イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

シナリオライターはエンケティア!? フレッシュなアーセナルがヨーロッパリーグの初戦を快勝!

マット・ターナー、冨安健洋、ホールディング、ファビオ・ヴィエイラ、マルキーニョス、エンケティア。プレミアリーグで首位をキープしているアルテタ監督は、ヨーロッパリーグの初戦をフレッシュな顔ぶれで戦おうとしています。

レッツィグルンド・シュタディオンで待ち構えるホームチームはチューリッヒ。バーゼルとルガーノに本拠地で連敗し、フォーダ監督の解任がささやかれているチームです。開始4分、トシンが起点となったカウンターはボックス手前でストップ。7分にバックパスを受けたターナーが、トシンにインターセプトされたピンチは、角度のないところからのシュートがニアポストを叩きました。

12分、右サイドのマルキーニョスが中央に絶妙なクロスを入れると、マルティネッリのヘッドは左にアウト。互角の展開だったゲームは、16分にスコアが動きました。ファビオ・ヴィエイラが左に出したロングフィードで、カウンターが発動。ドリブルで上がったエンケティアが逆サイドに通したグラウンダーは完璧でした。

ダイレクトで叩き込んだのはマルキーニョス!プレミアリーグでは未だ出番がない19歳の初ゴールは、欧州のステージとなりました。リードしたアーセナルは、20分にも決定機を創ります。アンビ・ロコンガの浮き球を追って、左に流れたファビオ・ヴィエイラがGKブレッヒャーと1対1。ループシュートはタッチが強く、枠を越えてしまいました。

24分、ボックス右手前から放ったジャカのミドルは、ニアに飛んだブレッヒャーがビッグセーブ。白いシャツを包囲したガナーズは、ティアニーが中央でボールを散らしています。34分、チューリッヒにチャンス到来。右からスプリントしたオキタがグラウンダーを入れると、中央のトシンが空振りし、ボールは逆サイドへ。セルネスのダイレクトショットをスライディングでブロックしたのは、何とティアニーです。

マルキーニョスやサンビ・ロコンガとの距離感をキープする冨安健洋は、何度もクロスを上げるとともに、サイドチェンジをピタリと決めて攻撃に変化をもたらしています。押していたアーセナルが追いつかれたのは44分。CKが左に流れ、浮き球がボックス右に入ると、クリアしようとしたエンケティアが競ってきたアリティを蹴ってしまいました

PKを決めたのはクリエジウ。1-1の後半開始直後は、アーセナルが押し込んでいます。47分、ボックスの手前で奪ったマルキーニョスがエンケティアに預けると、左足のシュートはクロスバーをかすめました。52分には、ジャカの鋭い縦パスがボックス左へ。強烈なシュートをブレッヒャーにセーブされたのは、いつの間にか上がっていたティアニーです。

54分、敵陣で奪ったボールをサンビ・ロコンガが前線にフィード。3人かわしたエンケティアは、GKの正面に打ってしまいました。1分後、ティアニーのクロスのクリアを叩いた冨安のボレーは、右にアウト。58分にトシンが狙った超ロングシュートは、ターナーの守備範囲です。アーセナルが勝ち越しゴールをゲットしたのは62分でした。

右からファーに浮かしたのはマルキーニョス。ボラニヤシェヴィッチの裏に入ったエンケティアが、GKの足元に叩きつける完璧なヘッドを決めました。なるほど。前半終了間際のPK献上は、決勝ゴールを盛り上げるための演出だったのかもしれません…!

アルテタ監督が動いたのは残り20分。ティアニー、マルキーニョス、ファビオ・ヴィエイラを下げ、ジンチェンコ、サカ、ウーデゴーアをピッチに送り出しています。72分に座り込んだジャカは大丈夫でしょうか。昨季よりも攻撃への貢献度が高くなったレフティは、今やなくてはならない存在です。

78分、エンケティアに代わってジェズス登場。メンタルコンディションが良好なチームは、最終版も負けているチームのように獰猛にゴールに迫っています。86分、ウーデゴーアが左に通したスルーパスで速攻決定。マルティネッリのグラウンダーを収めたジェズスは、左足の決定的な一撃をGKに足でストップされました。

最終スコアは1-2ですが、ガナーズ快勝といっていいでしょう。MVPは、コンビで2発を決めたエンケティア&マルキーニョス。3つのゴールすべてに絡んだエンケティアが主演男優賞、14番の素晴らしいクロスを結果につなげた19歳が助演男優賞といったところでしょうか。プレミアリーグでは出場時間が少なかった冨安&ティアニーも、大いにリスペクトしたいコンビです。

CBのバックアップ、サイドを疾走するSB、中盤を仕切るセントラルMF、フロントスリーの左…マルチタスクを事もなげにこなすティアニーは、サッカーセンスの塊です。逆サイドの日本代表は、パス成功率95%、デュエル&タックル6戦全勝、6本のロングフィード成功率100%、ファイナルサードへのパス24本という秀逸なスタッツを残しています。

「若手とサブの選手をうまく使いながら、3ポイントをゲット」。テン・ハフ監督が達成できなかったミッションに、アルテタ監督は到達しました。日曜日のプレミアリーグ7節、エミレーツのエヴァートン戦は、おそらくいつものメンバー。マンチェスター・ユナイテッド戦の悔しさを払拭する攻撃的なフットボールを見せていただければと期待しています。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す