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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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最後はダヴィド・シルヴァ!ラスト3分で勝ち越したマンチェスター・シティが、今季CL初勝利!

初戦はオリンピック・リヨンにホームで敗戦。チャンピオンズリーグ2018-19シーズン、グループFの大本命マンチェスター・シティは、アウェイといえどもホッフェンハイム戦で勝ち点を落とすわけにはいきません。プレミアリーグでは6勝1分、21ゴールで7節に首位奪還。デブライネとバンジャマン・メンディの不在を感じさせない攻撃力は、欧州でもトップクラスでしょう。ペップの11人を見てみましょう。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、コンパニ、オタメンディ、ラポルテ、MFフェルナンジーニョ、ダヴィド・シルヴァ、ギュンドアン。前線はスターリング、サネ、アグエロの3枚です。昨季プレミアリーグ王者がブンデスリーガ12位を圧倒すると思いきや、キックオフから1分も経たないうちに、ライン・ネッカースタジアムに詰めかけたホームサポーターの絶叫が響き渡ります。

開始45秒、右からのスローインでデミルバイにスルーパスが出ると、裏を狙っていたベルフォディルに完璧なスルーパス。中央に持ち込んだベルフォディルがエデルソンと1対1となり、落ち着いてニアを射抜きました。負けられないアウェイチームは、スターリングがドリブル突破で最終ラインを翻弄。8分の同点ゴールは、ダヴィド・シルヴァがボックス左に通したスルーパスで決まりました。GKバウマンの目の前に躍り出たサネが脇に流すと、ニアにいたアグエロが巧みなタッチでマーカーを振り切り、ゴール左隅にプッシュしました。14分にホッフェンハイムが3対1となるチャンスを迎えるも、ラポルテがパスコースを切ってボールを奪取。ここから右サイドに出たボールを快足スターリングが追いかけ、DFを振り切ってバウマンと向き合いますが、フィニッシュはGKの足に当たり、ポストの左に逸れていきました。

20分過ぎからは、圧倒的なマン・シティペース。サネとラポルテ、カイル・ウォーカーとスターリングが左右から仕掛けるアタックはスピーディーで、ホッフェンハイムの守備陣は深く引いて守らされています。33分、3人のチェックをすり抜けたダヴィド・シルヴァがギュンドアンに預け、左のサネにボールが渡ると、中に入って4人をかわしたドリブラーは最後にカットされ、こぼれ球に足を伸ばしたアグエロのボレーは左にアウト。2分後、左45度からアグエロが放ったループシュートは、GKバウマンが下がりながら外に弾き出しました。

37分、ラポルテのバックパスミスをベルフォディルがさらい、右からゴール前に持ち込むと、クロスに打ったシュートはエデルソンがセーブ。スターリングとアグエロが仕掛けたカウンターは、ラストパスをもらったサネがトラップをミスしてしまいます。絶好調アグエロは、42分に左から中に斬り込み、ニアを狙った強烈なシュートがクロスバーぎりぎりを越えていきます。前半は1-1。スコアこそイーブンですが、次のゴールを決めるのはプレミアリーグ王者でしょう。

後半開始直後にラポルテが裏を取られ、右サイドからのパスを受けたデミルバイにボックス右からきわどいシュートを喰らうと、1分後にはグリリッチュのミドルがエデルソンの頭上を襲います。53分、ラポルテが左サイドを突破し、ニアに合わせたラストパスはダヴィド・シルヴァが枠に打ち切れず。ナーゲルスマン監督はサライを下げ、プレミアリーグでは岡崎慎司の控えだったクラマリッチを投入します。59分にフェルナンジーニョのミドルをキャッチしたバウマンが、迷わず最前線にパントを蹴ると、飛び出したエデルソンがかぶって後ろにこぼれたボールはサネがフォロー。ホッフェンハイムにペースを握られているペップは、67分にオタメンディをジョン・ストーンズに代えてセントラルに2枚並べ、ラポルテ、コンパニ、カイル・ウォーカーの3バックにスイッチします。

ペップが手を打った1分後、ギュンドアンがハムストリングを痛め、ベルナルド・シウヴァに後を譲ります。72分、左サイドを崩したベルナルド・シウヴァのクロスをファーのアグエロが頭で合わせると、バウマンが落ち着いてキャッチ。サネがボックス左に侵入し、バウマンと交錯して転倒したシーンは、レフェリーが悠々と流しました。残り15分、スターリングに代わってマフレズ。サイドで持てるゆえに、サイドからの突破にこだわり過ぎか…。諦めかけていた87分、ワールドクラスのプレーメイカーのクレバーなプレイでスコアが動きました。ベルナルド・シウヴァのロングクロスをポッシュがトラップすると、狙っていたダヴィド・シルヴァが奪ってすかさず左足のフィニッシュ!ボールはサイドネットに吸い込まれ、1-2。マン・シティが苦しい試合を制し、チャンピオンズリーグの連敗を4で止めました。

中央を締めてボールを奪い、速いパスワークからラポルテのサイドを執拗に攻めるホッフェンハイムのアタックは見ごたえ充分で、プレミアリーグ首位といえどもCLでは簡単に勝てないと思い知らされました。サイドからのラストパスをことごとくカットされ、攻め手を失っていたところで、ダヴィド・シルヴァが相手の隙に乗じて冷静に決めてくれました。3バックへのシフトは、攻撃面では成功したとはいえなかったものの、ベテランの最高のプレイをリスペクトしつつ、結果オーライということでいいのではないでしょうか。ホーム敗戦の暗雲を振り払う大きな勝ち点3。マンチェスター・シティは、シャフタル・ドネツクとの連戦を1勝1分以上で終えられれば、グループステージ突破を決められそうです。

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“最後はダヴィド・シルヴァ!ラスト3分で勝ち越したマンチェスター・シティが、今季CL初勝利!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    ストーンズ投入で絶対勝ちに行くという意志が浸透したようです。決めたのは一瞬の隙をついたダヴィド・シウバ!
    サネが倒されたのに笛が吹かれず、観ている側にもイライラが募りましたが、正直ホッとしました。

    —–
    審判の判断が遅くてイライラしました
    なんとか勝てましたが負けていてもおかしくなかったです
    ギュンドアンが怪我してしまいましたね
    今季は離脱者が多く苦難のシーズンになりそうですね

    —–
    フェルナンジーニョの替えがいないと言われてますが、ストーンズが慣れてくればと思ってます。デ・ブライネの復帰も予想より早まりそうだし、フォデン、ディアス、ジンチェンコにも出番を与えたいし、やはり選手層は一番なのでリーグ制覇は期待できそうです。ただ、CL決勝トーナメントとなるとレッズやPSG、ユーベ相手には苦戦しそうですね。あと、バルサもいるし。

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