イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

またもDFの移籍金レコード⁉ ダニーロ獲得のマン・シティがバンジャミン・メンディも基本合意!

30代のベテランSBサバレタ、サニャ、クリシーを契約満了で放出すると、アレクサンダル・コラロフは500万ユーロ(約7億4000万円)でローマに移籍。2010年にマンチェスター・シティに移籍し、プレミアリーグ165試合11ゴールという数字を残した左SBもいつの間にか31歳です。マンチェスター・シティの若返り作戦は一気に進み、SBは総入れ替えとなりました。補強のほうも順調で、トッテナムのカイル・ウォーカーを5000万ポンド(約72億円)で既に獲得しており、昨日はレアル・マドリードのブラジル代表SBダニーロの入団が正式に発表となりました。プレミアリーグ2年めとなるペップが、2017-18シーズンを勝負の年と位置づけているのは明確です。

「BBC」によると、マンチェスター・シティとダニーロの契約は2022年までの5年で、移籍金は2650万ポンド(約38億2000万円)。2015年にポルトからレアル・マドリードに移籍した26歳のSBは、初年度こそリーガ・エスパニョーラ24試合2ゴールと出場機会を確保したものの、昨季はダニエル・カルバハルに押されて17試合1ゴールと出番を減らしていました。左右のSBをこなし、中盤に入ることもできるユーティリティと攻撃的なプレースタイルが、ペップが彼を連れてきた理由でしょう。縦にオーバーラップするだけでなく、中に入ってシュートに持ち込むプレイも目立つダニーロは、中盤で優位を築きたいペップにはうってつけの人材だと思われます。

攻撃力は申し分ないダニーロですが、スペインではたびたび守備力が問題視されていました。2015-16シーズンは、レアル・マドリードが敗れた5試合すべてに先発出場。2016-17シーズンも、コパ・デル・レイ5回戦のセヴィージャ戦で見事なヘディングによるオウンゴールを献上すると、準々決勝のセルタ・デ・ヴィーゴ戦でも味方のネットを揺らしてしまい、敗退の戦犯となってしまいました。攻める意識が強すぎ、しばしば持ち場を空けてサポーターのブーイングを呼んでいたSBは、名将の下でベストバランスを体得することができるでしょうか。

「ペップ・グアルディオラの下でプレイしたかった。彼がほしがってくれていると聞いてすぐに決断した(ダニーロ)」「最終ラインと中盤でプレイできる彼は、ペップの選択肢を増やしてくれるだろう(チキ・ベギリスタインFD)」。ペップが評価するダニーロの長所が発揮されればおもしろい補強ではありますが、上位と下位の実力差が小さいリーグだけに油断は禁物。マン・シティ5人めのブラジル人が、マドリードで見せた軽率なプレイをプレミアリーグで繰り返せば、昨季のクラウディオ・ブラボが味わったようなシビアな結果が返ってくるでしょう。

カイル・ウォーカーとダニーロで盤石になった右サイドに対して、左もペップが望む逸材を確保できたようです。「BBC」は、マンチェスター・シティとモナコがバンジャマン・メンディの移籍金5200万ポンド(約75億円)で基本合意に達したと報じました。カイル・ウォーカーが記録したプレミアリーグにおけるDFの移籍金最高額は、2週間で塗り替えられることになりそうです。ルアーヴルとオリンピック・マルセイユで経験を積んだ23歳のフランス人選手は、1年前にモナコに移籍すると、リーグアン25試合出場とレギュラーポジションを獲得。クラブのリーグアン制覇に貢献し、チャンピオンズリーグでも活躍するなど実り多いシーズンを過ごしました。

3月にフランス代表に初選出というキャリアを見るにつけ、5000万ポンドを超える移籍金は高すぎるように感じますが、メンディは目の肥えたプレミアリーグファンを納得させることができるでしょうか。SBに目処が立ったマンチェスター・シティの次のアクションは、ボニーやマンガラなど戦力外の選手たちの売却と、アレクシス・サンチェスの獲得です。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“またもDFの移籍金レコード⁉ ダニーロ獲得のマン・シティがバンジャミン・メンディも基本合意!” への10件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    ウォーカーとメンディで1億ポンドとか笑
    相変わらず狂ってますねぇこのクラブは・・・。やだやだ
    最近の高額CBの乱獲といい、こりないですね

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    ウォーカーとメンディで1億ポンドとか笑
    相変わらず狂ってますねぇこのクラブは・・・。やだやだ
    近年の高額CBの乱獲といい、こりないですね

  3. yuto より:

    隣のクラブのサポーターからは言われたくないとも思いますが、この金額はクレイジーです。
    クロップ監督も発言していましたがプレミアリーグとそれ以外の市場との差が開きすぎているように思えます。(2億2000万ユーロを支払うクラブがプレミア以外にもあるようですが笑)
    この現状が後々プレミアリーグの衰退に繋がる・・・といったことが起こらないことを願うばかりです。

  4. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーが同じことやったとしても、高いと思います。いい選手だとは思いますが。

    yutoさん>
    金額見て不安になりますよね。売るときの額とのギャップが相当大きくなりそうです。

  5. シティふぁん より:

    確実に補強しなければいけないポジションでした
    昨季いたSB全員が放出と戦力にふまんあったのでしょう
    お金を高過ぎな気がしますがペップがいることで来てくれる選手が多く移籍金を使うなら今しかないでしょう

  6. Silva崇拝者 より:

    使えるお金を足りないポジションの優秀な選手に使うことに対しては何の疑問もありません。
    ただ、これだけの金額を投資しているのですから、プレミアリーグ優勝は最低ラインになるでしょう。

  7. Davinci より:

    使えば批判され使わなければ批判され…(ノースロンドンの赤いクラブの様に)
    代理人やクラブの利害によって適正価格で獲得する事が難しくなっているのでしょうか。

  8. プレミアリーグ大好き! より:

    高い高いって言ってるやついるけど、じゃあ今夏に獲得できる選手でこれくらいのクオリティの選手をこれより安く獲得できると思ってるのか?

  9. プレミアリーグ大好き! より:

    移籍金は高くついたと思いますが適切なポジションに適切な補強が出来ているのではないかと思います。(特にウォーカーとメンディ)
    ダニーロについてはあまり良い評判を聞きませんがコンバートを含めてペップの元での覚醒を期待したいところです。

    —–
    メンディが活躍する保証なんて無いので安くで良い選手獲れる可能性はあると思いますけど?
    まあデブルイネの様に活躍さえすれば皆値段なんて気にしなくなりますよ。

  10. makoto より:

    シティふぁんさん>
    勝負に出ましたね。2年連続無冠はNGという気迫を感じます。

    Silva崇拝者さん>
    早期に獲れたことも、高額の移籍金を出したことのプラス面だと思います。

    Davinci さん>
    売り手が値段を釣り上げてますよね。「払うでしょ」というように。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    SB2人がDFとしてのプレミアリーグレコードですので、高騰しているのは事実です。不安、驚き、全体に対する懸念といろいろなニュアンスの声が飛び交っており、「高い=悪い」というばかりではないと思いますよ。

    坊主21さん>
    納得感のある補強であることは間違いありません。買う一方で相当放出もしており、マンチェスター・シティだけが高いお買い物をしているわけでもないですね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    そうですね。そのあたりも含めて、新シーズンが楽しみです。

コメントを残す