2023.02.23 チャンピオンズリーグ2022-23チャンピオンズリーグ
プレミアリーグ勢はCLで苦戦中…「高額&大物ゴールゲッターの獲得はプラスだったのか?」
2020-21シーズンのファイナルは、チェルシーとマンチェスター・シティのプレミアリーグ対決。昨季はリヴァプールとマン・シティの2強がベスト4に進出しています。直近のチャンピオンズリーグで、複数のチームが優勝を争っていたプレミアリーグ勢は、ラウンド16のファーストレグでひとつも勝てませんでした。
ACミランと戦ったスパーズとドルトムントと当たったチェルシーのロンドン勢は、ともにアウェイで1-0の敗戦。アンフィールドで15分までに2点リードだったリヴァプールは、守備が崩壊して2-5という信じられない大敗を喫しました。
最後に登場したマンチェスター・シティの相手はRBライプツィヒ。マフレズのゴールで先制した昨季プレミアリーグ王者は、ラスト20分に同点ゴールを決められ、1-1でタイムアップとなりました。敵地で主導権を握っていたチームが、エティハドで負けるとは思えませんが、「オンターゲット4対3」「ハーランドのシュートは1本のみ」という2つのスタッツが気になります。
シュラーガーのミスパスをカットしたグリーリッシュが中央に持ち込み、ポストに入ったギュンドアンが後ろに流してマフレズが右隅に決めたのは27分。順調だったマン・シティは、後半に入ると決定機を創られるようになりました。ソボスライのパスがボックス右に通った55分のチャンスは、フリーのヘンリヒスが空いていたニアに蹴っていれば決まっていたかもしれません。
70分のショートコーナーからのクロスをエデルソンがかぶってしまい、グヴァルディオルのヘッドが無人のゴールへ。アウェイチームの終盤のアタックは実らず、セカンドレグはイーブンスコアからの1発勝負となりました。ハーランドはシュートチャンスを得られず、68分のカウンターから右足でファーに蹴ったボールは外に抜けていきました。
プレミアリーグ24節のノッティンガム・フォレスト戦でも、ワンチャンスに終わったハーランドは、年明けの公式戦11試合で5ゴールとペースダウン。決められなかった8試合は3勝2分3敗で、チームは8ゴールに抑えられています。デブライネが病欠だったドイツでのゲームは、ワールドクラスが封じられた際のプランBという課題が浮き彫りになった一戦でした。
プレミアリーグ勢の不振の理由はさまざまで、リヴァプールは大量の負傷者、チェルシーは主力のリタイアと戦術の熟成度、スパーズは守備力が主要因でしょう。ただしひとつだけ、マン・シティを含むCLの4チームに対する共通の問いがあります。
点取り屋タイプの補強は、チームにとってプラスだったのか?
レッズの次世代のエースと目されていたダルウィン・ヌニェスは、前半戦はゴールを重ねられず、左サイドで本領を発揮し始めています。ルカクをインテルに貸し出したチェルシーは、オーバメヤンが沈黙。ハリー・ケインがいないゲームで穴を埋めてくれると期待されたリシャルリソンは、プレミアリーグ15試合で未だノーゴールです。
ハーランドを引き入れたマン・シティは、ハーランド以外の得点力ダウンが気になります。ジェズスとスターリングという得点力が高い選手の放出も、苦戦の理由になっているのではないでしょうか。そういえば、リヴァプール、チェルシー、トッテナムも、ウインガーのトーンダウンが悩みの種になっています。
サラーとソン・フンミンのゴールが減り、プリシッチ、ツィエク、ムドリクはチームにフィットしていません。一方、彼らに代わってプレミアリーグの上位にジャンプアップしたアーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスルは、サイドアタッカーの得点力が目を引くチームです。
左サイドを主戦場とするラシュフォードはプレミアリーグで14発。サカ&マルティネッリは17発で、アルミロンは既に10ゴールをゲットしています。偽トップだったマン・シティ、サラーとマネの得点力が強みだったレッズ、ハリー・ケインへの依存度を緩和したかったスパーズ、ポストルカクを求めていたチェルシーは&hellip。
彼らが描いていた「点取り屋が加われば得点力がUPする」という未来は幻想だったのか?
