決定機を活かせなかったチェルシーは、アトレティコ・マドリードとドロー決着で2位通過!
モチベーションが高いアトレティコ・マドリードの速いアタックを受け、チェルシーは自陣で過ごす時間が増えています。モラタとアザールは厳しくチェックされており、昨季プレミアリーグ王者がボックスの中で勝負するシーンはありません。17分、クリステンセンの縦パスをトラップしたモラタが、反転して右足でカーブをかけると、惜しくもボールはポストをかすめてアウト。20分を過ぎても、グリーズマンとアザールに彼ららしいプレイはありません。23分、スローインからヴィクター・モーゼスが右サイドを完全に崩すと、ニアで折り返しを叩いたモラタのボレーはオブラクがキャッチ。1分後、敵陣で奪ったボールをザッパコスタとモラタでゴール前に運びますが、モラタの強烈な左足シュートはGKに弾かれてしまいました。
34分、2人を抜き去ったアザールは3人めを抜けず。カットしたボールを持ちすぎたグリーズマンからバカヨコが奪うと、ファーサイドに通そうとしたクロスはGKに遮られます。37分、セスクのロングフィードを左サイドでもらったザッパコスタが、ボックスのコーナーに持ち込みGKの読みを外すニアへのシュートを放つと、オブラクが必死のセーブ。直後、左サイドをドリブルで崩したセスクがゴールライン際からニアに入れるも、バカヨコのボレーは枠にいきません。前半は0-0。プレミアリーグで全試合先発を続けているマルコス・アロンソの不在は、ザッパコスタがまずまずのプレイを見せてフォローしています。
後半が始まって間もない47分、グリースマンのFKはクルトワがセーブ。1分後のチェルシーのショートコーナーは、アザールが左足で浮かしたボールをクリステンセンがヘッドで狙うと、オブラクがセーブします。エンジンがかかったアザールは、2人をかわして切り返しを入れ、ボックスの角からコントロールショットを放ちますが、ルカ・エルナンデスが足に当てて外に押し出しました。このCKにヘッドで競り勝ったモラタの一撃は、オブラクの守備範囲に飛んでしまいました。53分、古巣対決のフィリペ・ルイスが左足で打ったミドルはポストを直撃。リバウンドをダイレクトで叩いたコケのダイビングヘッドは、体勢を立て直したクルトワががっちりキャッチします。
56分、先制したのはアウェイのアトレティコ・マドリードでした。右からのCKをフェルナンド・トーレスが頭でファーに流すと、バカヨコが見失ったサウールがフリー。枠に入れさえすればOKのチャンスボールを8番が確実に頭で押し込みました。シメオネ監督は、すぐさまフェルナンド・トーレスを下げてヤニック・フェレイラ・カラスコを投入。コンテ監督は、64分にバカヨコをペドロにチェンジしました。67分、ショートコーナーからセスクがゴールライン際を進んでラストパスを入れると、クリステンセンのダイビングヘッドは右にアウト。ヴィクター・モーゼスの右からのグラウンダーをペドロがヒールでコースを変えると、モラタの前にヒメネスが入り、オブラクと激突しながらもシュートを阻止しました。コンテ監督の2枚めは、ザッパコスタをウィリアン。残り時間は17分です。
チェルシーが追いついたのは75分。CKのクリアをセスクが再度ゴール前に上げると、ファーに流れてきたボールをアザールがトラップ。10番が縦に持って左足を振り抜くと、ニアにいたサヴィッチのクリアがネットに刺さってしまいました。1-1となった直後、プレミアリーグ王者の決定的なカウンター。ロングボールを受けたセスクが単独で持ち込み、並走していたモラタに託すと、オブラクとの1対1は左足を伸ばしたGKの勝ちです。シメオネ監督はコレアとビエットで勝負。コンテ監督最後のカードは、81分にモラタをバチュアイ。83分、またもアザールが左サイドをひとりで崩し、ゴール前に走り込んだウィリアンに打ち頃のボールを流しますが、キックがうまいブラジリアンが珍しくボレーを打ち上げてしまいました。
アトレティコ・マドリードは攻めきれず、ウィリアンが再三仕掛けたチェルシーのカウンターもラストパスのタイミングが悪く、シュートで終われません。結局1-1ドロー。シメオネ監督のチームは敗退決定、ローマがカラバフに勝ったためにチェルシーは2位通過となりました。「ビッグチャンスを活かせなかったチェルシーが勝利を逃した」という表現が妥当でしょう。アザールとセスクがキレキレだったホームチームが明らかに上でした。最後までモラタを残していれば、カウンターは実を結んでいたかもしれません。アトレティコ・マドリードとのアウェイ戦で決勝ゴールをゲットしたバチュアイは、10月31日のローマ戦を最後に試合から遠ざかっており、緒戦からフルスロットルを求められるのは酷だったようです。
プレミアリーグ王者の次の勝負は決勝トーナメントの抽選ですが、何とかベシクタシュを引いて、強豪との対決を先送りにしたいところです。ライバルクラブのサポーターとしては、ラウンド16で最も怖いパリを叩いていただくのがいちばんありがたいのですが…。ドロー決定は12月11日。今から楽しみです。
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更新ご苦労様です。
アザールとグリーズマンの出来がチームの明暗を分けた気がします。また、先制後トーレスを交代したのは早かった気がしますが、クリーンシートが多いチームなので、あの交代もやむ得ない策だと思います。しかしアザールのスピードはもはや止められませんね。感服です。
更新お疲れ様です
今季のくじ運だとパリやバルサを引きそうなので、一位で抜けたかったのが本音ですが厳しいグループを突破できたのは嬉しくもあります。…そろそろいいクジ引かせて(´-`).。oO
PSGとチェルシーはバイエルンとアーセナル並によく当たるドローなので今回もそうなることを期待しています。
Mackiさん>
グリーズマンは怖くなかったですね。フェルナンド・トーレスはもっと引っ張った方がよかったのではないかと思いました。
ちぇるちぇるさん プレミアリーグ大好き!さん>
内容的に勝てた試合だったので、首位通過できなくて残念ですね。ベシクタシュをツモることを願いつつ、パリとの宿敵対決も少し期待してます。