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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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信じられないミスキックと、とんでもないビッグセーブ…明暗分かれたGK、チェルシー完敗!

プレミアリーグ31節のブレントフォード戦は、先制した直後の10分で3発を喰らい、まさかの1-4大敗。チェルシーの選手たちは、気持ちを切り替えてゲームに臨むことができるでしょうか。チャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグ、スタンフォード・ブリッジに乗り込んできたのはレアル・マドリード。1年前のセミファイナルは、2試合トータル3-1でチェルシーが勝ち残っています。

GKメンディ、DFクリステンセン、チアゴ・シウヴァ、リュディガー。2センターはジョルジーニョとカンテ、アウトサイドにリーズ・ジェームズとアスピリクエタ、メイソン・マウントとプリシッチの前にカイ・ハヴェルツが入る3-4-2-1です。5分までは、ポゼッションが目まぐるしく変わる展開。プレミアリーグのクラブは、サイドで優位に立とうとしています。

10分にカウンターを仕掛けたのは、レアル・マドリード。右に流れたベンゼマのヒールキックを受けたバルバルデが中央に持ち込み、左で空いていたヴィニシウスにラストパスを通します。切り返しから打った決定的な一撃は、クロスバーにヒット。14分、ミリトンのミスタッチを咎めたカイ・ハヴェルツが倒され、ボックス左手前からリース・ジェームズがFKを蹴ると、ファーに来ると読んでいたクルトワが外に弾き出しました。

21分、先制はアウェイチーム。ベンゼマとのワンツーでクリステンセンの裏を取ったヴィニシウスは、迷わずニアにクロスを入れました。走り込んでヘッドで叩いたのはカリム・ベンゼマ。ゴール左上に突き刺したストライカーは、3分後にあっさり追加点をゲットします。右から絶妙なクロスを上げたのはモドリッチ。下がりながらコントロールした難しいヘディングは、メンディの指先を抜けてゴール右隅。34歳のベテランは、今季CLで8戦10発と絶好調です。

30分のCKは、中央に入ったミリトンのヘッドがメンディの正面。33分、ボックス右に侵入して斜めのパスを受けたカルバハルが切り返しでマークを外すと、左足のフィニッシュはプレミアリーグ屈指の守護神がぎりぎりでセーブしました。チェルシーが1点を返したのは40分。右サイドのリース・ジェームズが後方に戻すと、ジョルジーニョが中央に浮かした絶妙な浮き球はカイ・ハヴェルツの頭にぴったりでした。

クルトワの腕に当たったボールがネットに届くと、スタンフォード・ブリッジは歓喜の叫びに包まれます。42分、左のヴィニシウスのグラウンダーがファーに転がると、ジョルジーニョはうまくクリアできず、こぼれ球がベンゼマの足元へ。ハットトリックを決めるはずのフィニッシュはミスタッチとなり、ブルーズは1点のビハインドでハーフタイムに辿り着きました。

逆転をめざすトゥヘル監督は、ハーフタイムでクリステンセンとカンテを諦め、ツィエクとコヴァチッチで勝負です。ところが開始50秒、何でもないロングボールをボックスの外で処理したメンディは、脇にいたリュディガーへのパスをミスしてしまいました。奪ったベンゼマが無人のゴールに流し込み、1-3。50分にアスピリクエタのミドルがゴールの右上を襲うと、クルトワが素晴らしい反応で外に弾き出しました。

信じられないミスキックと、とんでもないビッグセーブ。後半の最初の5分で、守護神の明暗が分かれました。64分、ジョルジーニョとプリシッチに代わってロフタス=チークとルカク。4-3-3から4-2-3-1でしょうか。69分、アスピリクエタのクロスがカルバハルに当たって跳ね上がり、フリーのルカクへ。頭を振った一撃は、コースを狙いすぎて右に逸れてしまいました。

70分に左から放ったメイソン・マウントのミドルは、惜しくもクロスバー越え。まずは1点差に戻したいチェルシーは、パスがアバウトになっています。79分のカイ・ハヴェルツのミドルは、クルトワの正面。83分にリース・ジェームズが放った強烈なシュートは、好調のGKが右に反応してセーブしました。

93分、コヴァチッチがボックス内で張っていたルカクにヘッドで渡すと、右に流したボールを叩いたツィエクは枠に収められず。ホームチームの勢いは、再三寝転んで試合を止めた白いシャツの選手たちに削がれた感があります。プレミアリーグに続いて堅守は崩れ、チェルシーは2点のビハインドを背負ってマドリードに向かうことになりました。

最初の2失点は、フリーでクロスを上げさせたのが「敗因」でしたが、それにしてもヴィニシウスとモドリッチのキックは絶品でした。そして後半、元チェルシーのGKとプレミアリーグでセーブ率2位の守護神の明暗。トゥヘル監督の思い切った交代策が是非を問われる前に、厳しい状況に追い込まれてしまいました。

とはいえ、2点差ならチャンスは潰えたとはいえません。アウェイゴールルールがなくなったのを幸運と捉え、後半に見せてくれた猛攻を再現していただければと思います。2018-19シーズンのCL準決勝セカンドレグで、リヴァプールの選手がアンフィールドのピッチに立ったとき、バルサとのギャップは3ゴールでした。


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