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劇的ゴールはVARでオフサイド…指揮官の采配が当たったスパーズがクラブ史上初のCL4強!

トッテナム・ホットスパー・スタジアムで開催されたファーストレグは、1-0でスパーズ。シティ・オブ・マンチェスターで迎え撃つ昨季プレミアリーグ王者は、90分で勝ち抜けを決めたければ2ゴールが必要です。ペップのスタメンは、クリスタル・パレスに1-3で快勝した日曜日のプレミアリーグとほぼ変わらず。サネに代わって右サイドを担うのはベルナルド・シウヴァです。GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、コンパニ、ラポルテ、バンジャマン・メンディ、MFデブライネ、ギュンドアン、ダヴィド・シルヴァ、FWベルナルド・シウヴァ、アグエロ、スターリング。対するポチェッティーノ監督は、現在のベストメンバーを揃えて正攻法で勝とうとしています。GKロリス、DFトリッピアー、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、ダニー・ローズ。中盤センターにシソコとワニャマ、2列めにエリクセン、デル・アリ、ルーカス・モウラ、最前線にプレミアリーグ12ゴールのソン・フンミンという布陣でしょうか。

キックオフからわずか4分、デブライネが左に展開したボールをスターリングが中に持ち込むと、右足のコントロールショットが右のサイドネットに突き刺さりました。スコアレスドローの可能性がなくなったポチェッティーノ監督と選手たちの最大のテーマは、アウェイゴールを決めることになりましたが、7分という早い時間に歓喜の瞬間が訪れました。エリクセンのパスを中央で受けたデル・アリが縦にスルーパスを出すと、ラポルテがカットしたボールがソン・フンミンへ。7番が迷わず右足を振り抜くと、エデルソンに当たったボールがネットを揺らしました。

アウェイサポーターが集うスタンドは、9分に再び絶叫します。ラポルテのドリブルをルーカス・モウラが敵陣でカットしてボックス前まで運び、後ろにいたエリクセンへ。左サイドが2対1になっていたのを見逃さなかった司令塔が速いパスを通すと、ソン・フンミンの完璧な一撃がゴール右上に吸い込まれました。3点が必要になったマン・シティは、10分に同点に追いつきます。アグエロが右に出したパスで、ベルナルド・シウヴァがボックスに侵入。左足のシュートはダニー・ローズの足に当たり、逆を取られたロリスは枠に転がるボールを呆然と見送るしかありません。予想外の乱打戦。次のゴールが、勝負を分けるポイントとなりそうです。

2-2となり、落ち着きを取り戻したシティ・オブ・マンチェスター。17分のダヴィド・シルヴァのFKはクロスバーを越え、20分にエリクセンが放った左足ミドルも浮いてしまいます。21分、ベルナルド・シウヴァとのコンビで右サイドを崩したデブライネがファーに高速グラウンダーを送ると、スターリングがロリスの動きを見て右隅にボレーを決めました。3-2、このまま終わればアウェイゴールルールでスパーズの勝ちです。攻め合いが続くシティ・オブ・マンチェスター。スパーズは最前線にルーカス・モウラが入り、ソン・フンミンは左サイドが主戦場となっています。

37分、ゴールラインまで抉ったデブライネがニアにグラウンダー。アグエロのシュートは、アルデルヴァイレルトがブロックします。39分、スパーズに激痛のアクシデント。数分前に足を痛めた後、ピッチに戻っていたシソコが再び座り込んでしまいました。ポチェッティーノ監督の交代カードは、何とジョレンテ!43分、サイドチェンジを受けたソン・フンミンがカイル・ウォーカーをかわして左足を振り抜くも、ボールはファーポストの外に切れていきます。前半は3-2のままで終了。次のゴールを決めたほうが、ベスト4を視界に捉える展開です。

49分、ボックス手前からのFKを蹴ったのはデブライネ。直線的な弾道のシュートはうまく落ちず、ロリスのグローブの先を越えていきます。1分後、ギュンドアンが左のダヴィド・シルヴァを使い、グラウンダーに合わせたスターリングのボレーはロリスがセーブ。詰めたベルナルド・シウヴァは枠に押し込めませんでした。猛攻を続けるマン・シティ。54分のデブライネの強烈なミドルは、ロリスが右に弾き出します。

58分、エリクセンのスルーパスで抜け出しかけたソン・フンミンはタッチミスでチャンスを逃し、左に出たボールをデル・アリが中に入れると、ジョレンテのダイビングヘッドはエデルソンが素晴らしいセービングで阻みました。その1分後、中央をドリブルで進んだデブライネが柔らかい縦パスでアグエロを走らせます。ボックス右に出たプレミアリーグ19ゴールのエースは、教科書通りにロリスの肩越しを狙って4-2!今回のホーム&アウェイでマン・シティがスパーズを上回ったのは、これが初めてです。

