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「モンチを取り逃がしたのは残念、しかしチームは進化」…現地記者がウナイ・エメリを絶賛!

冷静に見れば「テレグラフ」のいうとおりで、この1年については「混乱」と表現するしかありません。2年連続でプレミアリーグ4位以内に届かず、アーセン・ヴェンゲルが辞任。9月にはCEOのイヴァン・ガジディスがミランに移り、ラウル・サンレヒとの確執が噂されたスヴェン・ミスリンタートは2月の頭に去っています。現場の棟梁と経営ボードのトップ、さらにはリクルーティングの責任者までが1年以内に続々といなくなる非常事態。タブロイド紙に「来夏の補強予算は4000万ポンド(約59億円)」と書かれたクラブに、辣腕のスポーツディレクターたちが不安を覚えるのは仕方がありません。

ミスリンタートの後釜として、しばしば名前が挙がっていたモンチは、ローマを辞した直後にセヴィージャへの復帰が決定。第2候補と目されていたオーフェルマルスは、アヤックスとの契約を延長してしまいました。大本命だったモンチは、「セヴィージャに決めたのは、古巣のファンだからでも、しがらみがあるからでもない」と語っています。「アーセナルには感謝している。彼らは最も強い関心を示してくれたクラブだったが、私は全てのオファーを評価したうえで、最も確かなものをチョイスした。スポーツの観点で、納得できるプロジェクトだったからセビージャを選んだのだ」。ノースロンドンのクラブに足りなかったのは、当座の補強資金か長期的な展望か。ローマの元SDには250万ポンド(約3億7000万円)が提示されたそうですが、そのオファーは何らかの懸念が感じられるものだったようです。

冒頭で紹介した「テレグラフ」の記事は、揺れるクラブをディスるものではなく、混乱のなかでチームを強化した指揮官を称える内容です。タイトルは「Despite apparent chaos at Arsenal, there are clear signs of progress under Unai Emery」。チーフ記者のジェイソン・バート氏は、「アーセナルは明らかに混乱しているにも関わらず、ウナイ・エメリの下で進化の兆候がある」と主張しています。いわれてみれば、こちらもそのとおりです。ヴェンゲルのラストシーズンは、プレミアリーグでアウェイ7連敗という不名誉な記録を残して6位フィニッシュ。アトレティコ・マドリードとセミファイナルで激突したヨーロッパリーグは、アーセナルスタジアムの開始10分で10人になった相手にカウンターを喰らい、グリーズマンに決められたのが致命傷となりました。独走したマン・シティの背中はまったく見えず、30節を終えた時点で4位リヴァプールとの差は12に開いていました。

ルーカス・トレイラ、ベルント・レノ、グエンドゥジなど実質本位の補強を施した2018-19シーズンは、連敗スタートの後、7連勝で上位進出。年末年始に苦しんだものの、3位スパーズに1差というまずまずのポジションで踏ん張っています。ヨーロッパリーグでもベスト8に進出しており、2つのルートから来季のCLが狙える状況は既に合格点といっていいでしょう。指揮官の最大の手柄は、若手の抜擢。イオビ、グエンドゥジ、メートランド=ナイルズ、ルーカス・トレイラが主力に定着しており、ホールディングは負傷さえなければ最終ラインを束ねていたはずです。最終ラインの脆さは相変わらずですが、ラカゼットとオーバメヤンが並ぶ前線は破壊力抜群で、ゴールへの道筋は1年前よりも明確です。

エジル、ラムジー、ミキが機能していない時期があり、コシールニー、ベジェリン、ホールディング、ウェルベックが長期離脱を強いられたなかで、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーの上という現在のポジションは称賛すべきではないでしょうか。最終的にCL出場権を獲得できれば、経営的にも上向きとなり、この1年の混乱を忘れられそうです。プレミアリーグは残り8試合。ライバルとのシックスポインターを終えた唯一のチームは、3位に最も近い存在といっていいでしょう。ウルヴス、エヴァートン、ワトフォード、レスター、バーンリーと、アウェイが難敵揃いなのは気になるものの、CL出場権を手中に収められれば、敏腕SD招聘の可能性も上がるものと思われます。来季こそは、安定した経営基盤の下で強化に集中できる1年になるといいですね。いろいろありましたが、長期政権後の監督の人選だけは、間違いなく正解でした。

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