ハリー・ケイン&エリクセン!アウェイのトッテナムがユーヴェ相手に大満足の2-2ドロー!
開始1分20秒、ユ―ヴェ先制!ピアニッチのFKが縦に出ると、オフサイドラインをかいくぐったイグアインがノーマーク。スパーズ守備陣は、なぜここを空けたのか。後ろからのボールを左隅に決めるのは簡単ではありませんでしたが、素晴らしいコントロールにロリスは触るのが精一杯でした。8分、ベン・デイヴィスがベルナルデスキが見えなかったのか、クリアを空振りした足で引っ掛けてしまい、ジャッジはPKです。イグアインが左に決めて2-0。スパーズは、試合に入る前に最悪の失点を積み重ねてしまいました。プレミアリーグで逆転勝利が1度もないチームは、まずはアウェイゴールをひとつ返したいところです。
しかし、低い。ユーヴェはイグアインまでが自陣にこもり、スパーズにスペースを与えません。17分、ユーヴェのアタックの後を狙って3対3となったカウンターは、ベナティアに倒されたとするハリー・ケインの言い分は通らず。プレスをかけてパスコースを制限しつつ、それが効かないと見るや下がってバイタルエリアを埋めるホームチームの自在の守備に、若いアウェイチームはシュートどころかクロスすら入れられません。25分、左に出たエリクセンが中央に浮かすと、最終ラインと入れ替わったハリー・ケインの渾身のヘッドはブッフォンがビッグセーブ!FKのクリアを叩いた28分のエリクセンのミドルは、右に切れてしまいました。
30分、今度はユーヴェに決定機。ケディラの縦パスに走ったイグアインとピアニッチのカウンターは、ベン・デイヴィスとの2対1になりますが、左SBのチェックとフェルトンゲンの必死の戻りが功を奏し、イグアインの左足シュートがポストの脇に外れます。35分、ようやくトッテナムらしい攻撃が炸裂しました。キエリーニからインターセプトしたボールをデル・アリがハリー・ケインにスルーパス。左に流れながらブッフォンを抜き去ったプレミアリーグ得点王は、無人のゴールにインサイドで転がしました。とてつもなく大きいアウェイゴール。2-1は、ユーヴェのほうが焦るスコアです。40分にエリクセンが左足で放ったロングシュートはブッフォンがセーブ。エリクセンのクロスでラインの裏に出たデル・アリは、ヘディングがうまく当たりません。
前半終了間際、ドゥグラス・コスタが左からドリブルで突破を図ると、セルジュ・オーリエが滑ってはいけない態勢から足を引っかけ、PKを取られてしまいます。ハットトリックを狙うイグアインのキックにロリスは動かず、ボールはクロスバーにヒット!最悪のスタートを切ったスパーズは、2-1という悪くないスコアでハーフタイムを迎えました。後半は、互角の立ち上がり。次の1点を決めたほうが、ベスト8に近づきます。53分、ダヴィンソン・サンチェスとフェルトンゲンの連携が悪く、カウンターを喰らいますが、ドゥグラス・コスタのシュートはダヴィンソン・サンチェスがブロック。57分にイグアインが右に展開したチャンスは、ベルナルデスキの左足シュートをロリスが右に弾き出します。CKをフリーで叩いたマンジュキッチのヘッドはロリスの正面。ここまでは完全なるユーヴェペースです。
63分、右から上がったラメラが逆サイドにクロスを送ると、デル・アリの折り返しに飛び込む味方はいません。アッレグリ監督は、66分にケディラをベンタンクールにスイッチ。70分にボックスのコーナーでデル・アリからパスを受けたハリー・ケインは、相手が読んでいないとみるやニアを狙いますが、ブッフォンが反応して同点を許しません。しかし71分、同点ゴールはエリクセンの直接FK。壁が飛ぶとみたプレーメイカーが左隅に鋭いシュートを放つと、ブッフォンは指先で触ったものの、ボールはゴールラインを越えてネットに届きました。76分、マンジュキッチが下がりストゥラーリ。直後のユーヴェのショートカウンターは、ベルナルデスキの左足シュートをロリスががっちりキャッチします。
