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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Real Madrid×MAN.UTD】 レアル失速、ファーギー納得のドロー

いよいよチャンピオンズリーグが再開。昨日はユベントスがセルチックにアウェイで0-3と圧勝、パリ・サンジェルマンも同じくアウェイで1-2と勝利。両者とも下馬評どおりの強さを見せ、8強入りは決まったといってもいいのではないでしょうか。パリの誤算は、勝っている試合なのに後半追加タイムにイブラヒモビッチが退場になったことですね。これはもったいない。やらなくてもいいこと。

さて、今日はサンチアゴ・ベルナベウにてわがマンチェスター・ユナイテッドがレアル・マドリードと当たります。試合前にサー・アレックス・ファーガソンが「サプライズを用意している」といってましたが、確かにありました。ファン・ペルシ1トップ、香川トップ下、ルーニー右サイドという今季初めての布陣。守備力のあるルーニー、右のセンターMFに投入したフィル・ジョーンズ、ラファエウでクリスティアーノ・ロナウドを抑え込もうという意図がみえます。フィル・ジョーンズの右センターは、トッテナム戦でガレス・ベイル相手にテスト済み。大量失点とレアルのクリーンシートだけは回避したいところです。

一方、レアル・マドリードはペペとモドリッチがベンチ、センターMFをシャビ・アロンソとケディラ、CBにヴァレーヌというスタメン。トップにベンゼマ、左右にディ・マリアとC.ロナウドを配し、彼らをエジルが操るといういつものフォーメーションです。今日のテーマは、「マン・ユナイテッドが得点できるか」「C.ロナウドをどう抑えるか」でしょう。


(ウエイン・ルーニー/著作者:Gordon Flood、ジョゼ・モウリーニョ/著作者:apasciuto’s photostream)

試合開始直後から、ホームのレアルが前線からプレッシャーをかけ、遠目からシュートを狙っていきます。前半4分にディ・マリアが挨拶代わりのミドル。彼のミドルは精度が高く、この後も終始、ユナイテッドを悩ませることになります。そして最初のゴールチャンスはレアル。左からロナウドが突破し、中に出したボールにファーディナンドが足を出すもののこぼれ、これをコエントランがコースを狙ったシュート。デヘアが指先で触れたボールはポスト!ユナイテッドからすれば、ここをしのいでレアルにイニシアチブを握らせなかったことが大きかった。値千金のデヘアの反応です。

チャンスの数は7:3でレアルペースでしたが、マン・ユナイテッドもカウンターからゴールを狙います。香川が裏を狙うと、今日はそこにパスが出てきます。12分、19分と香川が裏に飛び出してチャンスとなり、そこから得たCKを完璧なヘッドでウェルベックが決めたのが20分。ユナイテッド、予想外の先制!

レアルはサイドの主導権を握り、中に折り返すもののなかなかユナイテッドの真ん中を崩せず、ミドルシュートしか打開策がありません。それでも30分、ディマリアのクロスをC.ロナウド、滞空時間の長いヘッドで完璧なゴール。競り合ったのがエヴラだったのが厳しかった…。エヴァンスはロナウドを見失っていました。

前半はそのまま終了。後半、ユナイテッドが先に動きます。ファン・ペルシとウェルベックの2トップ、香川が左、ルーニー右とフォーメーションをチューニング。センターを固める守備重視のシフトチェンジです。レアルは相変わらず、ディ・マリアとケディラあたりが快調にミドルを浴びせますが、ベンゼマは全く機能せず、C.ロナウドもいい形でボールを持てません。60分にレアルがベンゼマをイグアインに代えると、ユナイテッドも64分に香川out、ギグスin。しかし大勢は変わらず、レアルの運動量がどんどん下がり、ミドルシュートにしか活路を見出せなくなります。

ユナイテッドがバレンシアを出せば、レアルはモドリッチ。アンデルソンにはペペ。後半はむしろ、マン・ユナイテッドペースといってもよかったかもしれません。ルーニーが中央からドリブルして右にはたき、ファン・ペルシが右足で強シュート、ディエゴ・ロペスが弾いたこぼれ球をさらにファン・ペルシがフリーになったシーンはまさに1点モノ。これはシュートが当たらず、ゴール寸前でDFが何とかクリアし、レアルは事なきを得ました。ケディラ、エジルのミドル、C.ロナウドのFKと、いずれも遠めからのシュートしかチャンスがなかったレアルに対し、ユナイテッドのほうがあわや、というシーンは多かったですね。追加タイムに放ったファン・ペルシの左足シュートをロペスが弾くと、そのままタイムアップ。サー・アレックスにとっては納得の1-1、ドロー。激しく苛立っていたモウリーニョは、今季アウェイに弱いチームを、次戦オールドトラフォードでどう動かすのでしょうか。

第2戦、勝たないといけないのと、0-0ドローでいいのとでは気分的に大きく違います。価値ある引き分け。3月5日は完勝して次のステージに駒を進めたいものです。ウェルベック、よく決めた!

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