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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

圧巻7発!コウチーニョハットトリック!凄すぎるリヴァプールが文句なしのCL首位通過!

勝てば堂々の首位通過、負ければおそらく敗退決定。チャンピオンズリーググループステージ最終節、本拠地アンフィールドにスパルタク・モスクワを迎えたリヴァプールのミッションはシンプルです。先週末のプレミアリーグでは、ワイナルドゥムをCBにコンバートする奇策を披露したクロップ監督は、いつもの4-3-3に戻しています。GKロリス・カリウス、DFジョー・ゴメス、クラヴァン、デヤン・ロブレン、アルベルト・モレノ。アンカーにエムレ・ジャン、インサイドにコウチーニョとワイナルドゥム。最前線はフィルミーノ、マネ、サラーとベストの布陣です。

キックオフからわずか3分、PKを宣告するホイッスルが高らかに鳴り響きます。左からコウチーニョがクロスを上げると、中央でジキアがサラーを引き倒してしまいました。コウチーニョが冷静にゴール右に沈めて1-0。レッズにとっては最高のスタートです。10分にはコウチーニョが裏に浮かしたボールがマネに通るも、ニアを狙った右足の一撃は枠の外。13分のスパルタク・モスクワの速攻は、ルイス・アドリアーノが遠めから打ったシュートをロリス・カリウスが落ち着いてキャッチしました。

15分のレッズの2点めは、サポーターなら感動で泣き出してしまいそうな美しいゴールでした。後方からサラーにパスを通したのはマネ。サラーがダイレクトで右のフィルミーノに渡すと、最高のタイミングで中央に出されたラストパスを右隅に流し込んだのはコウチーニョです。攻めのタレントが全員ダイレクトかワントラップでつないだ流れるようなアタック。勢いに乗ったチームが3点めを奪うまでに、さほど時間はかかりませんでした。19分、敵陣の入り口でインターセプトに成功したマネがドリブル開始。アーリークロスはタスキに阻まれますが、リバウンドにいち早く反応したフィルミーノが、右足アウトにかけたシュートをネットに突き刺しました。あっという間の3-0。前節のセヴィージャ戦ではここから追いつかれましたが、あれほどの劇的な展開が2試合続くことはないでしょう。

25分、右からサラーが持ち込んだチャンスは、フリーで上がってきたコウチーニョが4点めを決めるかと思いきや、ルイス・アドリアーノの戻りが間に合ってシュートを打てず。29分のアウェイチームの久々の反撃は、プロメスのミドルシュートがDFに当たって左に流れます。34分にラインの裏に抜けたサラーが追ったボールは、出足がよかったGKセリコフがルーズボールに先着。2分後にコウチーニョが仕掛けたカウンターは、サラー、マネとつながって一気にゴール前。マネのシュートが浮いてしまったものの、レッズの速攻は相変わらずシャープです。40分のスパルタクの波状攻撃は、レッズ守備陣がすべてのシュートをブロックしてゴールを許さなかったのですが、ショットストップの際に足を引っかけられたアルベルト・モレノが負傷してしまいました。代わって入ったのはミルナー。クロップ監督のチームは2試合続けて3-0でハーフタイムを迎えました。

セカンドハーフが始まって2分、コウチーニョのパスを受けたミルナーが左サイドから長いクロスを入れると、豪快にボレーを突き刺したのはサディオ・マネ。50分には左のミルナーがニアに走り込んだコウチーニョに絶妙なパスを通すと、ボッケッティに当たったシュートがセリコフの逆を突いてゴールに転がりました。10番はこれでハットトリック達成。5-0となっても、レッズは攻め続けています。

60分、クロップ監督はデヤン・ロブレンに無理をさせず、アーノルドにスイッチ。ボックスの右隅から2人をかわして放ったサラーの巧みなシュートは、セリコフが右に弾いてCKに逃れます。プレミアリーグ14試合12ゴールのアタッカーは、5-0でも自らのノーゴールは不満なのでしょう。希望がなくなっても、必死に攻めるスパルタク・モスクワの攻撃陣。このままでは終われないという意地だけを支えに、彼らはボールを前に運んでいるのだと思われます。

71分、フィルミーノが下がってスタリッジ登場。76分にサラーのパスを受けたスタリッジは、目の前にGKしかいない状況でも中央のマネのほうが確実と判断しました。ラストパスは後ろにずれたものの、マネはこういうボールを強引に足に引っ掛けて決めるのが得意です。ボレーが右隅に転がり、6-0。サポーターというのは常に欲張りなもので、81分にコウチーニョの浮き球でフリーになったスタリッジが転倒すると、これはPKだろうとブーイングです。華麗なるゴールショーは、86分に締めの一撃が決まってようやく幕を閉じました。エムレ・ジャンのロングフィードをミルナーがヘッドで折り返すと、トラップしたサラーが切り返しでDFをかわし、右隅に叩き込みました

