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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

2-0の劣勢から怒涛の4連発!不振のレスターを救ったパトソン・ダカのゴールショーを堪能!

「やはり、ただ者ではない」と思いました。夏にレスターに加入したパトソン・ダカ。ヨーロッパリーグで1分1敗と後がなくなったレスターは、水曜日にスパルタク・モスクワの本拠地オトクリティ・アリーナに乗り込みました。エンディディとフォファナを欠いたプレミアリーグ11位は、ソボレフにミドルを決められた後、ラーションにきれいなボレーを叩き込まれて2-0。敗れれば、自力でグループステージを突破する道が閉ざされてしまいます。

ところがここから、サンビア代表のスピードスターが大爆発。怒涛の4発で、チームを勝利に導きました。昨季のオーストリアブンデスリーガで28戦27発7アシストというスタッツを残し、得点王と最優秀選手に輝いたストライカーは、プレミアリーグ7節までで26分しか出番がありませんでした。

スタメンで起用されたELのナポリ戦とレギア・ワルシャワ戦は不発。先週末のプレミアリーグ8節、マンチェスター・ユナイテッドとのホームゲームも、残り15分までベンチにいました。77分に右サイドの攻略をまかされたダカは、勝ち越しゴールのきっかけとなる強烈なシュートを放つと、91分には左からのFKをファーポスト際で押し込み、プレミアリーグ初ゴールをゲットしました。

これで火が着いたのか、モスクワでは彼らしいゴールを連発。最初のゴールは前半終了間際の45分、ラーションにやられた1分後の貴重な一撃でした。ジェームズ・マディソンの落としを受けたイヘアナチョが、2人のDFの間に浮かすおしゃれなスルーパス。ラスカゾフの背後を取ったパトソン・ダカは、右足のシュートでネットを揺らすと、表情を変えずにセンターサークルにボールを戻しました。

2点めは、後半が始まって間もない48分。ルーク・トーマスの絶妙な縦へのフィードで、ラスカゾフの裏に入ったイヘアナチョが左からグラウンダーを入れると、ジキアの前に走り込んだダカが左足でプッシュしました。イヘアナチョとハグをかわし、笑顔を見せたストライカーは、同点じゃ足りないといわんばかりにボールを持って自陣に帰りました。

2-2になってから6分後、ティーレマンスの素晴らしいスルーパスで縦に抜けた29番は、GKマクシメンコの股間を抜きました。今度こそ、歓喜爆発の時。両手を広げてコーナーに向かったダカは、きれいな前転を披露した後、天に拳を突き上げました。とどめは78分、右サイドからドリブルで上がったスマレが中央に進路を変え、ジェームズ・マディソンに預けると、完璧なラストパスを左で受けたストライカーがニアサイドに突き刺しました。

これぞパトソン・ダカ、ジェイミー・ヴァーディーの後継者。モスクワで放ったシュートは6本、オンターゲットはすべてゴールです。最終ラインとの駆け引きがうまく、トップギアに入るのが速いセネガル人は、ひとたび加速したら誰も追いつけないでしょう。土曜日のマンチェスター・ユナイテッドは、詰まっていたケチャップの瓶を振ってしまったようです。近いうちに、プレミアリーグでもゴールショーを披露してくれるのではないでしょうか。いやー、素晴らしい!


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