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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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オリヴィエ・ジルー、爽快なハットトリック!チェルシーが5発大勝で順当に8強入り!

開始5分、ウィリアンのCKにロフタス=チークが競り勝ち、落下点に先着したのはオリヴィエ・ジルー。プレミアリーグでは20試合1ゴールと結果を残せていなかったストライカーが、左足ボレーでネットに突き刺し、チェルシーのヨーロッパリーグ8強進出を決定的にしました。ファーストレグを3-0で落としているディナモ・キエフが逆転するには5点が必要です。プレミアリーグのクラブにボールを支配され、カウンターで対抗するチームに大量得点は望めないでしょう。

勝ち抜けを確信しているサッリ監督は、ザッパコスタ、クリステンセン、ロフタス=チーク、カラム・ハドソン=オドイを先発起用。エヴァートンと戦う週末のプレミアリーグで、ベストメンバーを揃える算段なのでしょう。ケパ、リュディガー、マルコス・アロンソ、カンテ、ウィリアンと要所に主力を配し、アンカーはコヴァチッチ。マルコス・アロンソとのコンビでロフタス・チークがボックスに侵入した11分の決定機は、シュートが右に逸れてしまいました。大勝の予感漂うチェルシー。ウィリアン、ロフタス=チーク、マルコス・アロンソが絡む左サイドからのアタックが強力で、ディナモ・キエフは守勢にまわらされています。

26分、カンテが右からドリブルで突進し、縦パスでジルーを走らせると、折り返しはケジオラがクリア。33分の追加点は、ロフタス=チークから縦パスを受けたマルコス・アロンソのアーリークロスがすべてでした。冷静に右足ボレーを決めたのはジルー。38分にはカンテのロングフィードがハドソン=オドイに通り、ジルーをポストに使った18歳が左足を振り抜きますが、ブルダが足に当てて難を逃れます。46分、ジルーとのワンツーでハドソン=オドイがボックス右を崩すと、正確なグラウンダーを左足で押し込んだのはマルコス・アロンソ。前半で0-3としたチェルシーは、アザールやダヴィド・ルイスを使わずに試合を終えることになりそうです。

いくつかのチャンスをオフサイドで潰していたキエフは、50分にもリュディガーの裏に入ったハルマシュに旗が上がり、ゴールを認められず。直後にツィガンコフがボックス右を突破した決定機は、シドルチュクの最初のシュートをケパがブロックし、こぼれ球を右隅に打った2本めはポストに阻まれました。59分、右サイドからのウィリアンのFKは、ノーマークになっていたジルーの頭にぴったり。イージーなヘディングがゴールに飛び込み、32歳のストライカーはハットトリック達成です。61分、マルコス・アロンソが左隅を狙ったFKは、ボイコがセーブしてポストにヒット。サッリ監督は、65分過ぎから次々と3枚のカードを消費しました。カンテをジョルジーニョ、ザッパコスタをアスピリクエタ、ウィリアンをペドロ。週末のプレミアリーグで活躍してほしい選手たちのコンディショニングを目的とした交代策でしょう。

78分、相手のミスパスを拾ったジルーのスルーパスでハドソン=オドイが完全に抜け出し、右足インサイドでボイコの脇を抜きました。若きウインガーは、ヨーロッパリーグで3戦連続ゴール。アザールが移籍することになっても、彼が穴を埋めてくれるのではないかと期待してしまいます。

「St.Giroud day」と名づけたくなる3発1アシストの大暴れ。ジルーが真価を発揮し、0-5で圧勝したチェルシーが順当にベスト8進出を決めました。アーセナルとのファイナルを実現させるためには、どちらかがナポリを倒さなければなりません。ロンドンの名門たちは、直接対決を回避しつつ強敵を退け、バクー・オリンピックスタジアムに辿り着くことができるでしょうか。プレミアリーグファンにとって、2018-19シーズンはCLもELも楽しみです。(オリヴィエ・ジルー 写真著作者/Антон Зайцев)

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“オリヴィエ・ジルー、爽快なハットトリック!チェルシーが5発大勝で順当に8強入り!” への2件のフィードバック

  1. ミハル より:

    ジルーの活躍は今も嬉しいです。
    アーセナルを去る事になったときは
    ショックでしたが、チェルシーでも頑張ってほしいとは
    思ってたので、これからも応援したいです。

  2. nor より:

    おっしゃっる通り今年のヨーロッパははPL勢の面目躍如、CLELファイナルに4チームも夢ではないですね。

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