イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

CL準々決勝はリヴァプールVSマン・シティの同国対決、アーセナルはCSKAモスクワ!

「やってもうた!」という衝撃と同時に、「プレミアリーグ勢、ベスト4一番乗り!」とも思いました。16日に実施された、チャンピオンズリーグ準々決勝の組み合わせ抽選。大陸で話題になっているのは、ユーヴェとレアル・マドリードという昨季決勝の再現カードだと思われますが、海を渡ればもちろんプレミアリーグ同士の直接対決です。リヴァプールVSマンチェスター・シティ。比較的与しやすいローマやセヴィージャと当たって、2チームともセミファイナルへ…と祈っていたのですが、バーゼルとポルトという最高のクジを引いてここまで来たチームに、2度めを望むのは虫がよすぎたようです。

マンチェスター・シティが強豪クラブの仲間入りを果たしたときには、リヴァプールは低迷期に入っており、欧州においては両者は初対戦です。今季プレミアリーグでは、8月のエティハドでマンチェスター・シティが5-0圧勝、年明け直後のアンフィールドでリヴァプールが4-3で勝利。最初のゲームは、エデルソンの顔面に足が入ってしまった咎でマネが退場となり、サラーは45分でチェンバレンと交代。ただでさえ押されていたレッズは、数的不利となってからは完全に主導権を明け渡し、ガブリエウ・ジェズスとレロイ・サネにいいようにやられてしまいました。この敗戦で調子を崩したレッズは、10月末から立ち直り、23節の直接対決までを9勝4分と快走。注目の今季2戦めは、レッズのアタッカーたちが真価を発揮した一戦でした。

1-1だった60分からの8分で、フィルミーノ、マネ、サラーが次々とゴールをゲット。大敗もあると思われたマン・シティは、80分を過ぎてから反撃を開始し、ベルナルド・シウヴァとギュンドアンのゴールで1点差に迫るも1歩及びませんでした。プレミアリーグ無敗優勝の道を絶たれたペップのチームは、他の試合をすべて2失点以内で終えており、守備を完全に崩されたのは後にも先にもこのゲームのみです。

プレミアリーグでは1勝1敗のイーブンだった同国対決は、どんな決着となるのでしょうか。大方の予想は、マンチェスター・シティの勝ち抜けでしょう。レッズが完封されるイメージはあっても、2試合で8点も奪っているマン・シティが完全に沈黙するというストーリーは描けません。4月第1週と第2週に行われる今回の対戦は、マージーサイドダービーとマンチェスターダービーをはさむ格好となっておりますが、プレミアリーグを気にするのはクロップ監督だけでしょう。モウリーニョ監督に負けても優勝間違いなしのペップは、CLに完全集中するはずです。今季プレミアリーグの戦績、直接対決のスコア、選手層、CLに対する本気度・優先度、どこからどう見てもレッズが上回る要素は見当たりません。

【チャンピオンズリーグ2017-18 準々決勝組み合わせ】
バルセロナ(ラ・リーガ) vs ASローマ(セリエA)
セヴィージャ(ラ・リーガ) vs バイエルン・ミュンヘン(ブンデスリーガ)
ユヴェントス(セリエA) vs レアル・マドリード(ラ・リーガ)
リヴァプール(プレミアリーグ) vs マンチェスター・シティ(プレミアリーグ)

【ヨーロッパリーグ2017-18 準々決勝組み合わせ】
RBライプツィヒ(ブンデスリーガ) VS オリンピック・マルセイユ(リーグ・アン)
アーセナル(プレミアリーグ) VS CSKAモスクワ(ロシア)
アトレチコ・マドリード(ラ・リーガ) VS スポルティングCP(ポルトガル)
ラツィオ(セリエA) VS RBザルツブルク(オーストリア)

レッズの好材料を挙げるとすれば、ナサニエル・クライン以外に負傷者がいないこと、ファン・ダイクをマン・シティ戦で初めて起用できることでしょうか。7500万ポンドという高額の移籍金でアンフィールドにやってきたプレミアリーグ屈指のCBが出場した6試合は4失点。1月の試合のようにプレス合戦を制し、3トップの決定力によってホームゲームを2-0や3-0で終えられれば、2007-08シーズン以来のベスト4進出が見えてきます。マン・シティにないもの…アンフィールドの熱狂とビッグイヤー獲得5回という歴史。数字で見ると圧倒的に不利な対決を、リヴァプールは目に見えないパワーでものにすることができるでしょうか。

微妙なドローとなったCLに対して、ヨーロッパリーグのアーセナルはまずまずの相手を引きました。CSKAモスクワは、CLのグループステージでマンチェスター・ユナイテッドがダブルを決めたチーム。ロシアとイギリスが緊張感を高めているなかでの遠征は避けたかったところではありますが、エミレーツで完勝すれば消化試合です。8チームの国籍がきれいに分かれ、ライプツィヒとザルツブルグの「レッドブル対決」も実現しなかった(密かに期待していたのですが…)大会は、順当ならライプツィヒ、アーセナル、アトレティコ・マドリード、ラツィオが4強でしょう。本格的に盛り上がるのは、セミファイナルからということになりそうです。初の欧州戴冠と来季CLの出場権獲得を実現すべく、ヴェンゲル監督には万力込めて勝ちにいっていただければと思います。…いやー、やっぱりおもしろい。CL、ELとも楽しみです!