72分、トリッピアーの縦パスでソン・フンミンがボックス右に流れると、飛び出したエデルソンがシュートをブロック。ここからの2度めのCKをジョレンテが腰に当てて押し込み、またしてもスパーズがアウェイゴールルールで上に立ちました。77分に右からのグラウンダーをエリクセンが左足で狙うと、コンパニが体を張ってブロック。残り時間は10分を切りました。ポチェッティーノ監督は、ルーカス・モウラに代えてベン・デイヴィス。ペップの切り札はバンジャマン・メンディをレロイ・サネです。

86分、フェルナンジーニョが左に浮かしたボールをサネが頭でゴール前に送ると、ギュンドアンのボレーはクロスバーの上。全員が自陣に引いているスパーズは、最後まで耐えられるでしょうか。90分、ダニー・ローズが下がってダヴィンソン・サンチェス。93分、エリクセンが致命的なミスパスを奪われ、アグエロのラストパスをスターリングがロリスの足に当てて押し込みました。歓喜に沸くシティ・オブ・マンチェスター。スターリングは天を仰ぎ、ペップは飛び跳ね、デル・アリとロリスはピッチに倒れ込んでいます。ところが…!

レフェリーの素振りから、VARが発動したことが窺えます。レフェリーのジャッジは、アグエロの戻りオフサイド。マン・シティの4冠チャレンジを継続させる劇的なゴールは認められませんでした。追加タイム6分33秒、アウェイサポーターが待ち焦がれたタイムアップのホイッスル!スパーズがアウェイゴールルールでマン・シティをかわし、現行のCLになってからはクラブ史上初となるベスト4進出を果たしました。

序盤の撃ち合い、シソコリタイア、アグエロの一撃、ジョレンテの「決勝点」、無念のオフサイド…。ハンドを疑われたジョレンテのゴールはVARでお咎めなし、アグエロはオフサイドと、新しいシステムを用いたジャッジが明暗を分けるポイントとなりました。乱戦のトリガーとなったソン・フンミンの2発をリスペクトしつつも、MVPはマウリシオ・ポチェッティーノだったと思います。ジョレンテを前に置いてデル・アリをセンターに配し、サイドが危険と見るやベン・デイヴィスで蓋をするなど、マン・シティの猛攻を何とか止めようとする采配は見ごたえがありました。ベスト4進出、おめでとうございます。どちらが勝っても喜ばしく、どちらが敗れても悔しさが残る凄い試合でした。スパーズの指揮官のガッツポーズを目撃してから40分以上が経ちましたが、未だ震えが止まりません。

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“劇的ゴールはVARでオフサイド…指揮官の采配が当たったスパーズがクラブ史上初のCL4強!” への7件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    いやー、負けちゃいました。悔しいけど、あれだけミスが出ると厳しいですね。
    でも、3点取られても4点取って勝つペップのフットボールは貫きました。まさにクライフの後継者の面目躍如でした。
    しかし、ソンはすごいなあ。

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    レッズ戦を主戦場に観つつ、このゲームをチェックしてました。レッズサポの私が言うのもなんですが、このゲームは最高に面白かったです。レッズが安全圏に入ってから、メイン観戦がこちらに切り替わりました(笑)
    アディショナルタイムのスターリングのゴールシーンは声を上げてしまいましたが、、、オフでしたね。。。どちらも諦めないスタイルは観ていて面白かったです。ベストバウトの一つではないでしょうか。スパーズベスト4進出おめでとうございます!

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    ソニー最高です、良い試合で勝てて嬉しい!
    しかし準決勝にソニー抜きでシソコ怪我となると編成が厳しいですね…多くのスパーズの選手の古巣、アヤックス戦も良い試合をして欲しいですがこの興奮を来期もCL味わえるようにリーグ戦も落とさないで欲しいです。
    というのは贅沢でしょうか笑

  4. Sp より:

    スパーズは壁を一つ越えることが出来ましたね、補強0でここまでよく来たとしみじみ思います

  5. jpjtw より:

    補強なしでここまでは本当に凄いですよね、素晴らしい!

  6. がなゆ より:

    1. スターリングの先制点
    2. ソン・フンミンの1点目
    3. アグエロのニアミドル
    4. ジョレンテの腿付根弾
    5. スターリングの2点目?
    6. VARによる取消

    アウェイゴールルール、VAR導入もあり、1試合で6度の逆転シーンがあるとは (*_*)

    —–
    ※細かいですがシティのスタメンがサネ→スターリングかと思われます。

    シティは1stレグが悔やまれますね…ケインなしで勝ち切ったスパーズを褒めたいです

  7. makoto より:

    がなゆさん>
    すみません。うっかりやってしまいました。訂正させていただきました。ご指摘ありがとうございます。

    みなさま>
    CL史上に残る激戦といっても大げさではないのではないでしょうか。93分の幻のゴールで歓喜した選手、落胆した選手、タイムアップ後のコントラスト、それぞれの指揮官の喜怒哀楽、心をうたれました。

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