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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「CL出場権を獲得したらサラリーのカットはなし」クラブの案に、アーセナルの選手たちの答えは…⁉

「ミラー」が、UEFAがチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの8月開催を検討していると報じています。このプランの前提は、「プレミアリーグやラ・リーガ、セリエAなど各国のリーグが6月中旬までに再開できていること」。1週間前には、アレクサンダー・セフェリンUEFA会長が「8月3日がデッドライン」と話したと伝えられておりましたが、ここからさらに3週間の後ろ倒しを受け入れる体制を整備するようです。プレミアリーグ2019-20シーズンが6週間で終わり、直後に開催される欧州が1ヵ月弱でフィニッシュという変則スケジュール。マンチェスター・シティが初制覇をめざす大会は、セントラル方式の一発勝負になるかもしれません。すべては、「コロナウイルスのパンデミックが収束すれば」ではありますが…。

プレミアリーグ再開の目処が立たないなかで、人件費負担が重くのしかかるクラブが、さまざまな形でスタッフのサラリーを支払うための対応を迫られています。ニューカッスル、トッテナム、ボーンマス、ノリッジは、一時帰休となったスタッフの給与を政府が80%負担するコロナウイルス雇用維持スキームを利用。サウサンプトンは、選手とコーチングスタッフ、経営ボードのサラリーの一部を3ヵ月差し止めにすると発表しています。マンチェスター・シティは、ペップ・グアルディオラ監督が減給を受け入れ、さらに選手たちのサラリーカットを実施する方針。ビッグクラブといえども、マッチデイ収入を得られない状況下で、固定費が出ていくのを黙って見ているわけにはいきません。

そんななかで、選手たちにサラリーカットを呑んでほしいアーセナルも、交渉が難航していると報じられています。「テレグラフ」によると、クラブから出された案は、「チャンピオンズリーグ出場権を獲得したら、ペイカットは見送り」。プレミアリーグ9位のクラブが4位チェルシーとの8ポイント差をひっくり返せるかどうかで、財政状況は大きく変わります。2018-19シーズンは、年間の売上は3億9200万ポンド(約530億円)、人件費は年間2億30000万ポンド(約310億円)、赤字が2710万ポンド(約36億6000万円)。4月末までのスタッフのサラリーを払うために、選手にも泣いてもらわないといけないのですが、CLのパスポートが手に入れば取り戻せるというわけです。

「テレグラフ」は、この交渉について、「プレミアリーグのチームと選手が、この形で合意するのは不可能と証明されている」とレポート。マン・シティのペイカットが未だ発表されていないなかで、8ポイント差のライバルに勝つという高いハードルを超えなければならない今回の話は通らないようです。となると、セインツのような支払い時期の繰り延べか。アーセナルにとって、同規模のリヴァプールが政府のスキームを活用しようとして非難されたのは、痛かったでしょう。プレミアリーグが中断となれば、シーズンチケットの補償などの出費が発生する可能性があるクラブは、早期に話をまとめてキャッシュをキープする必要があります。

「ミラー」は、オーバメヤンやラカゼットが出口に向かう可能性があると伝えています。プレミアリーグが6月に再開できなければ、アーセナルはビッグネームを手離さざるをえなくなるかもしれません。プレミアリーグ中断から1ヵ月しか経っていないタイミングで、経営ボードは早くも難しい舵取りを強いられています。


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