イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

怒涛の4発でナポリを粉砕したマンチェスター・シティがCLグループステージ勝ち抜け決定!

レッズサポーターのみなさん、すみません。マリボルに快勝した試合については、明日書かせていただきます。今日は最初にレアル・マドリードを倒したトッテナム、次に取り上げたいのは、セリエA首位のナポリを崖っぷちに追い込み決勝トーナメント進出を決めたプレミアリーグ最強クラブです。エティハドでナポリに勝ったものの、2-1という微妙なスコアだったマンチェスター・シティは、アウェイでノーゴールで敗れればグループリーグ突破が怪しくなります。ペップは、カイル・ウォーカー、ダヴィド・シルヴァ、ガブリエウ・ジェズスを休ませています。GKエデルソン、DFダニーロ、ジョン・ストーンズ、オタメンディ、デルフ。中盤はギュンドアン、フェルナンジーニョ、デブライネで、3トップはアグエロ、スターリング、サネの3枚です。

アウェイチームがボールを持つと、凄まじいブーイング。サネとスターリングは、相変わらず好調のようです。6分、ハムシクの強烈なミドルはエデルソンがキャッチ。プレミアリーグにすんなりなじんだGKは、前への飛び出しが速く、キックが確かでいかにもペップ好みです。マンチェスター・シティがボックスの中まで引いて守り続けているのは、プレミアリーグではなかなか観られない光景です。ナポリのプレスもブーイングも激しく、エデルソン、ジョン・ストーンズ、オタメンディには集中力が求められます。11分、13分とメルテンスが左から仕掛けますが、いずれもエデルソンがフィニッシュのタイミングを読んでおり、危なげなくキャッチしました。

21分、先制はナポリ。メルテンスとのワンツーでダニーロを置き去りにしたのはインシーニェ。ボックス左でエデルソンと1対1になったストライカーは、冷静に逆サイドのネットに流し込みました。26分、デブライネのミスパスからインシーニェに持っていかれ、右に浮き球が出るもオタメンディがシュートを許しません。プレミアリーグアシスト王は、ここまでは珍しく消えています。31分、ナポリの右SBグラムが足を痛め、マッジョにチェンジ。1分後、デブライネがドリブルで上がって右のスターリングに預けると、折り返しがアグエロの後ろに出てしまい、何とか打ったシュートはポストの右に外れます。

33分のギュンドアンのミドルがDFに当たってCKとなり、ここでマンチェスター・シティが追いつきます。ショートコーナーからギュンドアンが左足で入れたクロスが完璧でした。ヘディングで左隅に決めたのはオタメンディ。一気に逆転を狙うマン・シティのギアが一段上がりました。39分、ギュンドアンの右からの正確なクロスがセットプレーの流れで残っていたオタメンディの手前でカットされると、リバウンドを叩いたジョン・ストーンズのヘッドはクロスバーを直撃。42分に右からドリブルでゴールライン際に持ち込んだスターリングは、ヒサイに倒されたとアピールするも笛は鳴りません。前半は1-1ながら、完全なるマンチェスター・シティペース。逆転ゴールは、次の45分が始まって間もなくでした。

ボックス内でドリブルを仕掛けたスターリングが奪い返し、強引にゴール前に躍り出ると、シュートはアルビオルがスライディングでカット。ショートコーナーからのデブライネのクロスがクリアされると、2度めのCKをジョン・ストーンズがヘッドで捉え、バーの下を叩いたボールがラインを越えました。ホームで負けるわけにはいかないナポリは、すかさず反撃。サイドではボールを持たせるマン・シティは、中を締めてシュートを許しません。しかし62分、CKのこぼれ球をクリアしようとしたサネがアルビオルの脛を蹴ってしまい、ジョルジーニョがPKを冷静に左に決めてイーブンに戻します。勝ち越しを狙うマン・シティがイニシアティブを取りますが、ナポリも速いパスワークで対抗。勝負を決めたのは、68分からの2つの決定機の明暗でした。

メルテンスのスルーパスがデルフの裏に抜けると、カジェホンがエデルソンと1対1。強く蹴ったシュートは、エデルソンが上に弾き出すビッグセーブ。CKからハムシクのボールを奪ったマンチェスター・シティはフェルナンジーニョがカウンターを仕掛け、サネがドリブルで中央を切り裂きます。追いついたヒサイが足に当てると、拾ったのはゴール前で最も怖いアグエロ。中央からボックスに侵入したストライカーは、GKの位置を見て右隅に完璧な一撃を突き刺しました。

ペップは71分にギュンドアンをダヴィド・シルヴァ、76分にアグエロをベルナルド・シウヴァ。80分、カーブをかけて右隅を狙ったサネのFKは、落ち切らずにバーを越えていきます。ペップは守る気などさらさらなく、自分たちのスタイルで戦い切ろうとしているようです。90分、サネをガブリエウ・ジェズス。とどめの一撃は終了間際でした。プレミアリーグで6アシストのデブライネが右のスターリングにラストパスを通すと、7番は確実にGKの足元を抜きました。2-4、アウェイでセリエA首位チームをねじ伏せたマンチェスター・シティは、グループステージ勝ち抜け決定。公式戦14勝2分(1PK戦勝利)と無敗記録を16に伸ばしました。

1-1になるまでは硬さが見られたものの、その後はいつもの強いマンチェスター・シティでした。彼らがやっかいなのは、カウンター、長短のクロスを入れてくるサイドアタック、プレーメイカーがスペースに1発で入れてくるキラーパスなど攻撃の形が多彩なことと、縦にボールが入った後の手数が少ないため対応が難しいことです。ジョン・ストーンズやフェルナンジーニョがサイドに通すロングフィードの精度が高く、サネ、スターリング、カイル・ウォーカーが極度の不調に陥らない限り、サイドのマッチアップを制するのは相当難易度が高そうです。

「バルサやパリに勝てるだろうか」と想像したくなるプレミアリーグのクラブが久しぶりに現れました。年末年始のタイトなプレミアリーグをうまく切り抜け、いいコンディショニングで2月を迎えていただければと思います。前年14位のレスターが優勝する世界。決して白旗を掲げるわけではありませんが、ベストメンバーが揃ったときのチーム力は、マンチェスター・シティが抜けていると思います。素晴らしい勝利でした。グループリーグ突破、おめでとうございます。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“怒涛の4発でナポリを粉砕したマンチェスター・シティがCLグループステージ勝ち抜け決定!” への3件のフィードバック

  1. freddie より:

    出張先ナポリで大枚をはたいて、見てきました。ナポリ vsシティ。唸るようなナポリのチャントに圧されたか、我がシティは試合開始直後はペースが掴めずに、特に右サイドを攻略されていましたが、前半中頃以降はパス回しが冴え始め、オタメンディのドンピシャヘッドには涙が出ました。同点の後の、サネの超速ドリブルの後のアグ様のフォロー&シュートにまた涙が。残り15分を切った後の試合運びには相当な余裕が見られました。ハートは男前のキーパーでしたが、異なるタイプのエデルソンは、本当に安心して見ていられる守護神でした。頼む、この勢いでスペイン勢をギャフンと言わせてくれ、シティ!

  2. makoto より:

    freddieさん>
    サネ、凄いですよね。勝つべくして勝ったゲームだと思います。バルサとやったときにどんな試合ができるのかを見てみたいです。

  3. やすし より:

    残り2節ぜひ控えメンバー+フォーデンなどの若手でやって下さい
    フォーデンが見たいです。

コメントを残す