ポチェッティーノ監督の最初のカードは、83分にデル・アリをソン・フンミン。ユーヴェが両サイドから繰り出す危険なグラウンダーは、フェルトンゲンがコースに入ってクリアしています。88分、ラメラが下がり…おお、ルーカス・モウラ!プレミアリーグデビューを果たしていないアタッカーは、チャンピオンズリーグが移籍後初めてのゲームとなりました。91分にエリクセンをワニャマに代えて時間を遣ったポチェッティーノ監督は、タイムアップの笛が鳴ると破顔一笑。苛立ちを隠せなかったアッレグリ監督は、「勝者」に目もくれずにそそくさとピッチを後にしました。アウェイで2-2ドローは、スパーズにとって最高に近い結果でしょう。
ターニングポイントは、イグアインのPK失敗。4-1や5-1もあったかもしれないゲームは、1点差のまま後半に入ったことでアウェイチームがモチベーションをキープし、ワンチャンスを活かす展開となりました。デル・アリの決定的なスルーパス、ハリー・ケインのシュート力、エリクセンとデンべレの中盤のコントロールと、スパーズの方がより持ち味を出せた一戦。SBのふたりは冷静さを欠いたプレイでピンチを招いたものの、ダヴィンソン・サンチェスとフェルトンゲンは落ち着いて守れていたと思います。3月7日のセカンドレグは、1失点以内に抑えたうえで負けなければOK。セリエA5位のラツィオとのアウェイゲームを終えてからウェンブリーに乗り込むユーヴェに対して、2週間以上ロンドンに居座ってプレミアリーグを戦うスパーズのほうが日程的にも有利です。ポチェッティーノ監督の素晴らしいチームに、イタリア王者撃破を期待したいと思います。
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更新ご苦労様です。
開始早々の失点と、PKによる得点でスパーズの気持ちが崩れるのではと思いましたが、ケインの一発が効きましたね。エリクセンのFKは絶品で、スパーズの強さを堪能できたゲームでした。2ndレグが楽しみなってきました。
ライバルチームの選手ながらエリクセンには惚れてしまいます。
あんなに高精度の長短のパスを出せてボールを運べてパンチのあるシュートもあって本当に素晴らしい選手です。
1つスパーズに文句があるとすればラメラに下手過ぎるダイブをやめさせることです。せっかくユーベ相手に素晴らしい戦いをしているので正々堂々と戦ってユーベを負かして欲しいです。
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とにかくアーセナル戦に続きデンベレの調子が最高なのがとても大きいです
ただカウンターで完全に崩されたりダグラスコスタに突破を許してしまうシーンが何度かあり2ndレグ、ディバラが帰ってきたときに彼らが対応できるのか不安が残ります。
課題はありますがここまでビッグマッチ続きの中、負けないポチェにはすごすぎて言葉が見つかりません
開始1分での失点は完全に浮き足立っていました。FKでのマーク確認だけでなく、ファウルを誘う速くて人数をかけたユヴェントスのプレスに完全に呑まれ、大量失点も覚悟しました。
しかし7分後の2失点目以降ユヴェントスがペースを落としたこともあり、スパーズは落ち着くことができましたね。
ユヴェントスは非常に深いラインを敷いていましたが、中盤から単独で組み立て可能なデンベレと最終ラインとの間には必然的にスペースが空き、そのギャップを2列目のアリ、エリクセン、ラメラ、珍しくケインもよく利用していました。特にデンベレは後半ドグラスコスタがマンマーク気味に見張るほどでしたから相当効いていたんだと思います。
いずれにせよ前半のうちにアウェイゴールを得られたことと、ユーヴェが早い段階でハイプレスを解いたことに救われた感があります。条件はむしろ有利、ウェンブリーでは手堅く勝ちたいものです。