から残念ですが恐らくサンチェスは放出でしょう。それでも補強が実行するかは微妙です。なぜなら私の予想ではアーセナルの新エースにウェルベックが指名されると思っているからです。パートナーはジルーでしょう。残留すればルイスとウォルコットが頼れる控えになるはずです。私はこれで十分勝負できると思いますよ。

    補強するとすれば・・・いかにもアーセナルらしいのはラガセットですがサンチェスやエジルより高額な移籍金になりそうですよね。ルイスかウォルコットの放出も必要だと思います。案外ハードルが高そうな気がしますが・・・

    —–
    最近は変なのが湧いてて主さんも大変ですね。
    前回も噛みつくようなコメントしてる奴いたし。
    同じグーナーとして恥ずかしい。

  5. makoto より:

    アカイさん>
    いえいえ。ジャカも充分改善できるのではないかと思います。ウィルシャー、ラムジー、ジャカがよくなったら攻撃的でおもしろいチームになりそうですね。

    tomoさん>
    なるほど。アレクシスを売ったら、そのお金でラカゼットはいけるのではないでしょうか。ポストヴェンゲルなら、イグアインを買ったクラブから来た指揮官が大枚はたくというのを、明確な変化として折り込んでもいいのでは?

    グナさん>
    ありがとうございます。私にいう前に、影響力があるにもかかわらず炎上商法的にムチャなことを書いているメディアに忠告したほうが、世直し効果は高いのでは?と思うこともあります。

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