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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ボルシアMGにドロー決着のマンチェスター・シティは、グループ2位通過決定!

プレミアリーグ11節のミドルズブラ戦は1-1ドロー、12節のクリスタル・パレス戦も残り7分まで同点の辛勝と、バルサに勝ってからのマンチェスター・シティはやや停滞気味です。チャンピオンズリーググループステージ5節のボルシアMG戦は、勝てばグループリーグ突破決定。引き分けても、セルチックがバルサに勝てなければOK。3点差以内の敗戦なら、シティ・オブ・マンチェスターで戦える最終節のセルティック戦に勝てば決まります。圧倒的優位ではあるものの、ボルシア・パルクでのこの試合で勝ち点をゲットして、セルティックとのゲームを楽にしたいところです。ペップが選んだスターティングメンバーを見てみましょう。GKブラボ、DFはコラロフ、ジョン・ストーンズ、オタメンディの3CB。フェルナンジーニョ、ダヴィド・シルヴァ、デブライネ、ギュンドアンを中盤に配し、前線はヘスス・ナバス、スターリング、アグエロの3枚です。今季プレミアリーグ8ゴールと安定感抜群のセルヒオ・アグエロは、CLでは最近3試合ノーゴール。エースにゴールが戻れば、マン・シティは決勝トーナメント進出に近づけるはずです。

ホームで4-0と完勝した相手だけにマンチェスター・シティが一方的に押すかと思いきや、勝ち点1で終われれば3位が決まるボルシアMGが元気です。7分、プレスの網をかいくぐったホームチームの縦パスはスターリングにカットされますが、不用意なヘッドを中央のラファエウがさらうと、一気にカウンター。ジョンソンのシュートは弱く、ブラボがキャッチしますが、マン・シティは黒いユニフォームのシンプルな攻撃に手を焼きそうです。両者ともボールを持つ選手への寄せが速く、シンプルにさばかなければ後ろに戻すしかなくなります。

押していたのはサイドから崩そうとするマン・シティでしたが、先制はボルシアMGでした。23分、左サイドでジョン・ストーンズをつぶしたのはシュティンドル。グラウンダーはコラロフの足に当たり、中央のラファエウが打ちやすい位置に転がります。前にいたスターリングは、左右どちらのコースを切るのかはっきりさせるべきでした。7番の背中から突然出てきたように見えるボールにブラボは対応できません。1-0、ドロー以上が必要なマン・シティは、反撃しなければなりません。27分、またもボルシアMGにチャンス。左サイドで縦パスをもらって抜け出したダフードのグラウンダーは、ギュンドアンがカットしますが、ニアにこぼれたボールに左足を振り抜いたのはシュトローブル。これもギュンドアンがコースに入って防ぎましたが、アウェイチームにとっては危ないシーンでした。

グアルディオラ監督は、フォーメーションを変えたようです。ヘスス・ナバスとコラロフを両サイドに配した4バックは、サイドに出てくるジョンソン、トラオレ、シュティンデルを抑える意図でしょうか。34分、デブライネのCKをワントラップで狙ったギュンドアンのシュートはGKゾマーがセーブ。デブライネの左足ミドルはDFに当たり、左からのCKをニアで合わせたオタメンディのヘッドは左に外れます。38分、ボルシアMGが追加点のチャンスをつかみました。ダフ―トが右に流したパスを打ったエルヴェディの一撃はブラボが正面でキャッチしますが、早く攻撃を始めさせようとしたGKがスローミス。インターセプトしたヴェントは右に回り込み、フルナンジーニョとコラロフを強引にかわしてブラボと1対1。フィニッシュはブラボが胸に当てて止めましたが、危ないシーンでした。

45分、デブライネの絶妙な浮き球で縦に抜けたスターリングは、アグエロにまかせず打ってもよかったのではないでしょうか。エースのボレーはゾマーがキャッチし、そのまま前半は終わるものと思われました。ところが追加タイムに入った直後に、アウェイチームが同点に追いつきます。ギュンドアンからパスを受けた右のスターリングが、デブライネを走らせる縦パス。右からの高速グラウンダーに飛び込んだダヴィド・シルヴァは、GKの目の前で巧みにコースを変え、ボールは左隅に吸い込まれます。最初の45分は1-1。ポゼッションはマン・シティ、枠内シュートはボルシアMGのほうが多く、ここまでは互角の展開といっていいでしょう。後半は、開始直後からマンチェスター・シティがラッシュ。50分に中央から上がったデブライネが、左のスターリングにスルーパスを通して決めさせますが、これはオフサイドの旗が上がっています。その直後でした。ボールに関係ないところでオタメンディを倒したシュティンドルが、2枚めのイエローで退場!主将がロッカールームに下がり、10人になったホームチームは、守備を固めて耐えなければならなくなりそうです。

ところが、マン・シティが優位となってからわずか12分後に、この試合2枚めのレッドカードが高々と掲げられました。自陣に飛んだクリアボールを見て戻りながら、ラファエウの腕を引っ張ったのはフェルナンジーニョ。グアルディオラ監督が派手なジェスチャーで異議を唱えていますが、レフェリーの正面での必要ない接触だけに、取られても仕方がありません。10対10となった直後、右からのボールを中央から狙ったラファエウの一撃は左ポストの外。この後は、両者ともセーフティに戦うでしょう。67分、デブライネが放った強烈なミドルはゾマーが上に弾き出しました。ペップはスターリングをサニャに代え、最終ラインの安定を図ります。ボルシアMGに、何としてもCLに残りたいという情熱は感じられませんでした。86分、アグエロのスルーパスでGKの前に抜け出し、右隅に決めたダヴィド・シルヴァは惜しくもオフサイド。1-1のままゲームは終わり、セルティックがバルサに敗れたため、マンチェスター・シティのグループリーグ突破とボルシアMGのヨーロッパリーグ行きが同時に決まりました。

プレミアリーグ開幕直後はよくやっていたジョン・ストーンズは、試合を重ねるごとにミスが目立つようになっており、ペップは最終ラインの人選と布陣に腐心することになりそうです。できれば勝って気持ちよく決勝トーナメントにいきたかったものの、セルチック戦を消化試合にできたドロー決着は、悪くない着地でしょう。マン・シティサポーターのみなさま、2位通過は満足いく結果ではなかったかもしれませんが、おめでとうございます。アーセナルともども、1位通過組と当たるラウンド16は厳しい戦いとなりそうですが、チャンピオンズリーグでの経験豊富なペップの手綱さばきに期待しております。

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“ボルシアMGにドロー決着のマンチェスター・シティは、グループ2位通過決定!” への4件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    相手チームは引き分けで終わると敗退なのでもっとリスクを犯すと思ってました
    シティは2位確定となり最後の試合は消化試合になったことで主力メンバーを休められます
    上手くターンオーバーをして復調してほしいですね

  2. makoto より:

    シティふぁんさん>
    試合としては尻すぼみでしたが、悪くない結果でしたね。突破おめでとうございます。

  3. sora より:

    こんにちは!初めましてcityのファンです。他チームのサポの方の見方は客観的で面白いですね。cityへのエールありがとうございます。アーセナルもcityも良い組み合わせに恵まれますように!

  4. makoto より:

    soraさん>
    こちらこそ、よろしくお願いします!決勝トーナメント、楽しみですね。

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