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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

リヴァプール無念…。チェルシーは92分にアザールが決勝ゴール!

ヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグは、各地でドラマティックな結末を迎えました。日本時間の1時・2時開始だったゲームでは、敗戦寸前だったトッテナムが試合終了間際のデンベレのミドルでリヨンを葬り、初戦ホームでスコアレスドローに終わり、苦戦が予想されたニューカッスルも0-1で勝って2回戦へ。初戦をホームで2-0で終えたインテル、バーゼルやアウエィで3点獲って引き分けていたラツィオが順当勝ちをおさめました。「午前3時の悲劇」でいえば、この3年で2回、ELを制していたアトレティコ・マドリードの敗退でしょうか。ホームで0-2という最悪の結果で折り返し、アウェイで0-1と勝利は得たのですが、あと1点が獲れず。リーガ・エスパニョーラで2位と、レアル・マドリードの上を走る好調クラブの敗退は、番狂わせといっていいでしょう。

さて、4時5分に残り9試合がスタート。私はリヴァプールVSゼニト戦を観ていました。初戦、アウェイで0-2と大きなビハインドを背負ってしまったリヴァプールは、コップ(熱狂的レッズサポーター)を味方につけた第2戦でひっくり返すことができるのか。試合前にキャプテン・ジェラードが、「こういう試合ではいつもトッププレーヤーが素晴らしいパフォーマンスを見せ、重要なゴールを決めて状況をひっくり返してきた」といってスアレスの活躍を期待しておりましたが、残念ながらこの希望的予測は半分だけ当たる、という結果になりました。スアレス2発、しかしリヴァプール、アウェイゴール2倍ルール(=2試合合計が同点の場合は、アウェイゴールを2倍にして勝敗を決める)でゼニトに敗退


後半のジェラードのボレーはGKの好守に阻まれ…/著作者:Nigel Wilson 試合を決めたのはウルク/著作者:Голубович Дмитрий)

ケチのつき始めは、前半19分のキャラガーの大ポカ。バックパスをウルク(日本人には”フッキ”のほうがなじみ深いですね。川崎、札幌、ヴェルディにいた元Jリーガーです)にかっさらわれ、GKレイナとの1対1からあっさり流し込まれて0-1。逆転まで4点が必要という展開になってしまいます。ここから、「スアレスがゴール前で転倒し、セットプレーを獲得」という得意の(?)形からチャンスを創出。28分にスアレスが有無をいわせぬ完璧なFKを叩き込み、まずはこの日1発め。前半修了直前には左サイドを完全に崩し、ジョー・アレンがゴールして2-1と試合をひっくり返します。

後半に入ってもリヴァプールの攻勢。59分に、スアレスがこの日2発めをまたしても直接FKから決め、トータル3-3。しかしこのまま終われば、前半のウルクが挙げたアウェイゴールが効いて、ゼニト勝ち抜け。まだ30分ある。勢いはレッズ。もう1点、獲れるか、しかし…。

冷静にこの1戦を振り返れば、リヴァプールがゼニトのディフェンスラインを崩したのは、アレンのゴールシーン1回のみ。彼らの守備は堅く、リヴァプールはセットプレーにしか活路を見出せませんでした。3点のうち2点はスアレスのFKという個人技と、ゼニトGKの壁作りのまずさによるもの。「あと1点」となってからは、同じ過ちは繰り返してくれませんでした。ジェラードのボレーはGKの攻守に阻まれ、終了間際のCKでレイナがゴール前まで上がってくるなど、最後まで必死の攻めを見せたものの、スコアは動かず、タイムアップ。やはり前半の失点が厳しかった…。

リヴァプールの敗戦を見届けた直後、画面をチェルシーに切り替えると、こちらは92分、アザールの左足の弾丸シュートと青いユニフォームが歓喜するシーンが目に飛び込んできました。リヴァプールの試合中から、0-1で負けておりこのままだと延長戦に突入することは知っていたので、この結末にも大興奮!中2~3日が3試合続くなかで、ホームで0-1でやられて30分の延長を戦うなど、あまりに厳しすぎて「罰ゲームか!?」「高校サッカーか!?」とツッコミたくなりますね。好調ランパードを休ませるなど、やりくりしつつ綱渡りでしたが、この劇的なゴールでチェルシー何とか16強入りです。しかし、リヴァプール戦の直後にベニテスのどアップ映像を見ると、一瞬頭がタイムスリップして、懐かしさがこみ上げてきます…。

かくして1回戦は終了。「午前6時の最大の悲喜劇」は、どうやらプレミアリーグの2チームだったようですが、もう1チーム挙げるとすれば、ホーム2-0の貯金を使い果たしPK戦で敗れたアヤックスでしょうか。イングランドとロシアが3クラブずつ残った1回戦でしたが、次戦、トッテナムがインテルと戦います。きっとまた、この深夜の喜怒哀楽で消耗しきって朝を迎えるのでしょうね。やれやれ。

【ヨーロッパリーグ決勝トーナメント2回戦組み合わせ】
ビクトリア・プルゼニ VS フェネルバフチェ
ベンフィカ VS ボルドー
アンジ・マハチカラ VS ニューカッスル
シュトゥットガルト VS ラツィオ
トッテナム VS インテル
レバンテ VS ルビン・カザン
バーゼル VS ゼニト・サンクトペテルブルク
ステアウア・ブカレスト VS チェルシー

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