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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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CL初先発初ゴール!岡崎慎司の一撃で、レスターはグループステージ1位通過決定!

岡崎慎司がチャンピオンズリーグで初めてのスタメンです!本拠地キングパワーにクラブ・ブルッヘを迎えたレスターは、開幕4連敗のチームに勝つかドローでグループステージ突破が決まります。プレミアリーグでは3勝3分6敗で14位。18位のハル・シティに勝ち点2差となり、「プレミアリーグ制覇の1年後にチャンピオンシップ降格」という怖ろしい結末がいよいよ現実的になってきました。打って変わって3勝1分と好調のCLで、早々に勝ち抜けを決めて国内のゲームに集中したいところです。GKツィーラー、DFはシンプソン、フクス、モーガン、フート、MFマフレズ、ドリンクウォーター、アンディ・キング、オルブライトン、FW岡崎慎司、ヴァーディ。負傷のシュマイケルとチェルシー移籍のカンテこそいないものの、昨季プレミアリーグで優勝したレギュラーメンバーを9人揃えた本気の布陣です。

最終ラインのビルドアップを執拗に追いかけ、縦パスをシンプルにさばく岡崎慎司は、いつものようにゲームに入っています。5分、いきなりやってくれました。自陣深くからのカウンター。オルブライトンとの絡みでフクスが左サイドを上がると、ニアに走り込んだのは20番でした。アーリークロスをうまくコントロールした左足のボレーは文句なし!岡崎慎司のチャンピオンズリーグ初ゴールは、チームをグループステージ突破に近づける貴重な先制点です。8分、ロングボールを絶妙なタッチでおさめたマフレズが、切り返しから右足で強烈なシュート。GKビュテルに足でブロックされましたが、悪くない判断です。プレミアリーグでは苦戦中のレスターは、チャンピオンズリーグとなると昨季王者の風格が漂います。

11分、相手ゴール前でヴァーディがメヘレからボールを奪うと、左からのクロスに反応した岡崎が左足ボレー。今度はうまくミートできず、ビュテルが冷静にキャッチします。15分、ブルッヘに初めてのチャンス。バナケンのパスで左から上がったイスキエルドのグラウンダーは、中の選手が打てずにこぼれたボールをツィーラーが押さえます。リードしたレスターは、無理をせずにマイボールをキープ。23分、アウェイチームのロングスローは、バナケンのヘディングが弱く、ツィーラーが余裕をもってキャッチしました。

ドリンクウォーターのロングフィードをヴァーディがピタリと止めた26分の速攻は、落としを受けたオルブライトンのクロスが高く、岡崎の頭上でビュテルがパンチ。すると29分、左サイドからボックスに侵入しようとしたオルブライトンが切り返しを入れると、クールスが足を引っかけてしまいPKを取られます。マフレズのキックがど真ん中に決まり、2-0。グループステージ突破を確信したサポーターの大合唱が、キングパワーに響き渡ります。40分のショートコーナーは、マフレズが高く上げたボールにモーガンが反応しますが、頭ひとつ出たヘディングシュートはマーカーに当たってGKの正面にいってしまいました。前半は2-0。ここまでのゲームコントロールはパーフェクトといっていいでしょう。

後半も、開始から間もなくレスターがペースを握ります。49分のフクスの高速クロスは、ニアに入ったヴァーディのボレーが薄く当たって右に逸れていきます。52分、ここまで攻め手がなかったブルッヘがワンチャンスを活かしました。自陣からドリブルを始め、フクスをちぎったイスキエルドがそのまま持ち込んで右足一閃。ニアに肩口から入ってきたボールはあまりにも速く、ツィーラーは触れませんでした。プレミアリーグ王者はCL初失点ですが、この後もボールを支配し続けます。59分、フクスのクロスをヒールで押し込んだヴァーディは、オフサイドの判定に首を振っています。マフレズとフクスを中心にサイドを崩そうとするレスターの攻撃に、ブルッヘは防戦一方ですが、フクスのオーバーラップで空いたスペースを突くカウンターには要注意です。62分、途中出場のリンボンベのシュートは、モーガンがかろうじて足に当ててCKに逃れました。

68分、そろそろ恒例のお別れの時間です。岡崎慎司とマフレズが下がり、シュラップとデマライ・グレイ。入ったばかりのシュラップが敵陣でインターセプトに成功した決定機は、左足のシュートをビュテルががっちりキャッチします。ここから徐々に主導権がブルッヘに移り、ラニエリ監督は78分にオルブライトンをアマーティにスイッチ。ブルッヘのセットプレーに防戦一方となっていたレスターは何とか耐えきり、89分にはカウンターを仕掛けたデマライ・グレイが、ヴァーディとのワンツーでGKと1対1になります。20歳のサイドアタッカーは距離を詰め過ぎ、シュートをビュテルにぶつけてしまいましたが、1点リードで残り時間はありません。93分、シュラップがドリブルで左サイドを崩したカウンターは、ドリンクウォーターからの優しいラストパスを受けたデマライ・グレイがダイレクトショットをGKにセーブされてしまいました。間もなく笛が鳴り、レスター、決勝トーナメント進出決定!4勝1分の勝ち点13は、グループ首位まで確定となる素晴らしい戦績です。

岡崎が決めてレスターが決まる。われわれ日本人のプレミアリーグファンにとっては、最高の結果となりました。前半はフクスもマフレズもよかったのですが、後半になってフクスの裏を簡単に破られたのは反省材料。アンディ・キングは、相手を見ながらポジションを取らなければいけません。ヴァーディの守備やデマライ・グレイのシュートなど、今後のプレミアリーグを見据えたツッコミどころはいくつかありますが、今日はいいでしょう。おめでとうございます。せっかくの1位通過ですので、2月最初の対戦相手はベシクタシュかレヴァークーゼンあたりを引きたいですね。昨季プレミアリーグ王者なのに今季は降格候補、しかしチャンピオンズリーグはグループ首位確定一番乗りと、奇跡的な状況を創り出しているラニエリ監督のチームに、惜しみない拍手を送りたいと思います。

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“CL初先発初ゴール!岡崎慎司の一撃で、レスターはグループステージ1位通過決定!” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    スパーズとは対照的なレスターですが、CL初出場にして無敗でグループリーグ突破は素晴らしいと思います。
    岡崎の初出場初ゴールは日本人としては嬉しいですね。
    後半は惜しいシーンが幾つかありましたが、プレミアリーグのチーム1番乗りで突破はいいですね。
    リーグ戦は苦戦してますが、ノックアウトラウンドまで時間があるので、ここから浮上してくるのではないでしょうか。

  2. makoto より:

    Mackiさん>
    サイドからのクロスとカウンターに、ときどき中央が混乱するのが気になっています。自信を取り戻せば、ポテンシャルはあるので浮上できるのではないかと思います。

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