イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

欧州戦線異常あり!? バルサ完敗!リヴァプール&トッテナム最後の審判

この1週間、注目すべき出来事が多く、とりわけ今日を含む3日間はサプライズ連発の”ナニコレ珍試合”状態。そんなわけでこの記事の見出しも焦点が絞れず、幕の内弁当のような拡散ぶりです。すみません。

さて、プレミアリーグで旗を振っている本ブログとしては守備範囲外ですが、昨日、バルセロナがACミランに2-0で「完敗」しました。試合を観ましたが、昨季のチェルシーのようにゴール前でがちがちに鍵を閉めたわけではなく、シュート数もショッツ・オン・ターゲットもミランが上回り、バルサは2本しか枠に飛ばせませんでした。


(ミランのホームグラウンド、サン・シーロ)

1点めのシュート直前のプレイがサパタのハンドではないか、と揉めましたが、そのことがミランの勝利に影を落とすことはありません。エル・シャーラウィをFKを与えることでしか止められず、メッシは完全に消え、2点差になってからはうまく時間を使われ、攻撃陣ではいつもどおりにプレイしていたのはイニエスタのみ。ボール・ポゼッション65%は何のためだったのか、とすら思えます。昨季のチェルシー戦もそうでしたが、いくらパス回しが見事でも芸術点が入るわけではなく、シュートを打たずに勝つチームはないのです。ホームで2-0にすればイーブンなので、アーセナルよりも希望はありますが、守備の堅いミラン相手にこのスコアは簡単に出せるものではありません。

CL・EL合わせて、スペイン勢は1勝1分け4敗と目を覆うばかりの結果です。ホームで戦ったチームが4つあったにも関わらず、この低調ぶり。順当に勝ったのはレバンテのみ。バレンシアとアトレティコがホームで敗れ、レアル・マドリードはドロー。マラガとバルサがアウェイで沈黙。昨年までCLはもちろん、ELにおいてもアトレティコが3年間で2度、大会を制し、アスレチック・ビルバオがマンチェスター・ユナイテッドを子ども扱いにするなど、春を満喫していたリーガ・エスパニョーラ勢に何があったのでしょうか。

そして同じく低調なプレミアリーグ勢。昨季はマンチェスター2チームが、今季はマン・シティとチェルシーが1次で敗退。アーセナルは大会に華を添える16分の1に定着してしまい、チェルシーの欧州制覇はあくまで耐えた結果。そして直近、レアル・マドリードに圧倒され続けたマン・ユナイテッド。ELを見ても、リヴァプールとニューカッスルは冬が長いロシア・ウクライナ勢に大苦戦。ほぼ間違いなく次のステージに進むのはチェルシーだけ、という地盤沈下状態です。

欧州戦線に異常あり!1位・2位を独占してきたスペインとイングランドに綻びが見え始めています。一体、何が起こっているのでしょうか?

かつて無敵を誇ったACミランのゾーンプレスを、マンチェスター・ユナイテッドの速攻や”ギャラクティカ”レアル・マドリーの個の力が蹴散らしました。その2チームを黙らせたのはバルセロナ、アーセナルのポゼッション重視のパスサッカー。アーセナルの天下は、モウリーニョがつぶし、さらにマン・ユナイテッドがサイド攻撃で巻き返します。サッカーの歴史は、誰かが頂点を極めて流れを創ると、必ずアンチが出現して足元をすくう、その繰り返しです。世界の注目を一身に集めたバルサの時代に潮目が訪れているのでしょうか?

この話に結論を出すのはまだ早いかもしれません。本日、EL決勝トーナメント1回戦、セカンドレグ。リヴァプールは残るのか?トッテナムは接戦を制するのか?ニューカッスルは敵地で点を獲れるのか?チェルシー、ランパードやイヴァノヴィッチを休ませるのはいいけれど、くれぐれも油断しないように!まずは今夜、プレミアリーグ勢の下げ止まりに期待しましょう。

—–

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“欧州戦線異常あり!? バルサ完敗!リヴァプール&トッテナム最後の審判” への2件のフィードバック

  1. This is crystal clear. Thanks for taking the time!

  2. Smithd224 より:

    Thank you for your blog article. Great. kfdkcgkedd

コメントを残す