2度の1対1をGKに阻まれ、トッテナムはアンデルレヒトに無念の逆転負け!
開始1分で、両者ともシュートを1本ずつ放つ攻撃的なゲーム。4分、アウェイのスパーズがさっそく先制します。速攻から最前線にエリクセンが最前線に飛び出すと、一度はホームチームがカットしたボールがクリアミスで背番号23の前にこぼれます。正確なキックに定評があるエリクセンが、目の前にGKしかいない絶好機を外すわけがありません。左足のシュートがゴールに刺さり、0-1。これで勢いに乗ったトッテナムは、9分にもエリクセンのスルーパスに抜け出したラメラがGKと1対1になるなど、シンプルで速い攻撃で最終ラインを崩します。GKプロトは、2つめのピンチは体に当てて追加点を防ぎました。すると13分、今度はアンデルレヒトがゴール。右からのCKをファーサイドでトラップし、ゴール右隅に決めたのはジレでした。
アンデルレヒトは右サイドの守備がトッテナムの速攻に対応できておらず、ラメラやベン・デイヴィスの突破に可能性が感じられます。23分、アンデルレヒトはエゼキエルが右からドリブルで上がり、きわどいクロスを上げるもののフェルトンゲンがクリア。先日のプレミアリーグで復帰したばかりのエリクセンの調子は悪くなく、ヌジエやタウンゼントを狙う彼のチャレンジングなパスが一発でも通れば決定機になりそうです。28分、左からのロングクロスのクリアを直接狙ったオカカの強烈な一撃は、GKロリスが素晴らしい反応で左に弾き出します。
30分を過ぎると、ヌジエやラメラの動きにホームチームが慣れ、エリクセンのパスコースを読まれるようになり、トッテナムの攻撃が機能しなくなります。最後の15分は、エゼキエルの突破が脅威だったアンデルレヒトに分がある時間でした。43分、ヌジエが左に出てエリクセンに落としたボールはシュートを打てず。タウンゼントの左足ミドルもポストの外に逸れ、前半は1-1のまま終わります。両者とも攻撃的で、おもしろい試合です。後半、どちらが先にゴールを奪えるでしょうか。
セカンドハーフ開始早々、縦パスに最前線のヌジエが抜け出しかけますが、これはデシャハトがカット。最終ラインを高い位置にキープするトッテナムは、ボールを獲られた後の寄せ方、パスコースの切り方がよく、アンデルレヒトのカウンターはジレやエゼキエルのミドルシュートにしか活路を見いだせていません。ポチェッティーノ監督は、59分というタイミングでヌジエに代えてハリー・ケインを投入します。60分のCKは危険でした。カラのヘッドはロリスがよく止めましたが、おそらくブラインドになっていたでしょう。65分、トッテナムの2枚めは、デンベレをデル・アリです。
69分、縦パス一発で左から裏に出たハリー・ケインが、DFを背負いながら狙ったシュートはGKプロトが足でセーブ。スパーズにとっては、いずれもGKと1対1だった前半のラメラとこの攻防を決められなかったのが痛恨でした。75分、トリッピアーが初めて裏を取られたのが命取りとなりました。クロスを入れたのは、右にいたエゼキエルに代わって左に入っていたアチェンポン。グラウンダーを押し込んだのはオカカでした。
残り10分、タウンゼントを18歳のFWオノマー。試合の興味は、アウェイチームが追いつけるかどうかです。しかし、プレミアリーグで首位のマンチェスター・シティを圧倒したチームは、ここからはナーバスなプレイが目立ち、トリッピアーのミドル以外に見せ場を創れないままタイムアップを迎えました。2-1、アンデルレヒトの逆転勝利。両者に勝つチャンスはありましたが、決定機の数で上回ったチームの勝利は、妥当といわなければならないでしょう。左サイドからの突破に狙いを定めた敵将ハシ監督の采配がズバリ当たってしまったゲームでした。
失点シーン以外の守備は統制が取れており、後半は主導権を握っていただけに、余計に残念でした。縦に楔のパスは入るものの、そこからの展開にアイデアとスピードがなく、アンデルレヒトの守備網に引っかかってしまったのが敗因でしょうか。モナコが勝ったため、グループJの3位に落ちてしまいましたが、ホームでの2試合を勝ち切れれば突破は確実です。慌てず騒がず、ノースロンドンにアンデルレヒトを迎える11月5日の快勝に期待したいと思います。(クリスティアン・エリクセン 写真著作者/wonker)
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