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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ラフィーニャ、トマ・レマルとCB獲得は必須!? 「スカイスポーツ」が指摘するアーセナルの3つの課題

北京国家体育場、通称「鳥の巣」で開催されたビッグロンドンダービーは、1日早く行われたマンチェスターダービーと同じ構図になりました。モウリーニョ監督と同様、来季プレミアリーグをこのまま戦うかのような主力を並べてきたコンテ監督に対して、ヴェンゲル監督は慣らし運転モード。CBにメイトランド=ナイルズ、左サイドには1月に7部相当のヘドネスフォード・タウンから獲ったコーエン・ブラモールを起用しています。2ヵ月前のFAカップ決勝では見事な守備を見せたガナーズの3バックはミスが目立ち、ウィリアンやバチュアイを捕まえきれません。

プレミアリーグ王者が先制したのは39分でした。縦パスで前線に出たウィリアンの切り返しとフィニッシュにモンレアルは足を出せず、右足のシュートはポストの内側にヒット。3分後にはメルテザッカーがバチュアイに翻弄され、左隅へのコントロールショットを許してしまいます。後半開始直後には、マルコス・アロンソが丁寧に流したラストパスを、フリーで走り込んだバチュアイが左足で蹴り込み勝負あり。エジルとラカゼットがコンビネーションを確かめ合えたこと、18歳のマレンという活きのいいストライカーが楽しみな存在であることなど、アーセナルはいくつかの収穫はあったものの完敗で中国に別れを告げることになりました。

「スカイスポーツ」は、チェルシーに敗れたアーセナルの課題として、3つのテーマを提示しました。「今季もスロースタートなのか?」「3バックは大丈夫か?」「アレクシス・サンチェスはキーマンなのか?」。分析に定評があるメディアは、昨季プレミアリーグの開幕戦でエミレーツに乗り込んだリヴァプ―ルに3-4と敗れたことが、最終的に4位と5位の差となったと指摘。食中毒や負傷者が出ていた影響があったのかもしれませんが、チェルシー戦で露呈した脆弱さが2年連続のスロースタートを招くのではないかと懸念しています。3バックについては、メイトランド=ナイルズに加えてエルネニーまでこのポジションで起用したことに疑問を投げかけており、「これがプランだったというなら、アーセナルのボスはスペシャリストと契約すればよかったと後悔することになるのではないか?」と補強の必要性を説いています。

アレクシス・サンチェスについては、「3-4-3に理想的だが、不幸な選手をキープしておくリスクをとるのか?」。バイエルン戦のラカゼットはエジルといい連携を見せており、ドイツ人プレーメイカーはチェルシー戦でもクオリティの高さを披露していました。「スカイスポーツ」は、ラカゼットはアレクシス・サンチェスを活かすスペースを創ることができるのも魅力だとしながら、7番がパリやマンチェスターに去るケースに備えて代役を用意しなければならないといっています。人心掌握術に長けたヴェンゲル監督がアレクシス・サンチェスを踏みとどまらせることに成功した場合は、モチベーションを心配する必要はないでしょう。きっちり止めるか、早期に違うタレントを引き入れるとジャッジするか。8月末に手離すことが決まるといった最悪の展開になれば、プレミアリーグ5位のクラブが順位を上げられずに終わる可能性が高まります。

アレクシス・サンチェスはともかく、リヴァプールやチェルシーが獲得に動いているといわれるチェンバレンについては、ヴェンゲル監督は諦めているのかもしれません。「スカイスポーツ」は、アーセナルがバルセロナのラフィーニャ獲得に近づいているとも報じています。3000万ユーロ(約43億円)以上のオファーがあれば、スペインのクラブは応じるとのこと。昨季のリーガ・エスパニョーラでは4月まで18試合6ゴールと結果を出し、レギュラーの座をつかみ始めていたサイドアタッカーは、右膝を痛めてシーズンを終え、現在もリハビリを続けています。プレミアリーグの開幕には間に合わないかもしれませんが、元気になれば、同じバルサの下部組織出身であるベジェリンのライバルとして右サイドで機能してくれるものと思われます。

アレクシス・サンチェスの去就がどうなろうとも、万力込めてトマ・レマルは獲りにいってほしいところ。一部では8000万ポンド(約115億円)を要求されたという報道もあるようですが、他の選手の値段を見ると、5000万~6000万ポンドを差し出せば獲得の可能性は上がるはずです。先に売却したシュチェスニーに加えて、ジルー、ドビュッシー、ウィルシャー、ウォルコット、ルーカス・ぺレス、ギブスと放出の噂がある選手が多いクラブが、払えないという理由でディールを終えることはないと思われます。彼に加えてCBまで押さえて、アレクシスを説得しきれれば、アーセナルは来季もプレミアリーグの優勝候補の一角です。(ラフィーニャ 写真著作者/Ludovic Péron)

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“ラフィーニャ、トマ・レマルとCB獲得は必須!? 「スカイスポーツ」が指摘するアーセナルの3つの課題” への3件のフィードバック

  1. いつも更新楽しみにしてます! より:

    CBはリバポ、スパーズも補強必須のポジションですから確保するのは中々難しそうですね。
    管理人様視点で獲得出来そうなCB特集とか読んでみたいです!

  2. シャーザー より:

    なかなかチャンスを作れてないアーセナルのプレシーズンを見ても思いますがアーセナルに必要なのは3列目である程度守備ができてなおかつ攻撃を組み立てられるカソルラの後継者をとることが第一だと思います
    一番問題なのはこのポジションであまり補強の噂を聞かないことですね・・・
    一瞬ゴレツカやセリの噂がありましたがすぐになくなったのを見るとただのゴシップでしょうし

  3. makoto より:

    いつも更新楽しみにしてます!さん>
    国内ではギブソン、プレミアリーグで観てみたいのはハビ・マルティネス、マノラス、ロマニョーリです。

    シャーザーさん>
    ジャカに期待しています。2年めはやってくれるのではないかと。

    —–
    更新ご苦労様です。

    プレシーズンマッチです。慌てる必要はないでしょう。スカイスポーツもさすがに少し騒ぎ過ぎです。私の感想は怪我人が出なくて良かったです。今週末のエミレーツ杯から徐々にギアを上げれば十分です。

    私はエルネニーのCB起用にも違和感はありません。報道通りギブスを放出するならばモンレアルは左WBでの起用がメインでしょう。コラシナツとの同時起用にはさすがに大きなリスクが伴います。その上でチャンバースにも放出報道があります。事実ならばCBは少なくてもガブリエウの復帰まで量に不安を抱えます。
    その不安をセントラルMFでは出場機会が限られるエルネニーで埋まるかテストしたと私は考えたのですが・・・そんなに大きな問題でしょうか?

    サンチェスの現在の選択は来夏のフリー移籍でしょう。アーセナルはその結論をまずは受け入れ今夏の放出はしないことを決めたのでしょう。当然ですけど我々は契約延長を諦めないよと伝えたはずです。極めて前向きに考えれば選手側が今後も話を聞く準備はあるよくらいはアーセナル側に言ったのかもしれませんね。

    個人的にはプレシーズンと補強を純粋に楽しもうと思っています。このまま補強せずに終わることはさすがにないだろうと思っていますが・・・さてどうなるでしょうか?

    —–
    tomoさん>
    「チェルシー戦を見て」という体ではありますが、スカイスポーツがいいたいのは、「CBは獲った方がいい」「早期に補強をすませた方がいい」といったことなのでしょう。

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