いやー、恐ろしい。7-0となっても、レッズは0-1で負けているかのような猛攻を続けています。90分2秒、手負いのボクサーを案じたセコンドがリングにタオルを投げ込むかのようなホイッスル。リヴァプールがプレミアリーグ勢5枚めのチケットを圧勝でゲットしました。勝因は、前でボールを奪えたことと、味方が有利になる状況を見逃さずに効果的なパスを出し続けられたことでしょう。6試合で23ゴール、得失点差17。プレミアリーグ勢が全クラブ勝ち抜けとなったのも喜ばしいことですが、リヴァプールがここまでの8試合で(ポカも含めて)彼ららしさを存分に披露して結果を出してくれたのが最高でした。

サラーとマネのスピード、コウチーニョの正確なキック、フィルミーノのキラーパスと一撃必殺の決め手が豊富なレッズは、ノックアウトラウンドでより力を発揮してくれそうです。ラウンド16は与しやすい相手と当たって勝ち抜き、いずれバルサやバイエルンのようなチームにどこまでやれるのかを見せていただければと思います。レッズサポーターのみなさん、おめでとうございます!81分のスタリッジのアレ、PKですよね?8-0でしたよね!?

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“圧巻7発!コウチーニョハットトリック!凄すぎるリヴァプールが文句なしのCL首位通過!” への9件のフィードバック

  1. グッチ より:

    圧巻でした。格下だからこその不安もこのチームを見ていると感じてしまうのですが、今日に関して言えば文句ありません。俊足健脚を揃え、球離れの良いカウンターは淀みありません。怪我人の怖さはありますがこのようなサッカーを見せてくれればベスト4も視野に…?

  2. リバプールファンより より:

    フォーメーションは、4-2-2-2で、二列目左がコウチーニョ、右にマネが基本布陣だったと思いますよ。
    最近クロップはいろいろな組合せ試していまますが、ヘンド不在時は2センターが多いように思います。その方が守備安定している気もします。

  3. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    アンフィールドということもあり、メンバー気持ち入ってましたね。モレノの無念は心中察します。
    前線のゴールショーは観ていて気持ちよかったです。ノックアウトラウンドの組み合わせが楽しみです!スタリッジのはPKだと思います(笑)

  4. This boy より:

    こんなにも興奮した早朝はELドルトムント戦依頼でしたね。ノックアウトラウンドに向けてエンジンフルスロットル、そんな試合でした。
    あわよくばスタリッジにもスコアして欲しかった…。試合中コウチーニョの表情が気になりましたが、ネガティブなものでなければいいです。

  5. 名無し より:

    更新お疲れ様です。
    スターリッジのあれは確実にPKだと思いますが、AT無しとか含め今流行りの忖度ですかね?笑
    出来ればPKの笛を吹いていただきスターリッジに得点を取らすか、マネのハットが見たかったですが、まあそれは次の機会に取っておく事にします。

  6. プレミアリーグ大好き! より:

    シティに惨敗して、スパーズにも惨敗するまでの間は勝ち点をなかなか取れずにどうなるか心配でしたが、もはや完全に建て直しましたね。お見事ですクロップ監督

  7. プレミアリーグ大好き! より:

    ユーベ、バイエルン、レアル・マドリーには流石に勝てる気がしないのでほかを引きたいところです

  8. プレミアリーグ大好き! より:

    毎回楽しみに読ませてもらってます!
    いつもどの基準で画像を選んでるんですかね笑笑
    ライプツィヒの頃のマネとか毎回画像が面白いです笑

    —–
    ポカを含めて(笑)最高!!

  9. makoto より:

    グッチさん>
    カウンター、キレてましたね。決勝トーナメント楽しみです。

    リバプールファンよりさん>
    守る際はサラーとフィルミーノが最前線に2人でいましたが、攻撃時は流動的で3枚にも見えました。もう一度、チェックしてみますね。ありがとうございます。

    Mackiさん>
    アルベルト・モレノ、軽いといいですね。やっぱりPKですよね(笑)

    This boyさん>
    スタリッジ、ソランケ、グルイッチあたりがより計算できるようになると、今後の戦い方の幅がぐっと広がりますよね。

    名無しさん>
    決勝トーナメント用にプールしておきましょう。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    セヴィージャ戦でカモフラージュされてますが、さりげなくプレミアリーグ直近6戦3失点ですからね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    タイプとしては、ユーヴェがいちばん難しそうです。他は、結構戦えそうですが。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    画像はフリーで使えるものという制限のなかでやってますので、スルーしてやってください。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ありがとうございます。「3-0からの~!」だったセヴィージャ戦がインパクトがあったので、最近のプレミアリーグでトップクラスの戦績を残しているのがさほど話題にならないな…と思ってました。

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