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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

頼むよジョー・ハート…マンチェスター・シティ、ホームでバイエルン・ミュンヘンに完敗!

できるだけ明るく書きたいのですが、昨日のロンドン勢の胸のすくような快勝ぶりに対し、今日のマンチェスター勢の低調さは、せいぜい「ドンマイ!本当の勝負はまだ先だから」としかフォローのしようがありません。79分のネグレドのシュートは、切り返しといい左足でカーブをかけたシュートの弾道といい、素晴らしい一発でしたが、0-3からのゴールとあっては焼け石に水。81分のボアテングの退場から攻め方を思い出したように反撃したものの、いくら相手が10人とはいえ、バイエルン・ミュンヘンの鉄壁GK、ノイアーの壁を破るには10分はあまりにも短すぎました。プレミアリーグでも守備の不安を抱えるマンチェスター・シティは、ホームでバイエルンに1-3の完敗。この結果は、順当です。

グアルデイオラのチームらしいポゼッションサッカーで、試合全体を通して圧倒的なバイエルンペースではありましたが、7分のリベリーのミドルと60分のロッベンの右足は、いずれもニアサイド。GKジョー・ハートは弾かなければいけないシュートでした。右からのクロスをサイドで受けて、中に切り返して打ったリベリーのシュートは的確にゴール左隅を捉えていましたが、何しろニアサイドです。ペナルティエリアの外から、さして強くないミドルを打たれてゴールを割られているようでは、DFはすべてのシュートに対して厳しくアタックしなくてはならなくなり、それは相当なプレッシャーです。

ロッベンの右足も、センターサークル付近でボールを獲られてペナルティエリアの中まで持ち込ませたことにも問題はありますが、フィニッシュはこれもまたニアサイド。しかも彼にとっては苦手な右足で、シュートは肩口でも足元でもなくヒザ上の高さです。GKが触りやすいコースだったにも関わらず、簡単にゴールを許してしまったハートのプレイは集中力を欠いていたとしか思えません。56分のトマス・ミュラーの一発は、簡単に裏を取られてGKとの1対1を許したDFのミスでしたが、これだけに抑えて0-1で終盤に望みをかけられれば、サポーターに絶望感だけ残して終わることもなかったはずです。マンチェスター・シティの次戦は週末、プレミアリーグ第7節の好調エヴァートン戦。この負け方は尾を引きそうですね…。

以前に香川真司がコメントしてましたが、マンチェスター・ユナイテッドの素晴らしさのひとつは「負けを引きずらないこと」なのだそうです。サー・アレックス・ファーガソン時代は、ほとんど連敗をしないチームでしたが、強気の指揮官と明るいリーダー、リオ・ファーディナンドを筆頭に、負けても落ち込まないし、過去のことをネガティブに語らない。…マンチェスター・シティは、つい10日前にそのプレミアリーグ覇者を完膚なきまでに叩きのめしたばかりです。集中力をキープして、普段どおりのサッカーさえ徹底できれば簡単に負けるチームではないことを、自らあらためて思い出したほうがいいですね。うーん、いろいろつらつらと書いてみましたが、やはりここは冒頭で書いたとおり、「ドンマイ!」というしかありません。よけいな失点が多かったのは事実ですが、とはいえボールポゼッションもシュート数もサッカーの質もDFの集中力も、チャンピオンズリーグ王者のバイエルン・ミュンヘンのほうが完全に上。ここは開き直って、「完敗だからこそ、反省せずにとにかく忘れる」でいきましょう。さあ、次は土曜日です!

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