メッシ2ゴール1アシスト!正面からぶつかったスパーズは、バルサに4発喰らって連敗!
リスクをとって攻めるか、追加点を回避するか。ポチェッティーノ監督と選手たちにとって、難しいゲームになりました。5分過ぎから押し始めたスパーズ。ハリー・ケインに楔のパスが通れば、サイドに展開してソン・フンミンとルーカス・モウラで勝負できます。12分、縦パスでボックス右に飛び出したルーカス・モウラは、弱いグラウンダーをクリアされてしまいました。25分、ソン・フンミンの落としを受けたハリー・ケインのミドルは、テア・シュテーゲンが右に飛んでキャッチ。28分のバルサの2点めは、スアレスに通したメッシのクロスから決まりました。元レッズのストライカーが左にいたコウチーニョに落とすと、ボレーはミスキックでしたが、自らフォローした7番がボックスの外に戻し、ラキティッチが左のポストを叩くスーパーボレー。勢いに乗ったバルサは、メッシのパスを受けたスアレスが右からきわどいシュートを放つなど、アグレッシブに3点めを狙っています。
33分、ハリー・ケインの縦パスがDFを背負ったルーカス・モウラに通り、巧みなステップで振り向いたドリブラーが左のラメラを走らせますが、クロスは相手に当たってシュテーゲンにキャッチされます。バルサがゲームを支配したまま、前半は0-2で終了。プレミアリーグのクラブに、攻める以外の選択肢はありません。後半に入り、前に出るスパーズ。メッシのシュートが2度もポストを叩きますが、3点めを怖れていては勝ち点を残せません。52分、中央から上がったラメラが左に出たハリー・ケインにラストパスを出すと、切り返しから右足を振り抜いたエースの一撃がシュテーゲンの左手の下を抜けていきます。1-2、次の1点を決めるのはどちらでしょうか。ナポリVSリヴァプールとは打って変わって、オープンな展開です。
56分、バルサの10番がついにゴールを陥れました。左サイドのジョルディ・アルバを走らせたメッシがゴール前に入り込み、丁寧なグラウンダーをもらうと、ロリスの動きを確認して逆に流すテクニカルなボレー。ワールドカップを制した守護神は、左隅に転がるボールを呆然と見送るしかありませんでした。61分にスアレスに打たせた縦へのスルーパスもエクセレント。上がるしかないスパーズが、先に4点めを獲られそうです。ところが66分、スパーズが再度1点差に迫ります。ボックス右でラングレからボールを奪ったハリー・ケインがソン・フンミンに戻すと、脇にいたラメラがトラップしてすぐに左足一閃。ラングレに当たったボールにテア・シュテーゲンは逆を突かれ、ウェンブリーが歓喜に包まれます。2分後、こぼれ球を見てボックスの外に出たロリスがクリアをメッシに拾われ、4点めかと思われたピンチは、アルデルヴァイレルトが戻ってシュートを足に当てました。
ワニャマをエリック・ダイアー、ソン・フンミンをシソコに代えたポチェッティーノ監督は、79分に足がつったラメラを諦めジョレンテ投入。キレキレだったルーカス・モウラのフィニッシュは、ことごとくバルサの守備陣に阻まれました。殴り合いに決着をつけたのは、やはりメッシ。敵陣でインターセプトしたジョルディ・アルバがアーリークロスを入れると、スアレスが巧みなスルーでフリーになった10番に打たせました。次々とゲートに向かうスパーズサポーター。スパーズは2-4で敗れ、アウェイでPSVに勝ったインテルにも勝ち点6差とされました。
正攻法でぶつかり、終盤は押していたスパーズ。アグレッシブだった攻撃陣に拍手を送りたくなる一方で、「先に獲られてはダメ」「メッシを自由にしてはダメ」と、バルサ戦のNG集のような一戦でもありました。PSVに連勝、インテル相手に3ゴールあるいは2点差以上の勝利など、勝ち抜けの条件が厳しくなりそうなポチェッティーノ監督のチームは、守備を立て直してミッションを達成することができるでしょうか。エリクセンとデル・アリをはじめ負傷者だらけのチームは、心身のリフレッシュという課題も突きつけられています。
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エリクセン、アリ、ヤンを欠いておまけにロリスは負傷明けと来てはなかなか大変なゲームだとは思いましたが…やはりバルサ、メッシは伊達ではないですね。
オープンで良い試合だったとは思いますし、ケインが調子戻ってきたのでまだまだCLを楽しめれば嬉しいです。