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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

このメンバーでは厳しい…ホームで敗れたアーセナルは初戦の貯金でラウンド16進出決定!

アウェイのファーストレグは0-3。指揮官がプレミアリーグ優先と語っているアーセナルですが、ヨーロッパリーグ決勝トーナメントラウンド32で当たった格下のエステルスンドに敗れる姿は想像できず、半ば消化試合となったエミレーツでの試合も快勝するのではないかと思われます。ヴェンゲル監督の11人は、プレミアリーグでは選ばない顔ぶれ。GKオスピナ、最終ラインはベジェリン、チャンバース、ホールディング、コラシナツ。エルネニーとウィルシャーの2センターに、メートランド=ナイルズ、イオビ、ムヒタリアンが2列め。最前線にはダニー・ウェルベックが入っています。キックオフから押しているのは、アウェイのエステルスンド。サイドアタックとカウンターで再三ボックスに侵入するものの、ガナーズ守備陣がシュートコースを空けず、オスピナが慌てるシーンはありません。

14分、左からドリブルで仕掛けたイオビがボックスのコーナーからシュートを放つと、ボールは大きく上にアウト。18分に左から突破を図ったセマのシュートはオスピナが冷静にキャッチします。20分にはムヒタリアンとのコンビで右から攻め上がったベジェリンが、中で空いていたウィルシャーに早めのラストパスを通すと、10番のダイレクトショットはDFにブロックされてCK。22分、先制は何とエステルスンドです。ホールディングが前に出てボール奪取を狙うもかわされ、ゴドスに右に展開されると、中途半端なポジションにいたコラシナツはアイエシュにあっさり裏を取られてしまいました。オスピナと1対1となったアイエシュは冷静にGKの足元を抜き、ボールは左のサイドネットを揺らしました。

さらに1分後、メートランド=ナイルズが敵陣で奪われたボールがロングフィード1発で左のセマにつながり、チャンバースを簡単に抜き去ったアタッカーの左足シュートにオスピナは触れません。あっという間の0-2、あと1点でトータルスコアはイーブンです。30分には、左からのパスを受けたエドワーズのシュートが右ポストすれすれを抜けていきます。エステルスンドの大逆転は、もはや夢物語ではありません。35分、左からのミキのFKは、ウェルベックのバックヘッドがGKケイタの正面。ウィルシャーのスルーパスでボックスに走り込んだベジェリンは、グラウンダーをスライディングに阻まれます。43分にはミキが蹴った右からのFKがウィルシャーの前にこぼれ、10番が左足を振り抜きますが、うまくミートせず打ち上げてしまいました。前半は0-2。焦りがみえるアーセナルが、さらに追加点を奪われても不思議ではありません。

ヴェンゲル監督は、ハーフタイムにメートランド=ナイルズを下げてジャカを投入。ウィルシャーを上げてゴールを奪いにいくのでしょう。47分、コラシナツがインターセプトから左を上がり、中央のイオビに預けると、右のボックスのコーナーでパスを受けたミキがベジェリンを縦に走らせます。マイナスの折り返しをクリアしようとしたムキービが空振りしてしまい、ボールはコラシナツへ。右足の容赦ないボレーがニアに決まり、2試合通算4-2となりました。52分、ポッター監督はアイエシュを下げてテキエ。2分後、ゴドスのクロスをホップコットがヘッドで後ろに流すと、オスピナが勇敢な飛び出しを見せてアタッカーの前でキャッチしました。

62分のガナーズのカウンターは、ドリブルで上がったエルネニーがそのまま右足で強烈なシュート。ケイタが確実に弾き、ホームチームはこぼれ球に詰められません。68分にイオビがボックス右から縦に仕掛け、ニアのウェルベックに浮かすもヘディングはGKの正面。72分、エステルスンドはムキービが下がり、イスラモヴィッチが前線に入ります。ヴェンゲル監督は、76分にウィルシャーをウィロック。84分にゴドフのクロスをイスラモヴィッチがアウトで合わせると、ボールは左のポストの外に抜けていきます。チェックが遅れたチャンバースは、今のクオリティではプレミアリーグの上位クラブで戦うのは厳しいでしょう。

ガナーズが時折見せる直線的なサイドアタックは決まらず、90分に敵陣でのインターセプトからボックスに入って放ったウェルベックの一撃は、ケイタが足でブロックしました。1-2、アウェイでプレミアリーグの名門を倒したエステルスンドは、2点足りずに大会から姿を消しました。アーセナルは、ガチガチのレギュラーメンバーで戦わなければELを勝ち抜くのは難しそうです。ラカゼットの一刻も早い復帰と、アーロン・ラムジーの完全復活は欧州を制覇するための必須条件だと思います。

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