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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

週給50万ポンドってホントですか? 交渉打ち切り報道から一転、サラーのディールは成立間近!?

リヴァプールとの契約延長交渉が暗礁に乗り上げているといわれていたモー・サラーが、新たな契約書にサインする寸前と報じられています。「ミラー」によると、12月に週給40万ポンド(約6600万円)を拒否したエースは、クリスティアーノ・ロナウドの50万ポンドに近づく見通しだそうです。CR7と同額だとすると、年俸2800万ポンド(約42億9000万円)。期間は3年で、1年のオプションが付くと見られています。

1月に「GQ」のインタビューを受けたサラーは、「クレイジーな条件を求めているつもりはない」と明言していました。この言葉は、「要求しているサラリーはさほど高額ではない」といいたかったのか、「自分のパフォーマンスに見合う額はロナウドと同等」という意味だったのか。「ミラー」が配信した最新記事の表現は「40万ポンドのメガディール」です。

リヴァプールに入団して以来、プレミアリーグ5シーズンで173試合115ゴール43アシスト。2021-22シーズンは28試合20ゴール10アシスト。チャンピオンズリーグでも52試合33ゴール10アシストという数字を残し、2年連続のファイナル進出とビッグイヤー獲得に貢献しています。プレミアリーグのOBたちは、契約交渉は難航というニュースに対して、「リヴァプールは、これほどの選手を手離すべきではない」と声を揃えていました。

「契約がまとまらずに退団となれば、リヴァプールフットボールクラブとオーナーは許されないだろう。サラーはリヴァプールのレジェンドであり、これまでに在籍したなかでも、最もグレートな選手のひとりだ。後回しにしてはいけない。早期に解決してほしい」(ジェイミー・ギャラガー)

「サラー自身の問題だ。彼が何を求めているのか? リヴァプールで絶対的なアイドル、アイコンになるのか、お金を求めて移籍するのか。プレミアリーグのためにも、リヴァプールは彼を引き止めてほしい」(リオ・ファーディナンド)

「モー・サラーが契約を延長しなかったら驚きだね。ほかにどんな選択肢がある? マンチェスター・シティへの横展開ぐらいで、それ以外はどこにいっても格落ちだ。この2つほどいいチームは、世界のどこにもないからね」(マイケル・オーウェン)

2800万ポンドとなると、さすがに収支は見合うのかと不安になります。昨年の8月にショッピングサイト「Love the Sales」が発表したユニフォームの売上ランキングでは、1位がロナウドで、グリーリッシュ、ブルーノ・フェルナンデス、ルカク、ポグバと続いてサラーは6位。ロナウドについては、「1310万ポンド(約21億2000万円)を売り上げて、ユーヴェに払った移籍金を回収した」と伝えられており、サラーが半額ならサラリーの1/4程度は戻ってくる計算になります。

この数字に、チャンピオンズリーグの上位進出の収益を足せばOKとなるのでしょうか。これだけの実績とサポーターからの人気があれば、レッズは高額サラリーを払ってでも残すべきと思うものの、ノリッジの選手の何人分だろうと考えると心臓がバクバクします。

エジルとオーバメヤンは、チームNo.1の高給となった途端にパフォーマンスが落ちてしまいましたが、レッズの11番は真のレジェンドとしてアンフィールドでスパイクを脱いでもらえればと願っています。今季、史上初の4冠を達成したら、それだけでも4年で170億円の出費もOKといいたくなります。2017年に、3690万ポンドというお値打ち価格でやってきたウインガーが生み出してきた価値を考えれば、OBたちと一緒に「何が何でも手離すな」と叫んでいいのかもしれません。


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