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“CL準々決勝はリヴァプールVSマン・シティの同国対決、アーセナルはCSKAモスクワ!” への12件のフィードバック

  1. シャーザー より:

    リバプールからしたらシティはくみしやすい相手でしょう
    ペップの哲学に引きこもるなんて選択肢はないからです
    ペップがモウリーニョやコンテみたいに勝つための最適解ならなんでもするタイプの監督なら自陣に引きこもってスペースを消すやり方をするでしょうしそっちのほうがリバプールにとっても嫌な戦い方だと思います。
    仮にセビージャやユベントスだったらそういう戦い方をされてリバプールからしたら相性が悪かったかもしれません
    ペップとクロップのサッカーの相性の悪さ(ペップにとっての)は対戦成績でも表れており確かペップがこれまで対戦した中で5度負けている唯一の監督がクロップだったと思います
    ラインを高くしてなるべくボールをポゼッションしようとする相手は俊足ウインガーを要するハイプレスのカウンターチームからしたらカモみたいなもんなので相性の悪さは両者の志向するサッカーを考えれば当然ではありますが・・・

  2. ペップの街 より:

    相手がどこであろうと、良いサッカーをして、そして勝つ!ペップもクロップも目指すところは同じだと思いますので、最高の、素晴らしいゲームになると思います。4ー3とかのゲームだとたまらんです。それにしてもレッズって5回もビッグイヤー獲ってるんですか。ベニテスの頃?もっと前?

  3. ペップの街 より:

    相手がどこであろうと、良いサッカーをして、そして勝つ!ペップもクロップも目指すところは同じだと思いますので、最高の、素晴らしいゲームになると思います。4ー3とかのゲームだとたまらんです。それにしてもレッズって5回もビッグイヤー獲ってるんですか。ベニテスの頃?もっと前?

  4. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    同国対決は避けたかったですが、このカードも面白い一戦になると思います。選手層をみるとシティの上だと思いますが、ペップの対クロップ戦績は思わしくなく、、、と。ペップが考える戦術と相対するクロップの戦術、、、考えるとゲーム前からワクワクしますね。しかしこのカードはBest4で観たかったです!

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    ペップの街さんの言う通りです。

    味方サポーターまでも幻滅させるモウリーニョのユナイテッドのような無様な戦い方を絶対しない両チームの激突ですから間違いなく名勝負になるでしょうね。

    前回はシルバが居ませんでしたがベストメンバーならシティが勝ちます。

  6. 不知火 より:

    煽るのやめません?
    そんなん自分のツイッターかチラシの裏にでも書けばいいと思います。

  7. Motsuki909 より:

    プレミア勢のベスト4が確定というのは、確かに悪い話てはありませんが、UEFAランキングを考えると何とも言えないところです。また、久々のCLは他国のビッグクラブと戦ってほしい気持ちもあり、少々ガッカリした抽選結果でした。

    リヴァプールのサポーターからすれば、ベスト8に残ったどのチームと戦っても、「アンフィールドなら良い試合をしそう」「アウェイでは不安」という感触でした。今季のPLでは唯一シティに土を付けたものの、ギリギリの試合。ペップが修正しないはすがありませんし、先のユナイテッド戦をはじめ、ウィークポイントは幾度となく公開してしまっています。

    密かに懸念しているのは、シティがCLに於いてはとにかく勝ち抜く為にスタイルを変えてくる事です。1stレグでリヴァプールが破れようものなら、シティが守備的な戦術で完封を狙ってこないとは言い切れません。今季の2試合も、リーグ序盤とシティの優勝がほぼ決まりつつあったタイミングのもので、何の参考にもならない気がするのです。

    1stレグは1点差で構わないので勝ち切り、2ndレグはドロー決着、というのが赤い方のサポーターが夢見る展開です。シビアな日程の中で、クロップがどういった采配を見せるのでしょうか。

  8. タムコップ より:

    ビッグイヤーを獲った04〜05シーズンもファイナルで散った06〜07シーズンも、決勝トーナメントに進んだレッズは常にアンダードックでしたが、このチームには、人智を超えた神通力があるんですよねー。
    そこがレッズのなんとも言えない魅力なので応援してるというのもあるのですが、管理人さまのおっしゃる通りで、今回のシティー戦はどこを取っても有利な要素はほぼほぼ「0」でしょう。
    前後のスケジュールも踏まえると尚更ですが、大方の予想を覆すようなガチンコ勝負になることを期待します!

  9. プレミアリーグ大好き! より:

    さすがに2戦トータルでシティが負けるのは想像できませんね。。。
    今年のシティはそれくらい強すぎます。
    優勝候補筆頭なので、リバプールとしてはここは引きたくなかったですね

  10. グッチ より:

    うーん、ここでシティか…というのが本音です。CLらしい相手、他リーグの強者をクロップサッカーが呑み込む光景を期待していたのですが、シティですかぁ〜!!勝ち難い上に新鮮さの無いカードでちょっと残念です(苦笑
    救いがあるとすれば管理人さんの仰る通りプレミアのベスト4が確定したことと、どう転んでも試合自体は面白いということでしょう!

    他国とぶつかって欲しかったなぁ…

  11. プレミアリーグ大好き! より:

    そもそももう少しで出場枠が4チーム固定になるのだからUEFAランクがどうのこうのってどうでも良くないですか?

    —–
    “弱きを助け強きを挫く”。かつて程の極端さは無くなりましたが、ご存知任侠クラブであるリヴァプールが、レアルやバルサ、バイエルンやユヴェントス等のメガクラブ相手にどう渡り合っていくのか非常に楽しみでしたが、まさか既に勝負しているシティと当たるとは…。
    既に2回戦ったとはいえ、勿論以前のような流れや結果になるとは思えませんが、それでも大陸の強者相手にリヴァプールがどこまでやれるか見たかった…。
    シティという高い壁を乗り越えればまだ可能性はありますが、果たしてどうなることやら。

  12. おはむ より:

    バルサvsリバプール
    レアルvsマンCが見たかった

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