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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

悔やまれる前半の混乱。最後は攻め続けたリヴァプールに、2年前の再現を期待します!

カバク&ナット・フィリップスというCBコンビで欧州を制覇できるのかと考えると甚だ不安ですが、ファビーニョをアンカーで使いたければ、この布陣がベストなのでしょう。チャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグ、レアル・マドリードVSリヴァプール。好調ジョッタを最前線、ナビ・ケイタをインサイドというチョイスは、アウェイゴールを持って帰るぞというメッセージに見えます。

GKアリソン、DFアーノルド、カバク、ナット・フィリップス、ロバートソン、MFワイナルドゥム、ファビーニョ、ナビ・ケイタ、FWサラー、ジョッタ、マネ。昨季プレミアリーグ王者は、狙い通りに着地できるでしょうか。開始2分、左にまわり込んで放ったベンゼマのシュートは、アリソンの正面。公式戦7試合連続ゴールのストライカーを自由にしてはいけません。自陣でのパスミスが目立つリヴァプール。アセンシオやヴィニシウス・ジュニオールのドリブルに振り回されているのも気になります。

12分にヴィニシウスがサイドを突破し、折り返しに走り込んだモドリッチが転倒しますが、ワイナルドゥムはぎりぎりでファールを回避しており、笛は鳴らず。直後にアーノルドを抜いたフェルナンド・メンディがニアのヴィニシウスに合わせますが、丁寧なヘディングシュートは惜しくもファーポストの外に切れていきます。20分を過ぎても、プレミアリーグ王者のシュートはゼロ。25分に右サイドでパスミスを突かれ、縦パスを受けたベンゼマがドリブルで勝負したカウンターは、密着したカバクが足を出してCKに逃れました。

26分、後方に引いていたトニ・クロースのロングフィードが前線のヴィニシウスへ。ナット・フィリップスが振り切られてしまい、フリーで放った右足のシュートがアリソンの脇を抜きました。1-0とされた後も、レッズは劣勢です。32分、ルーカス・バスケスが右足アウトで出したパスで、ベンゼマが右サイドをスプリント。ラストパスを中央で受けたヴィニシウスは、力んで左に外しました。

36分、トニ・クロースのロングフィードをアーノルドが倒れ込みながら触ると、ボールはアセンシオの足元へ。左足で浮かしてアリソンを抜いた11番が無人のゴールに蹴り込み、エル・ブランコのリードは2点に広がりました。42分、ナビ・ケイタが下がってチアゴ・アルカンタラ。直後にカバクのバックパスミスをアセンシオにカットされますが、アリソンがシュートを足に当てて事なきをえます。

前半は2-0、シュート数は8対0。ハーフタイムを待てずに8番を下げたクロップ采配が、いかに厳しい45分だったかを物語っています。ロバートソンは全く上がれず、フロントスリーは前を向けず。後半開始からは、レッズがポゼッションを取っています。51分、中央をドリブルで進んだワイナルドゥムがジョッタに預けると、チーム初のシュートのこぼれ球が右にいたサラーの足元へ。左足のフィニッシュがクルトワの手を弾いてバーを叩き、ネットを揺らしました。

2-1となった直後、アーノルドのピンポイントクロスがジョッタに届きますが、アーセナル戦では決まったヘディングシュートは左にアウト。このスコアでは終われないホームチームが猛攻を開始し、赤いシャツはゴール前に壁を作ってシュートを跳ね返しています。61分、メンディのクロスのクリアを拾ったアセンシオが後ろに戻すと、トニ・クロースの左足ミドルはバーの上。1分後、カウンターを仕掛けたジョッタがロバートソンとのワンツーでボックス左に侵入すると、マネに出したラストパスはメンディが体を張ってクリアしました。

65分、スローインを受けたベンゼマがモドリッチに預け、優しいグラウンダーがヴィニシウスに入ると、右足のボレーをアリソンが弾き切れず3-1。前がかりになったプレミアリーグ王者は、2対1や2対2の危険なカウンターを何度も喰らっています。71分、ヴィニシウスのパスをボックス右手前で受けたベンゼマのシュートは、アリソンがキャッチ。次のゴールを決めたほうが、セカンドレグに向けて大きなアドバンテージを得ます。クロップ監督は81分にカバクとジョッタを下げ、フィルミーノとシャキリを投入しました。

ラスト5分からの波状攻撃は白い壁に阻まれ、レッズはギャップを詰められずに終わりました。3-1、悔やまれる前半。プレスを外され、中盤の選手への対応が消極的になってしまったため、精度の高いロングフィードを許して2失点を喫してしまいました。レッズに必要なのは、自信でしょう。アンフィールドで3点のビハインドをひっくり返した2年前のバルサ戦を思い出せるか。終盤の攻防で、前からのプレッシングがはまれば優位に立てることはわかりました。敵陣で奪う機会を増やし、ロバートソンとアーノルドがフリーでクロスを入れる形を創れれば、ベスト4が見えてくるのではないでしょうか。次こそは、彼ららしいフットボールで90分を戦い抜いていただければと思います。


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