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プレミアリーグ時代とは別人⁉世界王者を潰したドゥサン・タディッチの超絶プレイに大興奮!

レアル・マドリードとアヤックスの試合は、プレミアリーグに所属していた選手の活躍が気になって、ドルトムントVSトッテナムを観ながら戦況を追っていました。ティボ・クルトワやルカ・モドリッチ、ガレス・ベイルらマドリード勢ではありません。マンチェスター・ユナイテッドサポーターだから、ダレイ・ブリント?いえ、ユーティリティの高いレフティには、元気でがんばってほしいという気持ちはありながらも、つぶさに追いかけようとするほどの熱意はありません。私が注目していたのは、元サウサンプトンのドゥサン・タディッチです。ロナルド・クーマンが指揮を執っていた2014-15シーズンに入団し、昨季までの4シーズンで、プレミアリーグ通算134試合20ゴール27アシストという数字を残したプレーメイカーです。

セインツの黄金時代を築いたひとりであるタディッチは、クロスの精度の高さが魅力だったのですが、今回注目していた理由は当時のプレイが懐かしかったからではありません。30歳になったセルビア代表MFは、アヤックスに移籍してから前線でプレイする機会が激増し、23試合で16ゴールも決めていると知ったからです。あのタディッチが、どんなスタイルに変貌を遂げたのだろう?レアル・マドリードとのゲームは、そんな疑問をクリアする絶好の機会だったのです。

4-3-3の真ん中ということは、ゼロトップ⁉キックオフから4分、ルーカス・バスケスが右からクロスを入れると、ラファエル・ヴァランのヘッドがいきなりクロスバーを叩きます。敵地ヨハン・クライフ・アレナでのファーストレグを1-2で制した世界王者の勝利を予感させる立ち上がり。アヤックスが、7分という早い時間に先制するとは想像もできませんでした。失点シーンは油断という言葉がぴったりで、自陣でのスローインから奪われたボールをタディッチに持っていかれ、左足アウトで転がしたラストパスをツィエクがズドン!唖然とする幕開けではあったのですが、0-1ならアウェイゴールルールでレアル・マドリードがリードしています。

早く追いつきたいレアル・マドリードがサイドを制圧し、アヤックスはカウンターで対抗。白いシャツはミスが多く、動きも緩慢に見えたのですが、あれほどの事件が起こるとは思えない展開でした。18分、ルーカス・バスケスのクロスをヴァランがボレーで合わせると、オナナが正面でキャッチ。ここからのカウンターで、アヤックスが追加点を奪います。右サイドでパスを受けたタディッチが振り向き、カゼミーロに寄せられると、ジダンのモノマネかとツッコミたくなるマルセイユ・ルーレット!左からボックスに入ったネレスへのスルーパスも完璧で、クルトワを抜き去った22歳がチップキックでネットを揺らしました。

こうなると、熱狂的なアウェイサポーターもリアルな夢を描くようになります。22分にスルーパスで抜け出したネレスは、クルトワの前で放った左足のループシュートがファーにアウト。右からフォローしていたタディッチに渡ったら…とドキドキするシーンでした。25分には、縦パスでカゼミーロの裏に出たタディッチの強烈なシュートをクルトワが足でセーブします。29分、サイドで脅威となっていたルーカス・バスケスが負傷リタイアでガレス・ベイルにチェンジ。2分後にカウンターから左に持ち込んだヴィニシウスは、シュートを放った直後に足を痛め、こちらもマルコ・アセンシオに後を託すしかなくなりました。

42分、左からドリブルで一気にゴール前に進んだベイルのシュートは、左のポストに直撃。アヤックスが有利になるような事件が続いた前半は、0-2で終了しました。スペイン勢の強さを散々見せられてきた私たちは、ハーフタイムに綻びを修正したエル・ブランコが巻き返してくると思うのが自然です。予想通り、ホームチームの猛攻がスタート。51分にタディッチのきれいなスルーパスで左からボックスに入ったファン・デ・ビークは、フリーの左足シュートをクルトワに阻まれてしまいます。60分、冴えまくるタディッチのスルーパスでマズラウィが右に流れながらシュート。これは惜しくも枠に飛ばなかったものの、62分に勝負を決定づける3点めが入りました。

右サイドから始まった速攻。ツィエクが左に展開し、ファン・デ・ビークがボックス手前にいたタディッチに斜めのパスを通すと、ナチョをかわした10番が左足一閃。左隅に飛んだボールにクルトワは触れませんでした。起点となったツィエクのトラップがタッチラインを割っていたのではないかという疑惑は、VARを経てお咎めなし。レアル・マドリードが勝ち抜くには、3点が必要となってしまいました。

70分にマルコ・アセンシオの左足シュートがファーのサイドネットに収まり、世界王者のノルマは2点となりますが、2分後に左サイドから蹴ったシェーネのFKがクルトワの頭上を越えてファーサイドのネットに吸い込まれ、何と1-4。83分にベンゼマがボックス手前でインターセプトし、モドリッチが持ち込んだシーンは3対1のビッグチャンスでしたが、ラストパスを受けたベンゼマがスリップし、ベイルはシュートをオナナにぶち当ててしまいました。これが決まらないようでは、敗退もやむをえません。最高の輝きを見せたタディッチがジャイアントキリングの主役となり、いいところがなかったエル・ブランコは4連覇の夢を絶たれました。

凄すぎた。美しかった。レアル・マドリードの敗因については専門のメディアにおまかせしますが、彼らのメンタルとフィジカルがどうであろうと、タディッチが素晴らしかったのは間違いありません。1ゴール2アシスト、前線に通しまくった極上のスルーパス。セルビア人らしい柔らかいタッチで、若いチームを指揮したプレーメイカーに惚れ惚れする90分でした。次戦は、奇跡的な勝利でベスト8進出を決めたチーム同士で戦ってみたいものです。決して「アヤックスは与しやすい」と思っているからではありません。もう一度、今度はライブでプレイを堪能させていただきたいからです。ありがとう。最高でした。(ドゥサン・タディッチ 写真著作者/Екатерина Лаут)

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“プレミアリーグ時代とは別人⁉世界王者を潰したドゥサン・タディッチの超絶プレイに大興奮!” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    タディッチ素晴らしかった。セインツにまだいればと思ってしまうくらい、、、。
    今のアヤックスは夢がありますね。どのような組み合わせになるか分かりませんが期待してしまうチームです。

  2. ペップの街 より:

    今週の2ndレグ4ゲームで3ゲームが大逆転⁉️
    順当勝ちはスパーズのみ。
    なんか嫌な予感がしてきました。

  3. ゆゆ より:

    更新お疲れさまです。
    タディッチはすごかったですね、、マルセイユルーレットからのスルーパスの流れは無双してました。

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