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シーズンを通じてクオリティを維持できるか…現地メディアがアーセナルの来季戦略・戦力を予想!

新たな2年契約を結んだアーセン・ヴェンゲル監督は、22回めのシーズンとなるプレミアリーグ2017-18に向けて、どんな準備をしているのでしょうか?そんな問いかけで始まる「スカイスポーツ」の戦力・戦略分析シリーズ。リヴァプールやマンチェスター・ユナイテッドを解剖したメディアは、次のターゲットにアーセナルを選びました。

この夏、ヴェンゲル監督にとっての最大の投資は「売れば5000万ポンド(約71億円)は取れそうなアレクシス・サンチェスを、1年後にゼロポンドになるリスクがあっても手元に置いておくこと」なのかもしれません。左サイドにコラシナツを得て夏のディールを始めたクラブについて、「多くの出入りがあるのは間違いない」と主張するニック・ライト記者は、予想フォーメーションにアレクシス・サンチェス、エジル、ラカゼットの名前を記しました。昨季プレミアリーグを5連勝で終えた3-4-2-1を新シーズンのベースに指定。GKチェフにホールディング、ムスタフィ、コシールニーの3バック。WBはベジェリンとコラシナツ、ラムジーとジャカを中盤に据え、前線にワールドクラスを3枚並べた布陣です。「フランス人監督の就任20年で初めての3バックは、最後の10戦で9勝してチェルシーとのFAカップ決勝で最高潮に達した」と、ライト氏はこの戦い方を高く評価しています。

彼のポジション別の分析を、GKから追いかけましょう。「サポーターのなかには、シュチェスニーの復帰を熱望している者もいる」としながら、ヴェンゲル監督のチェフへの信頼は厚く、ポーランド代表はユーヴェに移籍する可能性が高いと指摘。オスピナはチームを離れ、マルティネスが第2GKとなると予想しています。DFについては、「シーズン終盤に印象的なパフォーマンスを見せたホールディングに期待」「FAカップで最後に印象を残したメルテザッカーはバックアップオプション、ミドルズブラで結果を出したチャンバースは復帰」。オフシーズンの最大の目玉商品となっているファン・ダイクについては、リヴァプールが抜けても獲得バトルに勝つのは容易ではないという見立てです。

ウイングバックは右にベジェリンとチェンバレン、左はコラシナツとモンレアルのポジション争い。左サイドの2人には、3バックに加わる融通性があります。新戦力獲得のための資金確保を目論み、キーラン・ギブスもチームを離れると予想。指揮官が、カソルラ不在時の適切なバランスを見出すのに苦慮していたセントラルMFは、「ジャカを勇気づけ、ラムジーを改善」「ジャック・ウィルシャーの将来について決断を下す必要がある」「コクランとエルネニーはバックアッパーでしかない」と攻撃的な2枚をチョイスしました。このポジションの新戦力候補として記者が指名したのは、ニース所属でリーグアン34試合7ゴールのコートジボアール代表MFジャン・ミシェル・セリ。バルサが狙うハードワーカーはおもしろいチョイスではありますが、私は同い年のジャック・ウィルシャーの復活や1歳年下のエルネニーが覚醒する可能性を捨てきれません。

エジル、アレクシス、ラカゼットは3人合わせてプレミアリーグ50発を期待してしまう夢の布陣。ライト氏は彼らには何の懸念も示さず、「何かあったときの援軍」のほうを心配しています。「ヴェンゲル監督は、レスターのリヤド・マフレズとモナコのトマ・レマルを賞賛しているが、最もエキサイティングなターゲットは…」いや、ムバッペの話はスルーしましょう。ダニー・ウェルベックは残留見込み、ルーカス・ぺレスは放出濃厚、5シーズン連続でプレミアリーグ10ゴール以上のオリヴィエ・ジルーはウェストハムのターゲット。3バックになってから使われなくなったウォルコットの将来については疑問ありとしています。

「アーセナルはタイトルに届くのか?」。キープレーヤーの去就について疑問が拭えず、日程が厳しいヨーロッパリーグに出場するアーセナルについて、「スカイベット」は11対1というアウトサイダー評価。「スカイスポーツ」の記者は、「3-4-2-1でよくなったチームは、シーズンを通じてクオリティを維持できないのではないか?現時点で、彼らをアンダードッグの側に置く理由は明確である」と結んでいます。

私が考えるアーセナルのプレミアリーグ優勝の条件は、「前線に3人を揃えること」「2年めのジャカのブレイク」、そして「なりふり構わずファン・ダイクを獲りにいくこと」です。既に守備が整備されているマンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、トッテナムのファン・ダイク効果はさほど高くないかもしれませんが、アーセナルやリヴァプールのようなチームにとっては戦術の緩さを個人力でカバーしてしまうCBの存在感は絶大でしょう。以前に「昨季のエンゴロ・カンテがそうだったように、ファン・ダイクの行き先によって優勝チームが変わるほどのインパクトがある」と書いたことがあるのですが、プレミアリーグ参入後の1年半で327回のマッチアップと空中戦に勝利という他の追随を許さない記録を持つCBが加われば、ガナーズの3バックが喫する失点は10は減るのではないでしょうか。ニック・ライト記者がおっしゃるとおり、獲得は容易ではないのは確かですが…。

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“シーズンを通じてクオリティを維持できるか…現地メディアがアーセナルの来季戦略・戦力を予想!” への4件のフィードバック

  1. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    ここにきてファン・ダイク獲得レースにレッズが復帰する可能性が報道され始めましたね。
    あの一件でもう終わりかと思ったのですが、一向に他チームの交渉に関する有力な話が出ないのでもしやと夢想していました。
    本人がレッズを希望していることが一縷の望みですが、サウサンプトンのご機嫌を一度損ねてしまっているので、どうなりますか。
    もちろんアーセナルもありかとは思うのですが、管理人様の仰るとおり「ファン・ダイクを獲得したものがPLを制す」といっても過言ではないので、動向が気になります。

    またアーセナルはラカゼット、マン・ユナイテッドはモラタ、チェルシーはルカクとなりそうで、サラーを獲得したレッズを含め来季は前線の顔ぶれがだいぶ変りそうです。
    前線の補強を成功させたチームが一歩リードとなりそうですが、マン・シティ、スパーズも含め注目ですね。
    アーセナルのラカゼットははまりそうで恐いです。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    リバプールはどんだけセインツから強奪しようとしてんねん

  3. what a hit より:

    は?強奪の意味を調べなおしてくれ。
    嫌なら売らなければいい。クラブ間と選手との交渉が成立してレッズのシャツを着てるのだから問題ない。非難されるに値する、どんなルールが存在するのか教えてくれ。君が何を言いだしてるのかわからない。君自身が自分が何を言いたいのかわかってないんじゃないか?
    嘲弄してるつもりなら、せめて笑わせてくれ。

  4. makoto より:

    nyonsukeさん>
    私も、ラカゼットとアレクシス・サンチェスがタッグ組んだら化学反応が起こりそうだなと思ってます。ファン・ダイクがどうなるのかは気になりますよね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    WinWinだったりすることも多々あるのだと思います。

    what a hitさん>
    おっしゃるとおり、売らない自由はあるので強奪という表現は当たらないと思います。落ち着いていただければ。

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