いや、CLのノックアウトラウンドは始まったばかり。レッズは厳しそうですが、アウェイで勝てなかった3チームは次で巻き返せばOKです。ワールドクラスのストライカーを加えたチームの得点力向上、弱体化したサイドの活性化などの課題については、今後のゲームで引き続きチェックしてくこととしましょう。
ACミランと戦ったスパーズとドルトムントと当たったチェルシーのロンドン勢は、ともにアウェイで1-0の敗戦。アンフィールドで15分までに2点リードだったリヴァプールは、守備が崩壊して2-5という信じられない大敗を喫しました。
最後に登場したマンチェスター・シティの相手はRBライプツィヒ。マフレズのゴールで先制した昨季プレミアリーグ王者は、ラスト20分に同点ゴールを決められ、1-1でタイムアップとなりました。敵地で主導権を握っていたチームが、エティハドで負けるとは思えませんが、「オンターゲット4対3」「ハーランドのシュートは1本のみ」という2つのスタッツが気になります。
シュラーガーのミスパスをカットしたグリーリッシュが中央に持ち込み、ポストに入ったギュンドアンが後ろに流してマフレズが右隅に決めたのは27分。順調だったマン・シティは、後半に入ると決定機を創られるようになりました。ソボスライのパスがボックス右に通った55分のチャンスは、フリーのヘンリヒスが空いていたニアに蹴っていれば決まっていたかもしれません。
70分のショートコーナーからのクロスをエデルソンがかぶってしまい、グヴァルディオルのヘッドが無人のゴールへ。アウェイチームの終盤のアタックは実らず、セカンドレグはイーブンスコアからの1発勝負となりました。ハーランドはシュートチャンスを得られず、68分のカウンターから右足でファーに蹴ったボールは外に抜けていきました。
プレミアリーグ24節のノッティンガム・フォレスト戦でも、ワンチャンスに終わったハーランドは、年明けの公式戦11試合で5ゴールとペースダウン。決められなかった8試合は3勝2分3敗で、チームは8ゴールに抑えられています。デブライネが病欠だったドイツでのゲームは、ワールドクラスが封じられた際のプランBという課題が浮き彫りになった一戦でした。
プレミアリーグ勢の不振の理由はさまざまで、リヴァプールは大量の負傷者、チェルシーは主力のリタイアと戦術の熟成度、スパーズは守備力が主要因でしょう。ただしひとつだけ、マン・シティを含むCLの4チームに対する共通の問いがあります。
点取り屋タイプの補強は、チームにとってプラスだったのか?
レッズの次世代のエースと目されていたダルウィン・ヌニェスは、前半戦はゴールを重ねられず、左サイドで本領を発揮し始めています。ルカクをインテルに貸し出したチェルシーは、オーバメヤンが沈黙。ハリー・ケインがいないゲームで穴を埋めてくれると期待されたリシャルリソンは、プレミアリーグ15試合で未だノーゴールです。
ハーランドを引き入れたマン・シティは、ハーランド以外の得点力ダウンが気になります。ジェズスとスターリングという得点力が高い選手の放出も、苦戦の理由になっているのではないでしょうか。そういえば、リヴァプール、チェルシー、トッテナムも、ウインガーのトーンダウンが悩みの種になっています。
サラーとソン・フンミンのゴールが減り、プリシッチ、ツィエク、ムドリクはチームにフィットしていません。一方、彼らに代わってプレミアリーグの上位にジャンプアップしたアーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスルは、サイドアタッカーの得点力が目を引くチームです。
左サイドを主戦場とするラシュフォードはプレミアリーグで14発。サカ&マルティネッリは17発で、アルミロンは既に10ゴールをゲットしています。偽トップだったマン・シティ、サラーとマネの得点力が強みだったレッズ、ハリー・ケインへの依存度を緩和したかったスパーズ、ポストルカクを求めていたチェルシーは&hellip。
彼らが描いていた「点取り屋が加われば得点力がUPする」という未来は幻想だったのか?
いや、CLのノックアウトラウンドは始まったばかり。レッズは厳しそうですが、アウェイで勝てなかった3チームは次で巻き返せばOKです。ワールドクラスのストライカーを加えたチームの得点力向上、弱体化したサイドの活性化などの課題については、今後のゲームで引き続きチェックしてくこととしましょう。
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