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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ダヴィド・ルイスとどめのスーパーゴール!チェルシー、堂々の決勝進出

凄いゴールシーンを観ると、背筋がぞくっとするような感覚に襲われることがあります。ヨーロッパリーグ準決勝、チェルシーVSバーゼルの第2戦。2-1とリードしたチェルシーの3点め、ペナルティエリアのすぐ外でランパードが落としたボールをダイレクトで打ったダヴィド・ルイスの左足ミドルシュートは、まさにぞくぞくするようなスーパーゴール。左足でドライブをかけたボールは、ゴール左隅に吸い込まれ、GKは一歩も動けませんでした。

前半終了間際にゴール前での短いスルーパスをサラーに決められ、先制されましたが、トータルは2-2。ファーストレグをアウェイで1-2と勝っているチェルシーのほうがアウェイゴールが多いため、バーゼルが勝ち上がるにはもう1点必要。しかしその夢は後半が始まって5分で砕け散ります。50分、ランパードの左足シュートをGKが弾いたところをF.トーレスが詰めて同点。その2分後、F.トーレスのシュートがDFに当たり、モーゼスの前へ。モーゼスがこれをシュートしますが、またしてもDFにブロックされ、しかしそのこぼれ球はモーゼスの足元に戻ってきます。すべての運が彼に味方したような流れで、目の前にGKしかいない3度めは、ボールを枠の中へ流し込むだけでした。これで2-1と勝ち越したチェルシーは、59分に冒頭のスーパーゴールでとどめをさします。3-1。たった10分で立て続けに3ゴールを決め、セーフティリードを築いた後は、終始ゲームのイニシアティブを握り、バーゼルにチャンスを与えませんでした。

プレミアリーグ勢最後の砦、チェルシーがついに2年連続の欧州タイトルにリーチをかけました。「チャンピオンズリーグ制覇の翌年、ヨーロッパリーグ優勝」という珍記録(=前回優勝チームが1次リーグで3位になってCLの決勝トーナメントを逃し、ELにまわらないと実現しないため)を達成すれば、おそらくこれが最初で最後となるでしょう。

決勝の相手は、難敵ベンフィカです。このチームもまた、チャンピオンズリーグの1次リーグで3位となり、ヨーロッパリーグに回ってきたのですが、バイエルンと同様に今季は3回しか負けていません。ポルトガルリーグでは無敗(ポルトガルリーグは大変なことになっており、残り3試合で2位のFCポルトも無敗です)。CLでスパルタク・モスクワとバルサ、EL準決勝でファネルバフチェに敗れただけ。準決勝セカンドレグでは、パラグアイ人FWカルドソの2ゴールで3-1と快勝。初戦をホームで1-0で勝っていたファネルバフチェを逆転し、決勝に進出しています。ヨーロッパリーグの決勝戦は、5月15日にアムステルダムで行われますが、私の優勝予想は「攻守のバランスがよく試合運びがうまいベンフィカの勝利」です。

とはいったものの、FAカップとELで4強に勝ち残り、過密日程をくぐり抜け、プレミアリーグを含む3つの大会でいいサッカーを見せ続けてきたチェルシーに勝ってほしいというのが率直な気持ちです。あらためて、ベニテス監督へのスイッチは成功だったと思いますし、決勝の結果がどうであろうと、彼はもっと称賛されるべきですね。ぜひ、ここを獲って、「暫定監督」などという屈辱的な肩書をつけたアブラモヴィッチオーナーを見返してほしい。決勝でのベニテス・サッカーの躍動に期待しています。

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