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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

点取り屋不在のアーセナルは好調ACミランを倒せるか?ELラウンド16組み合わせ決定!

密かに怖れていたことが起こりました。ヨーロッパリーグ決勝トーナメントラウンド16の組み合わせ抽選が実施され、プレミアリーグから唯一勝ち残っているアーセナルは、ACミランという難敵を引いてしまいました。こう書くと、「名門といわれていた昔とは違う」「セリエAで7位のクラブじゃないか」「ゴールゲッターがいないので与しやすい」といった声をいただくかもしれません。

確かに、ACミランはセリエA12勝5分8敗で7位。4位のラツィオに8差、5位インテルに7差とチャンピオンズリーグ出場権獲得が難しい状況に追い込まれています。インテルのイカルディ、ラツィオのインモービレ、ナポリのメルテンス、ユーヴェのディバラ&イグアインといった頼れるエースがおらず、トップスコアラーは6ゴールのスソ。2012年の秋からリヴァプールに在籍し、プレミアリーグではノーゴールのままイタリアに渡った選手です。25試合で35ゴールという貧攻のチームとの対戦は、スペイン勢やリヨン、セニト、ラツィオ、ライプツィヒなどと当たるよりもいいと考える向きはあるでしょう。

ナポリを下したライプツィヒとの対決や、モスクワ遠征などと比べるといいという声には押し切られてしまいそうですが、私は年が明けてからのミランの好調ぶりを警戒しています。セリエA6試合で5勝1分。ヨーロッパリーグでもルドゴレツ相手に2試合ともクリーンシートで勝っており、公式戦9試合で7勝2分、失点は3つしかありません。わがアーセナルのほうはプレミアリーグで3勝2分3敗。苦手のアウェイで3連敗中で、4位チェルシーと8差の6位は相手のことをどうこういえない厳しいポジションです。

1月に獲得したオーバメヤンはELには出場できず、ラカゼットは膝の手術で6週間は欠場する見通し。欧州におけるエースは、プレミアリーグ17試合で3ゴールしか決めていないダニー・ウェルベックです。苦しいやりくりを強いられているヴェンゲル監督としては、カラバオカップとプレミアリーグでマンチェスター・シティと連戦となり、さらに中2日でプレミアリーグのブライトン戦、中3日でELと続くタイトな日程のなかで、調子を上げているチームとの対戦は避けたかったのではないでしょうか。

【ヨーロッパリーグ2017-18シーズン ラウンド16組み合わせ】
ドルトムント VS ザルツブルク
ACミラン VS アーセナル
ラツィオ VS ディナモ・キエフ
ライプツィヒ VS ゼニト
アトレティコ・マドリード VS ロコモティフ・モスクワ
CSKAモスクワ VS リヨン
マルセイユ VS アスレティック・ビルバオ
スポルティングCP VS プルゼニ

本拠地エミレーツでスウェーデンのエステルスンドに敗れたばかりのチームだけに、さほど強気になれないのですが、調子の波はありながらも復調気配のメスト・エジルには大暴れを期待したいところ。ガブリエウ、ギブス、チェンバレン、ルーカス・ペレス、コクラン、アレクシス・サンチェス、ドビュッシー、ウォルコットと夏から総勢8人を大放出したチームに気の利いたターンオーバーは期待できず、これといった奥の手もありませんが、レギュラーメンバーさえ揃えばチェルシーに負けないチームではあります。

カラバオカップとプレミアリーグでマンチェスター・シティに連敗し、ELまであっさり失ってしまえば、アーセナルは無冠&6位という最悪の結果でシーズンを終えることになってしまいそうです。国内カップ、プレミアリーグ、ヨーロッパリーグ…ヴェンゲル監督のチームは、どこで意地を見せてくれるでしょうか。チャンピオンズリーグ出場権獲得を狙えるトーナメントで、クラブ史上初優勝を果たしていただきたいのですが…。同じような境遇ながら、アーセナルよりも本気度が高そうなミランは、とにかく不気味です。

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