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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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VARの長い沈黙、判定はマネの先制ゴール!敵地で4発のリヴァプールがCLベスト4進出!

プレミアリーグでチェルシーに完勝してから中2日。タイトなスケジュールでCL準々決勝セカンドレグに臨むクロップ監督は、フィルミーノをベンチに置いています。雨のエスタディオ・ド・ドラゴンで開催されるポルトVSリヴァプール。初戦はレッズが2-0で勝っており、アウェイゴールを先に奪えば勝負は決するでしょう。プレミアリーグで優勝争いを続ける赤いユニフォームの11人を見てみましょう。GKアリソン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン、MFファビーニョ、ワイナルドゥム、ミルナー、FWサラー、マネ、オリギ。キックオフから1分、ロバートソンをかわして打ったヘスス・コロナの左足シュートは、クロスバーのすぐ上を越えていきました。

4分、マティプに競り勝ったマレガが右足でミドルシュートを放つと、アリソンが冷静にキャッチ。攻めるしかないポルトは前がかりになっており、レッズは虎視眈々とカウンターを狙っています。7分、ポルトのFK。右からのラストパスを受けたマレガが振り向きざまに右足を振り抜くと、アリソンは右に反応して懐に収めます。10分までにポルトのシュートは5本。プレミアリーグNo.1の堅守を誇る最終ラインは、引きすぎると却って危険です。

14分、ボックスの左脇を崩したヘスス・コロナが中央に浮かし、マレガが頭でコースを変えるも右にアウト。マレガはこの直後にもアレックス・テレスのアーリークロスを左足で合わせますが、うまくミートできずに左に外します。ポルトがハーフコートマッチを展開し、20分を過ぎてもレッズはノーチャンス。24分にオタビオがラインの裏に浮かすと、こぼれ球に詰めたブラヒミの一撃はマティプがブロックしました。

26分、左から上がったロバートソンがニアに流したボールをサラーがシュート。チーム初の一撃はワイナルドゥムの足元に入りますが、すかさずボックスに飛び込んでパスを受けたサラーが右足で2本めを狙うと、右に流れたボールをマネがスライディングで押し込みます。ジャッジはオフサイドか。いや、どうやらVARです。長い沈黙。レフェリーがゴールを認めた直後に流れた映像は、マネが最終ラインに並んでいたことを証明しています。シュート数13対ゼロからのアウェイゴール!ポルトがベスト4に進出するためには4点が必要となりました。

30分、左からのクロスに反応したブラヒミのボレーは難しいバウンドになりましたが、アリソンは慌てずキャッチ。0-1とされた後、ポルトのアタックは単調になりました。前半終了間際にアーノルドが右からクロスを入れると、ミルナーのボレーはファーポストぎりぎりを抜けていきます。ハーフタイムのカウントでは、フィニッシュは15対4。ワンチャンスを活かしたアウェイチームが、望み通りのスコアでセカンドハーフに向かいます。後半頭からオリギに代わってフィルミーノ。セルジオ・コンセイソン監督は、オタービオをソアレスにスイッチしています。

再三のクロスは味方に合わず、思うようにシュートを打てなくなったポルトの攻撃陣。54分にエレーラのクロスを叩いたソアレスのヘッドは、大きく右に外れました。右サイドの守備に忙殺されていたマネが、57分に久々のドリブル。アーリークロスがサラーの頭に届くも、うまくコントロールできませんでした。60分を過ぎても0-1、シュート数は17対5。ポルトの指揮官は、険しい表情を浮かべています。65分、自陣左サイドの深い位置でボールを奪ったフィルミーノがカウンターを発動。右から上がったアーノルドのスルーパスは完璧でした。カシージャスと1対1になったサラーが落ち着いて左隅に決め、0-2。クロップ監督はこのタイミングでアーノルドを下げ、ようやく復帰したジョー・ゴメスを送り出しました。

68分、左からのCKをミリトンがヘッドで右隅に叩き込み、1-2。ポルトは再び4点が必要となりました。71分、ロバートソンに代わってヘンダーソン。73分にヘンダーソンのスルーパスでマネがラインの裏に抜け出し、カシージャスをかわしますが、無人のゴールを狙った右足シュートは体が回り切らず、ポストの右に逸れてしまいました。76分、ヘンダーソンのアーリークロスをフィルミーノがヘッドで叩きつけ、1-3。83分にはCKをマネが頭で後ろに逸らし、ファン・ダイクの容赦ないヘディングがネットに突き刺さりました。初戦を2-0で制したレッズが、敵地でも1-4で快勝し、バルサが待つベスト4に駒を進めました。

大きかったマネの先制ゴール。一見オフサイドだった10番の飛び込みは、VARによってベスト4進出のターニングポイントとなりました。ナーバスだったチームは落ち着きを取り戻し、終わってみれば3トップ揃い踏みの圧勝劇。サイドを制圧されたときの対応や、ミドルレンジのスペースの埋め方などいくつか宿題が残った感はありますが、クロップ監督の答えは「コンセプトは変えず、運動量とプレスの強度をUPする」ということになるのでしょう。さあ、いよいよバルサです。今季プレミアリーグの優勝争いがいかにハイレベルかを、カンプ・ノウのピッチで見せつけていただければと期待しています。

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“VARの長い沈黙、判定はマネの先制ゴール!敵地で4発のリヴァプールがCLベスト4進出!” への1件のコメント

  1. Macki より:

    早速の更新ご苦労様です。
    立ち上がりポルトの攻勢に手を焼きました。マネのゴールが取り消し次第ではどうなっていたかわからなかったと思います。チェルシー戦後中2日はキツイですね。
    ただ後半ボビーを入れてからボールが回るようになり、やはりこのチームはボビーを必要としているのが改めてわかります。次はバルサ戦。今のレッズがどこまで彼らとゲームできるのか?スアレスや復調気配のコウチーニョがアンフィールドに戻ってきます。今から楽しみです!

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